水道管と受水槽による汚染

水道管と受水槽による汚染について調べてみました。

(1)水道管による汚染
管の種類には、
①ダクタイル鋳鉄管
②鋳鉄管
③鋼管
④石綿セメント管
⑤硬質塩化ビニル管

があります。
このうちダクタイル鋳鉄管が6割以上を占めています。
日本の水は、アメリカやヨーロッパに比べ酸性です。
そして、塩素を多く使用するため益々酸性になります。
水道水の約半分はpH7以下の酸性だと言われています。
だけど、水道管は酸には弱いのです。
このため、早く腐食することになり、結果的に水の伝導度を高め、金属がイオン化し水道水に溶けこむようになり、鉄管が腐食し、赤水(水酸化鉄)となって水に溶け出す原因になります。
鉄は人体にとって必要なものなので、健康被害としてはそんなに深刻ではないのですが、配管が錆びるということは、鉄以外の物質も溶出します。
水道局では、鉄管の錆びを防ぐため管の内部をいろいろな物質でライニングしています。
錆び止めとしては、
①亜鉛メッキ
②カドミウム
③コールタール
④モルタル
⑤樹脂

などですが、問題になるのは、これら有害物質がはがれたり、水道水に溶けこむことにあります。
しかし、これらの事実は公表されていません。
鉛は表面に炭酸鉛の皮膜ができるため、水に溶けないと言われてきましたが、日本のように軟水では溶けることが分かってきました。
鉛は神経毒を有する危険物質であり、その汚染は確実に進行しています。
石綿セメント管は全国で10%ぐらい使われており、アスベストが水道水に溶け込むとの報告もあります。
アスベストを吸引するとガンを誘発することが知られていますが、今のところ水に溶けたアスベストは、疫学調査、動物実験より一応問題なしとされていますが、決して気持ちのいいものではありません。

(2)受水槽の汚染
マンション、ビルなどの受水槽の汚染も無視できません。
①細菌の増殖
受水槽の水は停滞することが多く、残留塩素がなくなれば細菌が増殖します。
②濁り水
流水中では気にする必要のなかった有害物質がタンクから溶出し、濁り水が出てくることもあります。
③藻がわく
FRP(繊維強化プラスチック)製の受水槽の遮光が十分でないと、中に藻がわくこともあります。
④動物の死骸
密閉が十分でないために、ネズミやゴキブリの死骸が入っていたという話もあります。
全国各地の調査でも、小規模の受水槽の半数が「要改善」(横浜市93年)、マンションなどの受水槽の3割以上に問題あり(西宮市94年)などが報告なされています。
受水槽を設置しているビルは、全国で80万箇所あり、そのうち法的管理を義務付けられているものは2割弱で、残りの8割近くの65万箇所が法的規制を受けていません。
その中の25万箇所は新しいビルで、それなりの対策が指導されていますが、残り40万箇所は古いビルで問題を抱えています。
水道法では、その管理を規定しており、定期的な清掃、水質検査を義務付けています。
しかしながら、これら規定を守っていない施設も多く、法的規制があるから安心だとは決して言えないのが実情です。
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