高千穂峡

宮崎県に高千穂峡があります。

高千穂峡(たかちほきょう)は、宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井地区の五ヶ瀬川にかかる峡谷です。
高千穂峡は、五ヶ瀬川峡谷とも言い、その昔、阿蘇カルデラをつくった火山活動によって噴出した火砕流が、五ヶ瀬川に沿って帯状に流れ出し、 急激に冷却されたために柱状節理のすばらしい懸崖となった渓谷です。
約12万年前と約9万年前の2回噴出しています。
火砕流の一種である、高温の軽石流が、先に述べたように五ヶ瀬川の峡谷沿いに厚く流れ下りました。
この火砕流堆積物が冷却固結し熔結凝灰岩となり、柱状節理が生じたと言われています。
この熔結凝灰岩は磨食を受けやすいため、五ヶ瀬川の侵食によって再びV字峡谷となったものが高千穂峡です。
高さ80m~100mにも達する断崖が7kmにわたり続いています。
この高千穂峡は、1934年(昭和9)11月10日名勝・天然記念物に指定され、昭和40年(1965年)3月25日には祖母傾国定公園に指定されています。
付近には日本の滝100選にも選ばれた「真名井の滝」、「槍飛橋」などがあります。
さらに神話に由縁のある「おのころ島」や「月形・日形」「鬼八の力石」など、 高千穂峡の遊歩道のみで高千穂の魅力を十分に感じることができます。
貸しボートでも遊覧できるようになっています。
夏季は、午後10時まで滝周辺がライトアップされ幻想的な雰囲気を出しているそうです。

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「甌穴」(おうけつ Pot Hole)です。
岩盤からなる河床に、川の流れで出来る円筒形の深い穴を「甌穴」と言い、またの名を かめ穴、とかポットホールとも言います。
河床の岩盤のくぼみや、割れ目の所に渦巻きが生じ、そのエネルギーによって穴が出来、さらにその穴に入った小石が渦巻きによって岩盤を削る為、こうした円筒形の穴が出来ると言われています。


「槍飛橋」です。
高千穂峡を流れる五ヶ瀬川の最も狭い部分にかけられた橋で、天正19年(1591)、延岡領主高橋元種に攻められて三田井城が落城した時、当時は橋がなかったので、逃げ出した家来たちが槍を使って対岸に飛び渡ったところだそうです。

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ここが飛び渡ったと言われているところです。
右側の高いところから、左側の低いところに渡るのは、一見簡単そうですが、比高さは3mくらいで幅は5mはあります。
着地地点が岩盤なので、よっぽどの運動神経の持ち主でないと困難です。


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柱状節理の露頭箇所です。
亀裂が発達しているので危険防止のためロックボルトらしきものを施工していました。

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これが施工箇所のクローズアップです。
施工間隔は1mも離れてはいません。

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この石は「鬼八の力石」と言います。
高千穂神社の祭神である三毛入野命(みけぬのみこと)は、弟の神武天皇とともに大和に向かいますが、伝説では再び高千穂へ帰って、高千穂郷一帯で悪行をはたらいていた鬼八を退治し、この一帯を治めたといわれています。
「鬼八の力石」の重さは約200トンの熔結凝灰岩の巨石です。
鬼八が三毛入野命に投げ、力自慢をしたという石と言われていますが、とても信じられません。
「鬼八の力石」には、巨大な“しめ縄”が飾り付けられています。
これは、毎年、暮れに新しく掛けかえられており、高千穂の歳末行事となっています。
しめ縄の大きさは、年により若干の違いはあるようですが、今現在のものは、全長5・7m、太さ最大55cm、重さ約20kgとのことです。

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高千穂渓谷のメインは、「真名井の滝」です。
この「真名井の滝」(まないのたき)は、高千穂峡の川幅が狭まった部分に流れ落ちる滝です。
渓谷の崖上は自然公園となっています。
現在では、その中にある「おのころ池」より流れ落ちる水が「真名井の滝」となっていますが、神話によれば天村雲命(あめのむらくものみこと)という神が、天孫降臨の際に、この地に水がなかったので水種を移したそうで、これが「天真名井」として湧水し、滝となって流れ落ちていると言われています。

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柱状節理が顕著に見られます。
下の部分はほぼ垂直に、四角~六角形で大きさも均一なのですが、上の部分は褶曲構造が発達し、岩盤そのものも破砕質になっています。

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渓谷に架かる三段橋が見えるところがあります。
手前から、神橋(石橋)、高千穂大橋(鋼橋)、神都高千穂大橋(コンクリート橋)で、同じ渓谷に架かる、三つの橋が見える珍しい風景です。
神橋(石橋)が一番古くて大正年間の建造だそうですが、ここから見下ろす渓谷は吸い込まれそうになりました。



高千穂峡のパンフレットです。
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