瀬戸内しまなみ海道の橋について

瀬戸内しまなみ海道(西瀬戸自動車道)は、愛媛県今治市から広島県尾道市まで、瀬戸内海に点在する島々を経由する総延長59.4kmの海の道です。
大小6つの島に架けられた10橋の中には、建設当時は世界一の斜張橋である多々羅大橋や、世界初の3連吊橋である来島海峡大橋などもあります。
近年は、全ての橋が徒歩や自転車で渡橋できるので、サイクリングでも知られるようになってきています。
愛媛県側の橋から紹介します。

(1)来島海峡大橋
来島海峡大橋(くるしまかいきょう おおはし)は、愛媛県今治市と、来島海峡を跨いで大島と四国を結ぶ長大橋で、来島海峡第一大橋、来島海峡第二大橋、来島海峡第三大橋の総称です。
大島と今治間の海は来島海峡と言って、鳴門海峡のように渦がまき、海の難所と言われていました。
その来島海峡に架かる世界初の三連吊橋です。
空にそびえる6基の主塔、美しく弧を描くケーブルが優美な姿をみせています。
全長は4105mである。
桁断面は、扁平六角形断面の箱桁を採用しているため、スレンダーで優美なものとなっています。
来島海峡第三大橋は、西瀬戸自動車道の中で最も長い橋で、地形及び道路線形制約から両側径間はハンガーロープで桁を吊っていません。
また、今治側橋台はトンネルアンカレイジを採用し、地形改変が少なくなるように配慮しています。

・来島海峡第一大橋 : 3径間2ヒンジ補剛箱桁吊橋
・来島海峡第二大橋 : 2径間2ヒンジ補剛箱桁吊橋
・来島海峡第三大橋 : 単径間2ヒンジ補剛箱桁吊橋
・着工日(起工式) : 昭和63年5月15日
・現地着手日 : 平成2年9月10日
・供用日 : 平成11年5月1日



 

(2)伯方・大島大橋
伯方・大島大橋(はかたおおしまおおはし)は、西瀬戸自動車道を構成する10の橋のうちの、一体構造になっている伯方橋と大島大橋の総称です。
伯方島と大島間の風光明媚な宮窪瀬戸に架かる橋で、伯方橋は伯方島と見近島の間に架かり桁橋、大島大橋は見近島と大島との間に架かり吊橋です。
大島大橋は、我が国の長大吊橋で最初に鋼箱桁を採用し、スレンダーなものになっています。

・伯方橋 : 3径間連続鋼箱桁橋
・大島大橋 : 単径間2ヒンジ補剛箱桁吊橋
・着工日(起工式) : 昭和56年3月21日
・現地着手日 : 昭和56年6月25日
・供用日 : 昭和63年1月17日



 

(3)大三島橋
大三島橋(おおみしまばし、「おおみしまきょう」とも)は、鼻栗瀬戸に架かるアーチ橋で、伯方島と大三島を結んでいます。
本州四国連絡橋の海峡部に架けられた橋としては唯一のアーチ橋です。
本州四国連絡橋の中で最初の橋として完成し、アーチ支間長297mは、完成当時日本最長でした。
大三島橋の、ライトグレーの塗色、舗装の材料・施工方法などは、その後の本州四国連絡橋のパイロット的な役割を果たしました。

・橋梁形式 : 単径間ソリッドリブ2ヒンジアーチ橋
・着工日(起工式) : 昭和50年12月21日
・現地着手日 : 昭和51年1月26日
・供用日 : 昭和54年5月13日



 

(4)多々羅大橋
多々羅大橋(たたらおおはし)は、愛媛県大三島と、広島県生口島とを結ぶ斜張橋です。
建設当時は、中央支間長890mで世界最長の斜張橋でした。
当初は吊橋で計画されていましたが、斜張橋の技術の進歩を背景に、架橋技術の進歩により、地形的に設置の難しいアンカーブロックを必要とする吊り橋よりも、費用的に有利と試算され変更されました。
塔頂の高さは海面より226mあり、このルートの中で最も高くなっています。
鳥が羽を広げたようなフォルムと形容され、非常に美しい橋です。
芸予諸島で最高峰の観音山との対比も楽しめます。
長大斜張橋であるフランスのノルマンディー橋と姉妹橋縁組みをしています。

・橋梁形式 : 3径間連続複合箱桁斜張橋
・着工日(起工式) : 平成2年8月25日
・現地着手日 : 平成4年11月30日
・供用日 : 平成11年5月1日



 

(5)生口橋
生口橋(いくちばし)は、生口島と因島を結ぶ斜張橋です。
完成時点では世界最大の斜張橋でした。
生口橋最大の特徴は、側径間に重いコンクリート桁(PC桁)、中央径間に軽い鋼桁を使用する複合桁構造を採用したことで、日本では初めての試みでした。
生口橋の建設にあたって採用された様々な技術が、建設当時は世界最大の斜張橋であった多々羅大橋を誕生させる大きな力となりました。

・橋梁形式 : 3径間連続複合箱桁斜張橋
・着工日(起工式) : 昭和61年5月18日
・現地着手日 : 昭和62年3月9日
・供用日 : 平成3年12月8日



 

(6)因島大橋
因島大橋(いんのしまおおはし)は、布刈瀬戸をまたぎ、向島と因島を結ぶ吊り橋です。
1983年に本州四国連絡橋の吊橋で最初に完成し、中央支間長770mは完成当時日本最長でした。
日本の長大吊橋で初めて鋼床版を採用し、世界で初めて素線数127本のストランドが用いられています。
この橋の建設で培った技術は、大鳴門橋や瀬戸大橋などの長大吊橋建設に生かされています。
自動車道と自転車歩行車道が2段階構造になっています。

・橋梁形式 : 3径間2ヒンジ補剛トラス吊橋
・着工日(起工式) : 昭和52年1月8日
・現地着手日 : 昭和52年1月31日
・供用日 : 昭和58年12月4日



 

(7)新尾道大橋
新尾道大橋(しんおのみちおおはし)は、瀬戸内海の尾道水道に架かる斜張橋です。
本州と向島の間に架かる橋で、55m東側には、尾道大橋が架かり、兄弟橋・親子橋とも呼ばれています。
新尾道大橋は、隣接する尾道大橋と同じく中央支間長215mです。
日本での本格的な斜張橋の先駆けである尾道大橋に平行して架けられるため、中央支間長を同じにし、橋梁形式においても尾道大橋と同様の斜張橋が選定されました。
同じ斜張橋とはいえ、地域のシンボルとして親しまれている尾道大橋との調和を考慮し、1本塔柱で7段のケーブルを平行に張った形式が選定されました。
本州四国連絡橋の中で最後に着工され、最新技術を駆使して尾道大橋の完成から約30年後に完成しました。

・橋梁形式 : 5径間連続鋼箱桁斜張橋
・着工日(起工式) : 平成5年7月31日
・現地着手日 : 平成8年9月6日
・供用日 : 平成11年5月1日



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