国道6号線の開通と「除染袋」

福島第1原発事故後、通行規制が続いていた福島県富岡町~双葉町間の国道6号(14.1km)が、2月15日から規制解除となり通行できるようになりました。

東北の人たちにとっては、4年近くも不便を強いられていたわけです。
やっと通れるようになったのはいいのですが、途中に最大放射線量毎時17.3マイクロシーベルトという「汚染区間」もあるようです。
政府は「通行時は窓を閉め切って」と呼びかけていますが、「安心して通れる道」とはどうも言えないようです。
そして、テレビの画像で観た、道路のいたるところにある「除染袋」にはびっくりしました。
これだけでもびっくりですが、さらにその「除染袋」が次々に破損していることが判明しているとのニュースもありました。
「除染袋」などを作っているメーカーの公式ホームページには、「耐用年数3年タイプと耐用年数5年タイプを生産」と書いてありました。
つまり、福島原発事故から4年が経過した現在では、「除染袋」は限界に達している可能性があることになります。
今まででも、福島の各地から、「除染袋が破れている」という報告が多数寄せられているそうです。
未だに除染作業の半数が終わっていないのに、「除染袋」が崩壊していることになります。
「除染作業などをちゃんとすれば住める」と主張している方も居ますが、除染した土などを処分する場所も無い上に、「除染袋」の耐久性も3~5年程度では、現実問題として、住めるようになるのは何年先になるのでしょう。
しかも、福島原発からは今も大量の放射性物質が放出されています。
福島原発の放射能を止めずに、除染をすることは、無駄なことだと思うのは言い過ぎでしょうか。
「汚れた靴を履いたままで、雑巾がけをしているのと同じ」だと言っている人もいます。
徐々に原子炉の中の放射能を外に出さないような建屋ができているようですが、とにかく4年も経つのにあまりにもペースが遅すぎです。
国道6号線の開通により、1日1万台以上のクルマの通行によって、除染されきれていない粉じんが巻き上げられ、それが風に乗ったり、車両に付着したりして運ばれる可能性もあります。
去年の9月の数値と1ヵ月半後の11月5日に実施した第2回目測定の数値を比較したデータがあります。
その結果によると、「国道6号線の路面汚染を直接的に示すcpm値については、福島第一原発を経由してきた車両が走る車線では5ヵ所で上昇傾向が確認できた」そうです。
つまり、福島第一原発を挟んだ6号線の南北への汚染は、やはりじわじわと進んでいる結果になっています。
「やはりこの時点での通行制限解除は、正気の沙汰ではない。14kmの区間から南北へ汚染が急速に広がっていく事態は避けられません。」長崎大学大学院工学研究科の教授である小川進さんは言っています。

4年経っても、汚染処理ができないどころか、福島第一原発からの放射能の放出さえ止められないのが現実です。
それなのに、どうして再稼動という発想がでてくるのでしょうか?
福島第一原発も他の日本にある原発もほとんど同じ構造です。
原子炉が爆発したら何も止められないのは同じです。


国道沿いに積み重ねられている「除染袋」です。


更地に置かれている「除染袋」です。
黒っぽい袋がこれだけあって、太陽にさらされると、何個かは破れるのは当然です。
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