世界一の隕石

2013年2月15日に、ロシア連邦のチェリャビンスク州の上空を通過し、周辺に人的被害を及ぼす自然災害をもたらした小惑星がありました。
この小惑星は、地球の大気圏に突入後、隕石雲の尾を曳きながら落下し、チェリャビンスクの上空約20kmで複数の破片に分裂しました。
隕石が超音速で大気を通過し、さらなる分裂をおこしたことにより、TNT火薬約500キロトン相当という爆発的なエネルギーが放出されました。
これにより地上に到達した衝撃波は、4474棟の建物に損壊をおよぼし、割れたガラスを浴びるなどで1491人が重軽傷を負った災害がありました。
このことは、当ブログでも、「ロシアの隕石爆発」2013.2.16 や、「ロシアの隕石の放出エネルギー」2013.2.18 で詳しく紹介しています。

この隕石はその後、チェリャビンスクから西に約70km離れたチェバルクリの畔にあるチェバルクリ湖に落下しました。
当時は、冬であったため湖には氷が張っていましたが、隕石の落下によるものとみられる直径約8mと約6mの穴が生じ、周辺に多数の破片が散らばりました。
ロシア内務省の送った潜水チームにより、穴周辺の水中の捜索が行われましたが、水の濁りのため隕石本体は発見できず、穴の周辺から大きさ約0.5cmから1cmの黒色破片、計53個を採集し捜索は一旦打ち切られました。
この時に、湖に生じた穴の原因が隕石である場合は、重さ100kgほどのもっと大きな破片が残っている可能性があるとも言われていました。
そして、2013年9月10日になり、隕石の本体といえる大きな塊が発見されたとインテルファクス通信が伝えました。
そして、2013年10月16日に、ロシア科学アカデミーの捜索チームが、直径1mほど、重さ約570kgの隕石の塊を引き揚げました。
これは、これまで回収された隕石のうち最も大きな破片で、表面の黒色は大気圏突入後、何度か爆発した際に残った、焼き焦げた痕だそうです。
科学者は「これほど大きな隕石の回収は、世界でも例が少ない。今後の研究で、この破片は隕石にまつわる多くの疑問に答えてくれるだろう」と述べています。
この「チェリャビンスク隕石」の塊は研究終了後、地元の博物館に展示されると言われています。
これまでの分析から、隕石は太陽系誕生とほぼ同時期の45億6千万年前に形成され、宇宙空間で約2億9千万年前に他天体と衝突していたことが判明しています。

ロシア南部のチェラビンスク州チェバルクリ湖でダイバーが引き揚げた隕石=16日(AP)

これが、ロシア南部のチェラビンスク州チェバルクリ湖で引き揚げた隕石です。

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