山手線での支柱倒壊の原因

日曜日で大混雑の山手線と京浜東北線で、9時間以上にわたって運転を見合わせるなどダイヤが大幅に乱れ41万人に影響が出ました。

何故こうなったかと言うと、2015年4月12日午前6時10分ごろ、東京都千代田区のJR山手線秋葉原駅から神田駅方面に約250mの高架上で、架線を支える柱が倒れているのを電車の運転士が見つけたそうです。
倒れたのは、直径約20cmの鋼鉄製の柱2本を組み合わせた高さ約7m、重さ約1・3トンの支柱です。
この支柱とワイヤ(支線)でつながれた、神田駅側に約50m離れた支柱がまず傾き、それに引っ張られて土台ごと倒れたとのことです。
倒壊の現場は、約1分前に山手線内回り電車が通過したそうです。
発見時、この電車は約250m先の秋葉原駅に到着し、後続電車は、神田駅の一つ手前の東京駅に到着しており、約3分後に現場通過の予定だったそうです。
山手線は、2~3分おきに次々と電車がきますので、事故がなかったのは本当に偶然といってもいいと思います。
では何故支柱が基礎ごと倒れたのでしょうか。
私なりに検証してみました。
①架線をつり下げる「はり」の撤去
JR東日本によると、架線の支柱が倒れた山手線神田-秋葉原の線路内に、倒れた支柱が現場に設置されたのは2001年(平成13年)です。
老朽化による架線設備の更新のために近く撤去する予定で、架線をつり下げる「はり」に当たる金属製部品はすでに取り外されていました。
基礎部分のコンクリートに問題はなかったそうですが、3月25日の改良工事で2本の支柱をつなぐ「はり」と呼ばれる鉄筋を撤去した際、支柱の強度や安定性が低下したのは明らかです。
②支柱間のバランス
倒れた支柱は、架線を支える別の支柱をワイヤーで引っ張って支える役割をしています。
いわゆる連結なので、一組の支柱が何らかの原因で傾き、ワイヤでつながった別の一組が引っ張られ、コンクリートの土台ごと内回りの線路に沿うような格好で根元から倒れたと考えられます。
これは、仮設架線が気温差で縮小して、支柱を片側から強く引っ張って、引っこ抜くように倒したことが考えられます。
③基礎部分の密着性
基礎部分のコンクリートには問題はなかったと言っていますが、16年前のコンクリートです。
地盤との密着性とかに問題はなかったかについては今後の検証を待ちたいと思います。
④傾きの把握と応急処置
支柱の傾きは、10日深夜に社員と工事会社が気付いていたそうです。
しかし金曜日だったため、必要とされる数十人の作業員が確保できず、週明けの13日に工事を行うことを決めたそうです。
このタイムラグは重要ですが、あくまでも結果論です。
でも、土日で作業員集が集まらなかったとかの理由はあるでしょうが、やはり傾いているのが明らかにわかっていたらなら応急処置は迅速にすべきだったとは思います。
緊急度が高いと判断したケースでは、施工会社以外にも要請して人手を集めることもあるそうですが、今回は「倒れるほどの傾きではない」と判断して先延ばししたといわれています。
JR東日本は土日に作業を行わなかったことについて「判断が甘かった。迷惑をお掛けして申し訳ない」と話していました。

倒れた支柱は、架線を支える別の支柱をワイヤーで引っ張って支える役割をしていて、13日午前から、同じ構造で支柱が設置されているおよ5万か所で緊急の点検を始めているそうです。
作業着姿の社員ら数人が目視でチェックし、点検では、支柱に傾きが無いか、ワイヤーにたるみが無いかなどを調べていて、車庫内の線路の支柱などを除くすべての点検が終わるまでに今月末までかかるということだそうです。
山手線では数年前から、メンテナンスがしやすい支柱への交換作業を行っており、今回倒れた支柱と傾いた支柱のどちらも近く撤去する予定だったそうです。

HYTR
倒れている支柱とそれを取り囲んでいる作業員の様子です。
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