南極と北極の違い

南極も北極も寒い所ということでは一致していますが、他では大きな違いもあるようです。

(1)南極と北極の違い
①地形について
南極は、南極大陸とよばれる広大な陸地の上に雪や氷が堆積していますが、北極には大陸はありません。
北極は、北極海と呼ばれる海がすべてで、海の上に大きな氷が浮いている状態です。
南極大陸は、公開されている写真を見ると、平坦な感じを受けますが、氷床と呼ばれる南極大陸を覆っている氷の厚さは、平均で約2450m、一番厚いところでは4000m以上にも達しているそうです。
この南極の氷は、南極大陸に降り積もった雪が凍った物です。
北極の氷は、海水が凍った物で、高さも10m程度だそうです。
つまり、この10mが全部融けてしまうと北極には何も残らないことになります。
②温度について
同じ氷の世界だから温度も同じくらいだろうと思っていましたが、南極の方がはるかに温度は低いそうです。
北極の年平均気温がマイナス30℃なのに対し、南極はマイナス60℃と言われ、平均で2倍の違いがあるそうです。
これは、先に述べたように地形の違いが影響しています。
北極は海の上に浮いているので、海の温度の影響を受けて下から暖められています。
それに対し、南極は大陸の上に氷や雪が張り付いています。
しかもその高さは平均で2450mもあります。
登山すると分かるように、高いほど温度は下がります。
南極点は2800mの高さのところにあるので寒いわけです。
これまでに記録された地球の最低気温は、北極に近いシベリアのオイミヤコンで観測されたのがマイナス71℃に対し、南極のロシアのボストーク基地ではマイナス89.2℃が記録されています。
③生息動物について
南極にいて北極にいない動物はペンギン類、エンペラーペンギン(コウテイペンギン) 、アデリーペンギン、ヒゲペンギン、ジェンツーペンギン、 マカロニペンギン等で、その反対は、ホッキョクグマやシロクマ、そしてホッキョクギツネです。
また、セイウチは北極に群れをなして住んでいます。
クジラとアザラシは両方に生息しています。
ペンギンは捕食性の高いヒョウアザラシとロスアザラシの餌になっています。
北極では、このようなアザラシ類は、ホッキョクグマなどの餌になっています。
④人間の定住について
南極には定住者は居ません。
かつては、領有権を主張するいくつかの国が住民を送りこんだこともありましたが、失敗に終わっています。
ただし、いくつかの国が科学的な調査のために観測基地を置いています。
南極観測基地は比較的緯度が低い南極半島に集中しています。
これらの基地で南極観測に従事する人口は、冬に1000人から夏に5000人程度です。
北極海は さまざまな大陸に接しているため、その沿岸や島(北極圏)には人が定住しています。
主には、アラスカやカナダ、スカンディナビア北部、ロシアなどです。
⑤天空の状況
旅行をして南半球にあるオーストラリアなどに行って空を見上げると、見える星の状況が異なっています。
北極と南極もこれと同様で、太陽や月あるいは星の動く向きが反対になります。
北極点で上を見上げると時計回りとは反対の動き、南極点では時計回りの動きになります。
天空赤道付近にあるオリオン座は、北極と南極では仲良く半分ずつしか見ることができないそうです。
南半球を旅行された方は気がついたと思いますが、トイレに入って水を流すと渦が日本のトイレと逆です。
そして、台風の渦も同様だそうです。
⑥季節の時期の違い
北半球と南半球の季節が反対になるのと同じように北極と南極の季節も正反対になります。
北極が夏の時は、南極は冬で、しかも暗闇の世界です。
太陽の恩恵を受けている地球ですが、地球の場所によって一様でなく、北極と南極ではそれが正反対に現れます。
これは、地球が23.4°傾いて自転しながら太陽の周りを回っている影響によるもので、北極が半年間太陽が当たり続けている時は、南極は太陽光の恩恵を受けることができません。
半年が経過すると逆の現象になります。
ただ、太陽の光を反射する月は見えるそうです。

(2)南極大陸
南極大陸は、今から2億年くらい前は 赤道の近くにあり、 森林が繁っていたり、恐竜が住んでいたりしていたそうで、とても暖かい環境でした。
その後、大陸が動いて、今から1千万年前、今の位置まで移動してきました。
その後、雪が降り積もって、やがて 氷に覆われた大陸となりました。
南極には、ロス海のエレバス山(3794m)をはじめ、いくつかの火山活動が見られる地域があります。
南極半島の近くにある デセプション島では1967年、69~70年に大きな爆発を起こしましたが、この島のフォスター湾内に地熱地帯があり、温泉が湧き出しているとのことで、南極で唯一の海水浴ができる場所として知られています。
南極大陸を発見したのは、19世紀初頭のべリングハウゼン(ロシア)の南極大陸周航の際の望見であるとされています。
南極点に最初に到達したのは、20世紀初めのアムンセン(ノルウエー)です。
アムンセンは、1911年12月14日に南極点に到達しましたが、その1ヶ月後の1912年1月17日にスコット(イギリス)が到達しました。
同時期には、日本人の白瀬矗は南緯80度付近まで到達していました。
この頃は、日本では明治の終わり頃です。
南極の氷は、大陸上に降り積もった物のため、中に当時の大気を封じ込めています。
だから、ボーリング調査を行うことにより、何万年も前の地球の大気を調べる事が出来ます。
現在では、何万年も前に降り積もった雪(氷)をボーリングして、過去の環境再現を行うような研究をしています。
南極の氷は、何百万年分の隕石を内封していて、氷の移動と共に隕石は地表に現れるため、南極では隕石が沢山取れます。
また、もともと赤道近くにあった大陸のため、化石や溶岩など、ほとんどすべての石が見れるそうです。

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南極大陸の平面図と断面図です。


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