水の力とミネラル分

私たち日本人は、当たり前に水を飲んでいますが、医学的、科学的研究によると、水には様々な力があるようです。

特に、人間の身体にとって大切な作用として大きく分けると、2つの働きがあります。
一つは物を溶かす力です。
この溶解作用は、水を飲むことで、水分はもちろんですが、さまざまな栄養分を体内の隅々に補給し、身体に吸収することができます。
つまり、食べ物は水を媒介にして体内で吸収しやすい栄養素になり、全身を巡る血液に取り込まれ、体中の組織に運ばれています。
二つ目は温まりにくく、冷めにくい性質です。
気温が大きく変化しても人間は一定の体温を保つことができるのは、身体に水が多く含まれているためです。
また、暑いときは体内の水分を汗として出し、汗の蒸発により皮膚は熱を奪われ、体温の上昇を防ぎます。
熱が出ると、医者からたっぷり水分をとるように言われるのは、汗が蒸発するときに身体の熱を奪い、体温を下げる効果とともに、発熱によって失われた水分の補給のためです。

この水ですが、一般的に、ミネラル分が多い水は硬水、少ない水は軟水と区別されています。
WHO(世界保健機構)の飲料水水質ガイドラインでは、ミネラル分が120mg/l以上を硬水、それ以下を軟水と区分しています。 
ただし、一般的な基準では100mg/l以上を硬水、それ以下を軟水と区分しているようです。
下表では、それだけでなく、中硬水や非常な硬水と細分して区分しています。

日本の国土は山地が急峻で平野地帯が広くないため、高地から低地への水の流れが速く、雨水の多くは河川を通り、短時間で海に流れ込んでいます。
したがって、地層中のミネラルを吸収する時間が短いうえ、もともと火山地帯でミネラル分の少ない地層が多く、地中の鉱物成分があまり溶け込みません。
そのため、日本の水はミネラル分の少ない軟水となります。
一方、ヨーロッパなど、平坦な大地が広がる地域では、地中滞在時間が長く、ミネラル分の多い石灰岩の地層が多いので、地層のミネラルを含んだ硬水が多くなります。

一般に、軟水の特徴としては、
①昆布やカツオのだしをとる際にグルタミン酸等の旨味成分を引き出し、日本料理全般に適しています。
②炊飯も、軟水の方が美味しく炊き上がり、反対に硬水で炊飯をすると御飯がパサパサになります。
③日本茶や、紅茶、コーヒー、及びウィスキー等の香りを引き出す効果があるといわれます。
④赤ちゃんの調乳には硬度が0mg/Lが適しています。
また、硬水の特徴としては、
①肉の臭みを抑えたり、アク汁を取りやすくするので、洋風だしをとったり、肉を使った煮物や鍋物に適してます。
②エスプレッソの場合は却って苦みや渋みが抑えられ、まろやかになるようです。
③スポーツ後のミネラル補給や、妊産婦のカルシウム補給、また便秘解消やダイエットにも役立つとされます。

区   分

WHOの基準

一般的な基準

軟    水

0~ 60mg/l

0~100mg/l

中程度の軟水
(中硬水とも言う)

60~120mg/l

100~300mg/l

硬    水

120~180mg/l

300mg/l~ 

非常な硬水

180mg/l~










 表.1  硬水と軟水との比較表
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