福島原発の地質と地下水の流れの解析

独立行政法人の産業技術総合研究所の地下水の流れの解析では、福島原発の汚染水問題で、原子炉建屋に流入する地下水の大部分は、敷地に降った雨水だとの結果がでたそうです。

(1)福島原発付近の地質
福島原発付近の地質は、私が調べた範囲では、
下位より、
①上部白亜系の双葉層群
②先新第三系の白水層群
③新第三系中新統の湯長谷層群、白土層群、高久層群及び多賀層群
④新第三系中新統最上部~上部鮮新統の仙台層群及び第四系
が分布しています。
ただし、敷地の地質は、
①新第三系鮮新統の富岡層
②第四系更新統の段丘堆積物及び第四系完新統の沖積層
で構成されています。
この中で、地下水が汚染された層は第四系完新統の沖積層だと思います。
付近のボーリングデータを見ると、
0.00~0.50m粘土質ローム. 0~0.10m草根混じり(表土)。
0.50~0.90m砂質ローム. 砂分多量。
0.90~1.50m礫泥じり中砂 小礫混入。
1.50~2.60m中~粗砂. 2.50~2.60m茶褐色粘土を挟む。
2.60~8.40m砂礫. 礫径φ2~50m/mの亜角~亜円礫。礫種は花崗岩質岩主体ときに玉石混入。
8.40m以深 砂質粘土.腐植土含む。
このような土層になり、ここで透水層として考えられる層(地下水が通ると想定できる層)は地表面より2.60~8.40mまでの砂礫層だと思います。

(2)地下水の流れの解析結果
産業技術総合研究所が、東電が公表している地下構造データをもとに地下水の流れを解析した結果では、敷地内に降った雨は地下20~40mの「富岡層T3部層互層部」という地層から上を流れているそうですが、阿武隈山地で降った雨水は地下深くを通過し、同原発の原子炉建屋には流入していないそうです。
建屋には毎日400トンの地下水が流入していますが、敷地内に降る雨水量をもとにした計算とほぼ一致しているそうです。
原発建設前は、建屋付近に川が流れていましたが、水源は敷地内の雨水と推定され、今回の分析結果と矛盾しないそうです。
このため、原子炉建屋に流れ込む地下水はほとんどが雨水で、一部が原発西側の水田からの流入と結論づけたそうです。
これが裏付けられれば、敷地全体を舗装や防水シートなどで遮水処理することで、原発建屋周辺への地下水流入を防げる可能性が高まるそうです。
但し、原子炉の中にウランが残っている現状を考えると、原子炉建屋の周りを取りを囲む汚染水対策工法は当然必要です。
現在は、「凍土遮水壁工法」が計画されていますが、これは一日も早く施工するべきだと思います。
このような研究結果が事実であれば、限りなく汚染水が湧き出てくることはないと思います。
私は、地下水は、地表面より2.60~8.40mまでの砂礫層にほとんどが流れていると思っていますが、もしそうであったとしても、原子炉建屋の周りを取りを囲む汚染水対策ができれば汚染水の問題はなくなると私は思っています。
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