青島の自然と地層

高千穂峡と同様に、宮崎を代表する観光スポットに日南海岸があります。
その中でも青島は、干潮になると、侵食作用により独特な形状へ変化した岩盤が周囲に現れる独特な観光地です。

青島は、周囲約1.5km程,で、標高6m程度の小さな島です。
橋を歩いて渡る事が出来ます。
青島の周囲は、侵食により独特な形状へ変化した岩に囲まれています。
その奇岩の形状が、洗濯板に似ている事から 「鬼の洗濯板(鬼の洗濯岩)」と呼ばれています。
この岩ですが、形成された時代は、新生代第三紀後期中新世~鮮新世の宮崎層群と呼ばれるもので、1000万年前から150万年前ころだそうです。
宮崎層群は、宮崎県の中部から南部にかけての宮崎平野と、その南側の鰐塚山地の海岸部に広く分布し、日向層群、日南層群、尾鈴山火山-深成複合岩体、クリッペ部の諸塚層群・槙峰層群を傾斜不整合に覆っています。
そして、この地層のさらに下は、四国では有名な四万十層群があります。
宮崎層群は、四万十層群より新しい地層です。
宮崎層群と似たような出来方をした層は、静岡の掛川層群、高知の唐浜層群、沖縄本島の島尻層群など、日本列島の太平洋側に広く見られます。
宮崎層群は、西から東に向かって、古い時代から新しい時代になっています。
下から上に向かって地層を構成する堆積岩の粒子が、粗いものから細かいもの、細粒から粗粒、そして細粒、粗粒へと変化しています。
このような岩石の粒子の変化や構造の変化から、海進が2度に渡って起こっていることが読み取られています。
そして、宮崎層群の分布地域を見ると、北部と中部、南部で堆積環境が変化していることが分かっています。
北部の堆積環境を妻相、中部を宮崎相、南部を青島相とよび、それぞれいくつかの地層群から成っています。
青島相全体としては、2000m以上に達する地層からできています。
青島相の中で、青島は、最上部の地層である戸崎鼻部層から成っています。
戸崎鼻部層は、一番最後にたまった地層で、この戸崎鼻部層の上部は海の中になるので、調査できず詳細は不明なままです。
時代もまだ正確に決まっていませんが、下にある内海の環境でたまった内海部層の最上部は600万年前という年代がわかっています。
青島の出ている戸崎鼻部層は、それよりは新しい時代に形成され、比較的規則正しい、砂岩と泥岩の繰り返しの互層からできています。
層理面の傾斜もほぼ一定です。
そして、断層によってその互層が乱されています。
砂岩には、亀甲状や、幾何学的な割れ目がいろいろあったり、団塊(ノジュールと呼ばれる)がたくさんあるところもあります。
同じような互層の繰り返しにみえますが、よく見るとそれぞれ個性があります。
青島の洗濯板は、干潮になると広く地層が見え、満潮時には、浸食に強い砂岩の一部が見えているだけです。
また、青島と洗濯板の地層の間には小さいながら砂浜が取り巻いています。
その砂が貝殻だけからできているところがいくつもあり、これは貝殻砂(shell sand)と呼ばれているものです。
周りは地層なので、本来であれば、堆積岩が砕かれた砂からできているはずなのですが、貝殻ばかりからできているところがあちこちにあります。
青島は、貝殻だけが集まる仕組みがどうも働いているようです。

また、この小さな島には樹齢300年を超えるビロウ樹やハマカズラ等 熱帯亜熱帯植物をはじめ多くの植物があり、国の特別天然記念物に指定されています。
青島にある青島神社は 日子穂穂手見命(ひこほほでみのみこと)、后の豊玉姫命、塩椎神(塩椎老翁)を祀る神社です。 
日子穂穂手見命は山幸彦として親しまれており、「海幸彦 山幸彦」の神話はここ青島海岸が舞台となっています。


干潮の時には、このように、沖合い100mにも及ぶ見事な景観となります。


海岸から青島を望んでいます。
太平洋からの白波と、ぺっちゃんこの森のような島とがマッチしています。

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泥岩の部分が海蝕風化により浸蝕されて、遠くから見ると、一見洗濯板のように見えます。
そして、手前の砂は、貝殻だけからできているところがいくつもあります。
先に述べたように、これは貝殻砂(shell sand)と呼ばれているものです。

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泥岩の部分が海蝕風化により浸蝕されてえぐれています。
四国の四万十帯や和泉層群でも同じですが、砂岩は硬く泥岩は風化が進んでいるのが特徴です。

PC270018.jpg
このように、砂岩には、亀甲状や、幾何学的な割れ目がいろいろあったり、団塊(ノジュールと呼ばれる)がたくさんあるところもあります。
同じような互層の繰り返しにみえますが、よく見るとそれぞれ個性があります。
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