台風30号の被害(続編)

中心気圧が一時895ヘクトパスカル、最大瞬間風速が90mという、観測史上最大級と言ってもいい台風30号の被害はものすごいものになっています。
フィリピンのレイテ島だけかと思ったのですが、サマール島も襲っていました。
下の進路図を見ると、北のルソン島と、南のミンダナオ島の間の小さい島々の間を通過しています。
山がほとんどないので勢力が衰えなかったのでしょう。
竜巻のような強風と津波のような高潮で、高波は家屋の高さほどに達し、レイテ島で台風が通過した地域の70~80%の建物が破壊されたそうです。
映像も凄まじいものです。
窓ガラスが破れて強風が吹き抜け、港では救命胴衣を付けた人たちが波に浮かんでいます。
そして、高潮で水没した町の中を人々が必死に逃げています。
上空から撮影した映像を見ると、平坦で大きな川もなく、洪水なんか無縁の島が、3、4mの津波のような高潮でほぼ水没していました。

そして、先に述べたように、被害はレイテ島だけではありませんでした。
太平洋を見渡すリゾートとして知られたフィリピン中部のサマール島も大変な被害です。
特に、一番南の街であるギワンが甚大な被害を受けていたことがわかりました。
ギワンには白い砂のビーチが続き、熱帯の楽園ムードがあふれていました。
この街のビルが倒れ、ヤシの木が折れ、避難所まで破壊されたそうです。
ある住民は「食料もテントもすべて必要だ。何もかもなくなってしまった」と話しています。
被災後しばらくの間、ギワンは外の世界との交通や通信を絶たれていました。
軍輸送機が被害を見つけ、街の飛行場に着陸したそうです。
ゴンザレス市長は「100%の壊滅状態だ」と話しています。
ギワンの住民5万人のほぼ全員が家を失ったと言われています。
死傷者の数は見当さえついていないそうです。
この周りにある島々も、同様な被害に違いありません。
レイテ島の西隣のセブ島は比較的被害の小さかったそうですが、ミンダナオ島北東(スリガオ市)、マスバテ島、セブ島北部、ネグロス島北部、パナイ島、ミンドロ島、ルソン島南部など、広範囲にわたっているそうです。
10月16日に地震に襲われた、セブ島とレイテ島に囲まれているボホール島では、まだ約30万人が、地震の影響で避難しているところでした。
中には屋外のテントで生活している人もいたそうで、できるだけ強固な建物に改めて避難したそうです。
これだけではありません。
ベトナムと中国でも20人くらいの人たちが亡くなっています。
大陸に入っても勢力が急激には落ちなかったのでしょう。

最初に発表したように、レイテ島だけでも、亡くなった人は約1万人に上る恐れがあるそうです。
それに、先に述べたサマール島でも南西部の町バセイだけで300人が亡くなっており、ギワンをはじめ、島全体では2000人が行方不明だそうです。
日本大使館によれば、レイテ島には約100人の日本人がいるそうですが、まだ安否確認ができていない人も多いとのことです。
レイテ島からセブ島に避難してきた日本の人は、
「窓から外を見ると、真横に雨がふいていて、本当に、1~2mぐらいまでしか見えない状況でした。(ゲストハウスの)オープンスペースに出たんですけど、全て窓が割れていて、風も雨も全て吹き込んでいる状況だった」、「ドアが壊れた時点で、窓ガラスも割れるし、いろんなものが飛んでくる可能性があると思ったんで、とにかくドアが壊れないように、ドアの隙間に風が入ってこないように、いろんなものを詰め込んで、ドアを押さえてたりしました。本当に、恐怖でしかなかったです」などと語っています。
現地の状況は、まだ十分把握できてない状態です。
こんな中で、一部で食料の掠奪など治安の悪化のニュースも流れてきて残念に思います。
世界では、なにか災害があると、常に食料の掠奪などの治安の悪化は付きものになります。
このことだけは、日本人はモラルをきちっと守る人が多いと自慢できます。

super-typhoon-haiyan-philippines-curry 
台風の目は、ちょうどミント゜ロ島のロハス付近にありますが、タクロバンと書いてある所がレイテ島です。
この進路図を見ると、フィリピン全体が暴風圏に入っているように思います。


上空から見たサマール島の街ギワンの様子です。
まるで、東日本大震災と同じだと思います。
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