阿蘇山の噴火と火山帯

最近は、噴火のニュースが頻繁にありますが、今回は阿蘇山です。

阿蘇山の噴火は、常時だと思っていたので特に驚かなかったのですが、11月25日に中岳第一火口で小規模な噴火が発生したのが一ヶ月ぶりだったそうです。
26日には、噴煙の高さが約1000mにも達したそうです。
26日夜から27日朝にかけて、高温の噴出物が炎のように見える「火炎現象」も見えるなど、活発な活動が続いています。
26日早朝には火口縁上空への噴石も確認されています。
そして、27日の午前11時30分頃には、噴煙が火口から約1500mの上空にも達したそうです。
この噴火で、熊本市や大分県内など広い範囲で降灰が確認されています。
気象台の現地調査での結論では、火山灰が7センチほど堆積していて、火口周辺にマグマ由来の軽石が飛び散っていることから「マグマ噴火」の可能性が高いとのことです。

阿蘇中岳第一火口では、高さ約1500mの噴煙が確認されました。福岡管区気象台によりますと、26日夜から27日朝にかけて、火口に炎のように見える「火炎現象」が見えるなど、活発な活動が続いているということです。
気象庁は8月30日に、阿蘇山の噴火警戒レベルを1(平常)から、火口から半径1キロ以内の立ち入りを規制する、レベル2に引き上げましたが、こんな状況でも、すぐに入山規制となるレベル3に引き上げることはないそうです。

噴火と言えば、西之島のことは、このブログでも逐一情報をお伝えしていますが、日本列島での噴火では、今年秋に噴火して戦後最悪の死傷者が出た御嶽山を思い出します。
この御嶽山のその後ですが、11月20日から再び火山性微動を観測していたことが判明しました。
気象庁によると、11月20日に7回の火山性地震を観測し、その後も22日までに計15回の揺れを観測したとのことです。
揺れの強さは体で感じないほど微弱な物ですが、御嶽山で揺れを観測したのは10月6日以来だそうです。
火山性地震の回数(速報値)は以下のとおりです。
いずれも体に感じない程度の微小な火山性地震だそうです。
・11月20日 00時から24時   7回
・11月21日 00時から07時   5回
・11月21日 07時から08時   3回
・11月21日 08時から15時   0回

阿蘇山や御嶽山だけではありません。
東北の宮城県と山形県の県境にある蔵王山(ざおうざん)で、11月19日の夜に比較的大きな火山性微動を観測したことが判明したそうです。
気象庁や地元気象台によると、地下のマグマや火山ガスなどの動きを示すと考えられる火山性微動が3回発生し、19日午後10時直前にはかなり強い微動が7分ほど継続して観測されたとのことです。
また、傾斜計のデータでも山が僅かに上がっている様子が観測されています。
この蔵王山ですが、今年の8月頃から火山性微動が発生していました。
先月には火口湖の水面の一部が白く濁っているのが観測されていました。

日本中に、危険な山はいっぱいあります。
そして、日本には火山が連なる火山帯があり、火山噴火や火山性地震が発生しています。
火山帯には2種類(下の地図の橙色部分)あり、
①日本列島の東に連なる火山帯を東日本火山帯
②その反対を西日本火山帯
と呼んでいます。
日本列島には2種類のプレート(フィリピン海プレート、太平洋プレート)が沈み込んでいます。
そして、火山帯はプレートの海溝と平行で列をなしているのがわかります。
つまり、火山噴火や火山性地震の発生がプレートの影響によるものではないか?と仮説できるわけです。
東日本火山帯に注目すると、東日本火山帯は太平洋側と日本海側に2列の火山帯を形成しています。
火山帯は沈み込む太平洋プレートによる影響が高いと言われています。
太平洋プレートは古く、深さ110kmには角閃岩や緑泥石が分布し、さらに深さ190kmでは金雲母が分布しています。
これらの岩石からの脱水作用によって、マントル物質を部分融解して、マグマ化が進行すると言われています。
そして、脱水作用により、水はマントル内の対流により浅い部分へ上昇します。
したがって、沈み込みプレートの脱水作用によるマグマ化の進行は、マントル内の内圧を高め、火山噴火や火山性地震(圧力上昇による地盤の亀裂)をもたらすようです。
四国には火山はないですが、石鎚山だって、高縄山だって噴火していた歴史があります。
西日本火山帯が四国寄りを走っていてもなんら不思議はありません。
注意をしていても、どうにもならないことはありますが、日ごろからの危険予知は必要だと思います。

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25日以来、噴火が続く熊本県の阿蘇山。27日は噴煙が上空1500メートルに達した。写真は、気象庁が国交省のヘリから撮影した中岳第一火口の噴煙の様子(提供:気象庁)
25日以来、噴火が続く熊本県の阿蘇山ですが、27日は噴煙が上空1500mに達しました。
写真は、気象庁が国交省のヘリから撮影した中岳第一火口の噴煙の様子です。(提供:気象庁)
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