「台地」の分類

私たちがよく知っている地形の一つに「台地」があります。
台地 (upland)とは、地形学では、一般には台状やテーブル状の地形のことで、狭義には古期岩の水平層から成る台状の地形を言います。
これを大陸台地と言うそうですが、一般には山や丘陵より高度や起伏が小さいものを指すみたいです。

(1)地形学における台地の分類
地形学においては、平坦な頂上面を持つ卓状の高地という意味合いで用いられています。
この種類として、
①山地
玄武岩台地、石灰岩台地、溶岩台地
②山麓地
砂礫台地
③丘陵
砂礫台地、溶岩台地
④火山地
溶岩台地、溶岩流台地、玄武岩台地
⑤火山山麓地
火砕流台地、火山砕屑流台地、シラス台地、シラス性台地、ローム台地、ローム質台地、軽石流台地、火山灰砂台地、火山灰台地、火山砂礫台地、砂礫台地
⑥火山性丘陵
火砕流台地、シラス台地、ローム台地、軽石流台地、火山灰砂台地
⑦ローム台地・段丘
火山灰台地、砂礫台地
⑧砂礫質台地・段丘
砂質土台地、火砕流台地、シラス台地、ローム台地、火山灰台地
⑨扇状地・砂丘・砂州
砂礫台地
などがあります。

(2)各台地についての説明
上記の中で、よく出てくる溶岩台地、石灰岩台地、シラス台地、砂礫台地について説明します。
①溶岩台地
溶岩台地 (lava plateau)は火山形態の一種で、多数の溶岩流がほぼ水平に重なって広大な面積を占めるものを呼んでいます。
長さ数十km以上に達する割れ目から溶岩が噴泉として噴出するような噴火を何回も繰り返し、低地を埋め広大な溶岩原を生じ、後の浸食作用で周囲の岩石よりも硬い溶岩が台地状に突出するようになります。
溶岩流は玄武岩質のものが多く、地上最大のものはインドのデカン高原にあり、面積50万km2以上、最大厚さ2000m以上もあります。
また北米コロンビア高原、南米パラナ盆地などにも巨大な溶岩台地があります。
日本では、雲ノ平・弥陀ヶ原(富山県)などがあります。
屋島(香川県)は、溶岩台地と言われていますが、屋島は第三紀に低地に流下した安山岩質の溶岩流が隆起し侵食され強固な溶岩が残ったもので、このような地形はメサと呼び溶岩台地ではありません。
②石灰岩台地
石灰岩台地は、山地内部に台地の形で見られるもので、隆起準平原面遺物のうち石灰岩の部分だけが硬岩のため周囲を急崖で囲まれた広い小起伏面の形で残されている地形です。
日本では、秋吉台の他に、平尾台、帝釈台、阿哲台などがあります。
③シラス台地
シラス台地は、九州南部に数多く分布する火山噴出物からなる台地です。
シラス台地は、主として33万年前に加久藤カルデラから噴出した加久藤火砕流、11万年前に阿多カルデラから噴出した阿多火砕流、2万5千年前に姶良カルデラから噴出した入戸火砕流、5,500年前に池田カルデラから噴出した池田湖テフラによって造られました。
噴火により大量の流紋岩質マグマが急激に噴出し、軽石や火山灰の流れとなって南九州全域に広がり堆積し、厚い堆積物は台地状の地形を造りました。
よく対比されるローム台地は、「関東ローム」と呼ばれる火山灰層が厚く堆積した台地のことで、関東の武蔵野台地が有名です。
④砂礫台地
砂礫台地は洪積台地の中の一つです。
洪積台地 (diluvial upland) とは、洪積世(200万年前から1万年前までで、更新世とも呼んでいます)の間に形成された台地のことです。
一般に台地は大陸台地を指し、中・古生層あるいはそれ以前の古期の地層から成りますが、これに対し洪積台地は洪積層の礫,砂,粘土などの堆積層から構成されています。
また大陸台地の平坦面は削剝された結果生じた浸食面ですが、洪積台地の平たん面は堆積層の表面です。
一般に小規模であり、一般には比高も低いものです。
基本的に水はけがよく、比較的平坦かつ地盤特性が良好で洪水の心配もないため、建築基礎地盤として好条件にあることが多いのが特徴です。
水田には適さないため、畑作や果樹園、茶畑などに利用されています。
洪積台地に対し相対的に低位にあり、より新期に形成された台地を沖積台地と呼んでいますが、これは沖積世(1万年前より現在までで,完新世とも呼んでいます)の間に形成された低い台地を意味しています。
但し、洪積台地や沖積台地は日本で便宜的に使用されている時代区分的術語だそうです。

(3)地質学における台地の分類
地質学では、水平またはわずかな傾きをもった岩盤が大陸の広大な地域を占めているものを指しています。
コロラド台地はコロラド高原(Colorado Plateau)とも言い、デカン高原(Deccan Plateau) も台地ですが、海抜高度や周辺地域との高度差(比高)だけから見れば山地に分類されてもおかしくはありません。
また、日本の台地は主に洪積台地が多く、規模が小さいため、標高はあまり高くなく、平野の要素として考えられることもあります。
但し、台地の成立には、二つの大きな成因が考えられています。
①火山地形による成因
火山で、多数の火口から流動性の高い溶岩が大量に噴出し、分厚い溶岩台地(ペジオニーテ)を形成した場合を言います。
シベリア高原、デカン高原、ケマ高原、八幡平などがあります。
②隆起地形による成因
地面が大規模に隆起し、かつそれが侵食に抵抗力のある岩盤である場合を言います。
チベット高原、コロラド高原などがあります。
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