一般細菌と大腸菌

水道法に基づく水質基準には51項目が設定されています。
その中で健康に関する項目は31項目あり、重要な指標として一般細菌と大腸菌が規定されています。

(1)一般細菌
一般細菌検査の導入はRobert Koch3)の発案によるもので、一般細菌の基準値としては、集落数が100個/ml以下となっています。
これは、一般細菌数が100/ml以下の状態ではコレラ患者の発生がないという事実に基づいたものだそうです。
一般細菌は、決められた方法で培養して増殖した細菌類のことで、特定の細菌を指す言葉ではないそうです。
ほとんどが健康に害のない自然界に存在する細菌だそうですが、一般細菌が検出されると、病原性の細菌が含まれる可能性が高くなるため、この一般細菌は飲用水の汚染の指標として用いています。
分類学的には、特定の菌または1つのグループを指したものではなく、また水中の生菌の総数を示すものでもありません。
清涼な水には少なく、汚染された水ほど多い傾向があるため、水の汚染状況や飲料水の安全性を判定する上で有効な指標となっています。

(2)大腸菌
平成16年以前は、大腸菌群を代替指標として用いてきたのですが、水系感染症の主な原因菌が人を含む温血動物の糞便を由来することから、微生物的な安全性確保に関して大腸菌の検知は重要な意味があります。
大腸菌は人や温血動物の腸管内に常在し、糞便由来でない細菌も含む大腸菌群と比べて糞便汚染の指標として信頼できることより、今は水質基準においても、大腸菌群から大腸菌に検査項目が変わっています。
大腸菌は、検出されないことが基準値です。
大腸菌は、動物の大腸にあり、たいてい無害であり、原則として毒性はありません。
ただし.保健所で行えるような簡単な検査では.毒性のある病原菌と区別できません。
そこで、大腸菌を病原菌の「指標菌」として.使用しています。
大腸菌は糞便とともに排出されます。
水から大腸菌が出るということは、その水は糞便の影響を受けているということで、糞便を通じてうつる伝染病のバイキンを含んでいる可能性があり、ということと同じ意味になります。
塩素滅菌などで大腸菌が見られなくなったら、一応、そういった糞便由来の伝染病のリスクはなくなったと判断できます。
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