地中の放射性物質

地球にはたくさんの放射性物質が存在しています。

もともと地球ができたのは、45億年以上前のことですが、その当時、宇宙にあったたくさんの種類の放射性物質が、地球に含まれることになりました。
その後は、多くのものが長年のうちに放射線を出さない別の物質に変化するなどしてなくなってしまいましたが、極めて長い半減期のものだけが、現在では存在しています。
半減期を見てみると、
・カリウム・・・・12億6000万年
・ウラン238・・・・40、45億年
・トリウム232・・・・140億年
などです。
これらが大地に含まれていて、そこから私たちはいつも放射線を受けています。
大地に含まれる放射性物質からは、年間0.48 mSv(= 480 μSv)程度の放射線が発生していると言われています。
これは地下になると強まるために、例えばトンネル内では放射線が僅かに強くなる傾向があります。
私たちが日ごろ口にする水や食物にも極微量の放射性核種が含まれています。
したがって、常に体内被曝していることになります。
この被曝量は、年間ほぼ250~290 μSv(= 0.25~0.29 mSv)と言われています。
主な内部被曝源としてはカリウム40や炭素14のような天然に存在する放射性同位体があります。
例えば、体重60kgの人では、カリウム40で4,000ベクレル、炭素14で2,500ベクレルの天然の放射線物質があると言われています。
食品の種類によって放射性物質の量は異なっています。
バナナ、ジャガイモ、インゲン豆、ナッツ、ヒマワリの種は自然放射能をやや多く持っていると言われ、最も自然放射能が多いのはブラジルナッツで、1kgあたり244.2ベクレルもあるそうですが、でも、毎日食べても人体には影響はないそうです。
地中の放射線物質は花崗岩に多く含まれています。
さまざまな岩石に含まれる放射性物質の量を測定した結果をみると、カリウム40は、花崗岩1キログラム当たり1000ベクレル含まれているのに対し、石灰岩では90ベクレルです。
ウラン238も、花崗岩に60ベクレル、石灰岩に30ベクレル含まれています。
トリウム232は、花崗岩の80ベクレル、石灰岩では7ベクレルです。
この影響もあり、花崗岩でできた敷石の上では、放射線の量が高く、石灰岩でできた鍾乳洞の中で、放射線の量が低くなっています。
上記のように、火成岩は、放射能含有量が多い石英(SiO2)質の花崗岩、流紋岩等が高くなり、石英が少ない玄武岩、斑れい岩は低く現れています。
また、堆積岩は、放射性元素の吸着性を持つ泥岩、頁岩類が高く、砂岩礫岩は低く現れます。
下の表から見ると、火成岩である花崗岩が最も高い値を示していますが、その次には堆積岩が石灰岩よりも高い値になっています。
一般に、放射線量は、断層・破砕帯及び割れ目の多い岩盤で高く、緻密(≒硬い)な地層では放射線の吸収が大きく低い値を示しています。
文明の発達と共に、1940年以降、大地には人工放射能も含まれるようになりました。
大気圏内で行われた核実験により、地球上に降下したストロンチウム90やセシウム137などです。
2008年に、各県から採取した表層5センチまでの土壌に含まれているストロンチウム90は、乾いた土1キログラム当たり平均2ベクレル、セシウム137は24ベクレルくらいありました。
福島原発の事故が2011年ですから、事故後にはもっと増えていると思います。
そして、これらは農作物などに吸収され、人体に移行することになります。

















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