1月の誕生石ガーネット

1月の誕生石はガーネットです。

日本では柘榴石(石榴石、ざくろいし、garnet)または紅榴石とも呼ばれているように、ガーネットというと赤い色が思い浮かびますが、実は40種類以上もの色があるといわれ、ブルー以外は、あらゆる色のさまざまな種類のガーネットがあります。
ガーネットは、現在の日本では、一般に5つに分類されています。

(1) デマントイド
「ディマントイド・ガーネット」は、ガーネット中でも特に最高の評価を受けています。
1860年代からロシアのウラル山脈で採掘され、ダイヤモンドのように輝くグリーンのガーネットです。
希少価値が高く、ほとんど市場に出回らなかったことから、珍品とされていました。
2002年に良い鉱脈が発見され、日本でも人気が高くなり現在に至っています。
中には、オークションに出されて、1カラット当たり1万ドルを超える値がつけられるものもあります。
後述の「ツァボライト」よりも黄色みが多いガーネットです。
実は、伝統的な宝石の中でダイヤモンドより光りの分散が強いものはこれ以外にありません。
独特の美しさはこの強い分散光にあります。
屈折率も宝石の中では高めの1.875です。
この「ディマントイド・ガーネット」は、その他には、イタリアと南西アフリカで採掘され、ロシア産よりも緑色が薄いのですが、とてもいいものが産出されています。
ロシア産(ウラル産)のほうがやや値段が高くなりますが、好みの問題で、アフリカ産のやや淡いグリーンを選ぶ人も多いそうです。

デマントイドガーネットDg 


(2)グリーン(ツァボライト)
次に、評価の高いのは、「グリーンガーネット」です。
色相、性質などが幅広くあるグロッシュラーライトガーネットに属し、その中でも特に高い評価が与えられています。
グリーンの色合いは、エメラルドと同様、バナジウムとクロムという元素が含まれているためです。
透明度が高く、美しいグリーンを示すものは希少性も高く、高い評価を受けています。
良質のものは、「ディマントイド・ガーネット」までは及ばないものの、高値で取引されています。
また、グリーンガーネットの中には、ケニアのツァボ国立公園一帯で産出された、ティファニーによって「ツァボライト」と命名され、世界中にプロモートされたものがあります。
深い緑色で透明感もあり、「グリーンガーネット」の中では最高の評価を受けています。
「ツァボライト」は、屈折率がサファイヤに近い1.74でよく輝き、硬度もクオーツと同等の7で、宝石としての資質に優れています。
また、インクルージョンの少ないものが比較的多く、エメラルドのようにオイルや樹脂を含浸させる処理は行われません。
地下から掘り出された結晶は、研磨に値する部分だけが残されます。
次にオーバル(小判型)やオクタゴン(八角形)等の輪郭がつくられ、その後、上面のクラウン部分、ガードル部分、下面のパビリオン部分の順に面がつけられて、美しい「ツァボライト」に仕上がります。
「ツァボライト」はこの世にデビューしてまだ30年の宝石で、産出量も限られていたため知名度は低いのですが、この美しさと宝石としての資質を考え合わせると、今後の需要の増加が予想されます。
これは、「ツァボライト」のように、優れた資質を持った宝石は、なかなか出現しないからだそうです。

ツァボライトGg 

(3)スペッサータイト
次に、高い評価を受けるのが、「スペッサータイトガーネット」です。
以前は、日本ではあまり流通していませんでしたが、最近では人気が高くなってきている宝石です。
赤系の石ですが、産地の地質によって微妙な違いが生まれ、幅広い色合いが見られるガーネットです。
中でもオレンジ色が鮮やかなものが、「マンダリンガーネット」として、人気の高い色合いです。
「スペッサータイトガーネット」の硬度は、7.25で、色が濃く、透明度が高く、キズが少ないものに高い評価が与えられます。

Sg_2 

(4)ロードライト
数あるガーネットの中でも、一般的に最も人気の高いのが、「ロードライトガーネット」です。

「ロードライト」とは、「バラの花のような」という意味で、この意味の通り、やや紫がかった赤色をもつガーネットです。

バラに近い、紫がかった印象的な赤色のものが高い評価を受けています。
また、透明度も非常に重要視されています。
主な産出国は、タンザニア、マダガスカル、スリランカなどです。
特にスリランカ産は、バラの花を想わせる良質な石が産出されています。

Rg_2 

(5)アルマンダイト
「アルマンダイトガーネット」(almandite garnet)は、鉄礬柘榴石(てつばんざくろいし)とも言い、紀元前に、トルコの都市Alabandaよりガーネットが採掘されたことが語源になっているそうです。
濃い赤みのあるガーネットです。
かつて日本のガーネット市場のほとんどを占めていたもので、良質で大粒のものも多く産出されるため、価格も安価なガーネットです。
透明度がありテリのあるものが高く評価されています。
色はオレンジ、レッド、パープル、ブラウンがあります。
パープルの「アルマンダイト」は、通常ロードライトとして販売されています。

Ag_2 

(6)ガーネットの石言葉と由来
このように、ガーネットの種類で、それぞれ大きく価値は異なり、種類、品質によって10倍~100倍の開きが出ています。
日本では、産出量、流通量が多い、濃い赤みのある「アルマンダイトガーネット」が、日本のガーネット市場のほとんどを占めたため、「ガーネット=安い石」というイメージがついてしまっていますが、実は、ガーネットの中でも評価が高く希少価値の高い逸品も存在する奥の深い色石です。
ガーネットには先に述べたように、ブルー以外のすべての色が存在します。
赤からオレンジ、黄色、緑など実に多彩なバリエーションがあります。
また、現在多くの宝石に加熱や含浸処理が施されていますが、ガーネットはダイヤモンド、アレキサンドライト、クリソベリル・キャッツアイ、ペリドットなどとともに、無処理のままで美しい、貴重な宝石です。
石言葉としては「真実・友愛」などがあります。
身に着けると、想像力、物事を見抜く能力が高まるそうです。
友情や愛を深め、媚薬のような性質もあると言われています。
この石のパワーで、活力が溢れ、強い意思により、自信が深まり、成功につながるそうです。
また、苦難に耐えて目的を達成することができるとも言われています。
ガーネットの名前は「種」という意味のラテン語の「ガラナイツ」に由来しているそうです。
インドでは、ガーネットは生命力を象徴すると考えられていました。
また守護石だと考えられていたことから、十字軍の戦士たちが怪我や毒から身を守るために身につけていました。
聖書の中のノアの方舟にあった唯一の灯りも大きな赤いガーネットだったと言われています。
中世には未亡人がガーネットをつけると新しい夫が見つかると思われていました。

【参考文献】新宝石の常識 双葉社
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