水晶と石英の違いや色について

私たちがよく見かける岩石の中に石英があります。
石英は、なんのへんてつもない透明な石だと思っている人が多いと思いますが、実はこの石は水晶と同じ同素体のSiO2で、二酸化珪素が六方晶系の結晶構造をもっている物質です。
では、水晶と石英にどんな違いがあるのでしょうか?

(1)水晶と石英の違い
同じような透明で結晶になっている石を呼ぶときに、水晶、石英、クオ-ツ、クリスタル、といろいろな名前で呼ばれています。
水晶の英訳はクリスタル(Crystal)で、石英の英訳はクオーツ(Quartz)なので、同じものという定義も成り立ちます。
①化学組成レベルの時点では水晶も石英のうちで同じもの
②目に見えない分子構造が同じなら水晶も石英も同類
③内部の結晶構造が同じ

という事実もあります。
でも、そこらへんの川原にゴロゴロしている石英の塊を水晶なんて呼んだら、莫大な量の二酸化ケイ素がすべて高価と思われている水晶になってしまいます。
それもそのはずで、地球の20%は珪酸骨格の組成を持っています。
水晶と石英の違いは、水晶は「自形結晶」を成している点だと思います。
逆に言えば、「自形結晶」をもたない石たちは水晶(クリスタル)ではなく、単に石英(クオーツ)ということになります。
「透明だから水晶」とか、「純度が高いから水晶」という認識をする人もいると思いますが、見た目に惑わされて石英を水晶と言うのは間違いです。
「自形結晶」を持った石英、いわゆる水晶(クリスタル)」は、莫大な量を誇る石英などの鉱物のうちのほんの少量しか産出していないので貴重なものだと思います。

(2)水晶の色について
この水晶にもいろいろな色があります。
私が知っている範囲で紹介します。
①透明色 ロッククリスタル(Rock Crystal) 水晶or白水晶
水晶クラスター
私たちが一般によく見かける水晶です。
無色透明な結晶を水晶と呼んでいますが、他の色付きの水晶と区別するため白水晶と呼ぶこともあるようです。
ギリシャ語で水を意味するrustallos に由来し、世界各地で産出されています。
研磨していない原石は、水晶の面の角度に一定の法則があります。
水晶の結晶の多くは6つの柱面を持ち、一つの頂点を形づくります。
柱面同士は120度 の内角で隣り合わせしており、柱面と錘面の角度は約51.8度だそうです。
パワーストーンと言えば、一番最初に名の出てくる石がこの水晶ですが、水晶にはすべてを浄化し、清め、幸運を招く力があると伝承され、いつの時代でも特別な存在として扱われてきたようです。
また、占いに使用されたり、数珠、念珠、や建物の基礎に埋めたりとその力を利用してきた歴史があります。
ちなみに水晶に外部から電圧をかけると一定の振動数で振動し、これを利用したのがクオーツ時計です。

②乳白色 ミルキークオーツ(Milky Quartz) 乳石英
水晶クラスター
水晶内部の微細なインクルージョンにより薄く乳白色に見えるものを、その色合いからミルキークオーツと呼びます。
カットするとインクルージョンの影響でスター効果の現れるものもあります。

③赤色 ローズクォーツ(Rose Quartz)  紅水晶
紅水晶クラスター
その色から薔薇石英とも呼ばれています。
他の水晶とは異なり結晶形となることが稀です。
ローズクオーツの丸玉やビーズの中には太陽光線の下や強い光を受けてスター効果を示すものもあります。
特に透明感感のある結晶に浮き出るスターは大変美しいものです。

④黄色 シトリン(CITRIN)  黄水晶
シトリンポイント
色合いがシトロンの果実によく似る事からシトリンという名前がついたと云われます。
水晶内に微量の鉄分を含み、透明な黄色をしています。
産出量は多くありません。
レモン水晶(硫黄)とは成分が全く違い、色合いも異なります。
黄色が金色に近いところから財産を暗示し、商売繁栄のお守りとして事業を営む人には大変好まれます。

⑤紫色 アメジスト(Amethyst) 紫水晶
アメジストクラスター
水晶の中で、藤色~紫色のものをアメジストと呼んでいます。
結晶内に微量の鉄分が入っており、自然界の放射線の影響でこの色になると言われています。
2月の誕生石でもあり、ギリシャ神話に登場するアメジストからその名が付けられたようです。
酒神バッカスが乙女アメジストを喰い殺させようとしましたが、女神ダイアナの救いにより難を逃れ紫水晶になった、という伝説があります。
昔からその気高い色は僧侶などの間で使われてきました。
染色技術が発達する前は、紫色を出すのが非常に難しい事でしたので、アメジストが発する紫色は特に珍重されたようです。

⑥黄紫色 アメトリン (Ametrine)
アメトリン 原石
紫水晶(アメシスト)と黄水晶(シトリン)がまじりあったものでアメトリンと呼ばれ、黄色水晶の変種です。
太陽光(自然光)に照らしてみますと紫色の部分と、黄色の部分が同じ結晶の中に一緒にはいっていることがよくわかります。
透明度がありはっきり2色に分かれているものは宝石扱いとなるようで貴重です。

⑦橙色 タンジェリンクオーツ(Tangerine Quartz)
タンジェリンポイント、クラスター
表面に付着した鉄分が酸化しこのオレンジ色に染ま るようです。
クラスターの底部や結晶の折れた部分を見ますと、いわゆる“白水晶”ですので、内部までが酸化鉄に覆われているわけではないようです。
その為、オレンジ色でも独特の色合いを持っており、内部にレインボーがある場合など、そのグラデーションの味わいには大変惹かれるものがあります。

⑧灰色 スモーキークォーツ(smoky quartz) 煙水晶or茶水晶
スモーキークオーツ
淡褐色ないし暗褐色の色合いを持った水晶を煙水晶と呼んでいます。
茶水晶とよばれることもあります。
水晶中に含まれる微量のアルミニウムが自然界の放射能を受けて変色したものです。
更に黒くなり透明度がなくなると黒水晶(モリオン)と呼ばれます。

⑨黒色 モリオン(Morion)  黒水晶
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不透明と言えるほど黒く色づいた水晶です。
色の濃い煙水晶との区別は、結晶構造が破壊されたもの、表面に透明感のないものなどと言われることもありますが、黒水晶と色が濃くなった煙水晶を区別する明確な定義は存在していません。
アメジストに放射線照射をして色を付ける場合が多く見られます。
魂の安静・安定に役立つと言われています。
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