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愛媛県の花崗岩について

愛媛県の花崗岩について調べてみました。

花崗岩は、優白質な粗粒の顕晶質の深成岩で、主に石英,カリ長石,酸性斜長石長石からなる岩石を総合して呼んでいますが、その含有により名称が異なります。
花崗岩の主要構成鉱物としては、石英、カリ長石、斜長石、黒雲母、白雲母、普通角閃石で、磁鉄鉱、柘榴石、ジルコン、燐灰石のような副成分鉱物や輝石を含むこともあります。
主に愛媛県に分布している花崗岩は下記のようなものがあります。
①粗粒花崗閃緑岩(松山型)
②斑状閃雲花崗岩(北条型)
③細粒~中粒花崗閃緑岩(大島型)
④片状花崗閃緑岩(菊間型)
⑤優白質黒雲母花崗岩(湯山型)
⑥斑状黒雲母花崗岩(笠松山・温戸峠型)
⑦黒雲母花崗岩(広島型)
⑧細粒黒雲母花崗岩~両雲母花崗岩(歌崎型)

 
(1)両雲母花崗岩
両雲母花崗岩(two mica granite)は、複雲母花崗岩とも言い、黒雲母・白雲母・石英・カリ長石(正長石または微斜長石)・灰曹長石から成っています。
黒雲母と白雲母の両方を含むのでこう呼ばれています。
広島花崗岩類に属し、愛媛県では、中島町北端の歌崎地区で松山型と呼ばれる粗粒花崗閃緑岩に貫入しています。
大三島の頂上である鷲ヶ頭山付近でも見られますが、いずれも小岩体です。


(2)黒雲母花崗岩
黒雲母花崗岩(biotite granite)は、黒雲母・石英・カリ長石(正長石または微斜長石)・灰曹長石から成っています。
広島花崗岩類に属し、愛媛県では、中島本島の約8割と、二神島、津和地島の全域、また、今治市の北端や大島、大三島、伯方島、岩城島、弓削島など、分布域は広くなっています。


(3)細粒黒雲母花崗岩
細粒黒雲母花崗岩(Fine-grained biotite granite)は、黒雲母花崗岩と成分は同じですが、鉱物の粒子が細かいものを指しています。
やはり広島花崗岩類に属し、一般には、普通の黒雲母花崗岩の辺縁部に多く見られるようです。
マグマが冷却するとき、周辺はより早く冷えるので、結晶が細かくなると言われています。
愛媛県では、両雲母花崗岩と同様に、中島町北端の歌崎地区や、大三島の頂上である鷲ヶ頭山付近で見られています。


(4)閃雲花崗岩
閃雲花崗岩 (hornblende biotite granite)は、角閃石・黒雲母・石英・カリ長石(正長石または微斜長石)・灰曹長石から成っています。
領家花崗岩類に属し、愛媛県では、斑状閃雲花崗岩が、松山市北条の背後の山体に広く分布しています。

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(5)電気石花崗岩
電気石花崗岩(tourmaline granite)は、柱状の黒電気石を含む斑状黒雲母花崗岩で、大きな赤い正長石が暗色の石基に含まれるものです。
電気石は針状結晶が放射状の車輪状になって、その間を石英が埋めています。
自己気成作用により形成されたものや、花崗岩の交代作用で長石成分が、電気石で置き換わっているものがあります。
愛媛県では見かけていません。


(6)細粒~中粒花崗閃緑岩
花崗閃緑岩(granodiorite)は、花崗岩と閃緑岩の中間的な性質の深成岩です。
一般に言われる花崗岩に比べると、アルカリ長石より斜長石がはるかに多いのが特徴です。
日本で属に花崗岩と言っている岩石は、花崗閃緑岩であることが多いと思います。
細粒~中粒花崗閃緑岩(Fine-grained medium-grained granodiorite)は、領家花崗岩類に属し、愛媛県では、大島の北側と、伯方島の南側が主な分布域です。


(7)粗粒花崗閃緑岩
粗粒花崗閃緑岩(Coarse-grained granodiorite)は、領家花崗岩類に属し、愛媛県では、高縄半島の大部分に分布しています。
先に述べたように、花崗岩と閃緑岩との中間の岩石で、愛媛県では一番一般的な花崗岩です。


(8)桃色花崗閃緑岩
黒雲母花崗岩の一種ですが、カリ長石が分解してカオリナイト化し桃色を呈するものを桃色花崗岩と呼んでいます。
愛媛県でも桃色の花崗岩はよく見かけますが、見かけたのは松山市周辺なので、黒雲母花崗岩ではなくて花崗閃緑岩が桃色を呈したものだと思います。


(9)石英モンゾニ岩
石英モンゾニ岩(quartz monzonite)は、石英を少量含んだモンゾニ岩のことです。
モンゾニ岩(monzonite)は、石英をほとんど含まず、アルカリ長石と斜長石の割合がほぼ同じ深成岩のことです。
愛媛県では、今治市波方町の錨掛ノ鼻付近や、大三島町野々江地区に小岩体として散在しています。


(10)石英閃緑岩
石英閃緑岩(quartz diorite)は、完晶質・粗粒の岩石で、斜長石・石英・角閃石が主成分鉱物です。
花崗岩よりも色が黒っぽいのが特徴です。
領家花崗岩類に属し、愛媛県では、来島海峡周辺の半島などに分布しています。


(11)閃緑岩
閃緑岩(diorite)は、深成岩のうち、主成分である無色鉱物が斜長石で、輝石、角閃石などの有色鉱物を比較的多く含む(約30%)ものを言い、花崗岩より黒っぽいのが特徴です。
花崗閃緑岩に薄層として挟在しているところを多く見かけます。
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