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知床五湖について

今は、世界遺産にもなっている知床国立公園の中に知床五湖があります。
この知床五湖は、原生林に囲まれた五つの湖が点在し、原始性の高い自然の残った地域です。

(1)知床五湖について
知床五湖(しれとこごこ)とは、北海道斜里町にある湖(秘湖、沼)で、一湖から五湖までの名前がついています。
ただし、湿地帯にあるため融雪期には数が増えるそうです。
知床八景の一つに数えられる観光地として、一湖を見下ろす展望台や湖を巡る遊歩道が整備されています。
この知床五湖には、夏期を中心に年間80万人の観光客が訪れ、知床観光の中心的な場ともなっています。
但し、遊歩道では、エゾリスやエゾシカなどが観察される一方、ヒグマが目撃されることも多く、注意を要します。
周辺の植生は、エゾマツやトドマツが主ですが、近年、頭数が激増したシカの食害のため天然更新が滞り、全体的な衰退傾向が危惧されています。
知床は世界的に見ても、ヒグマの生息密度が非常に高い地域です。
知床五湖を利用する人々の安全をどう守るかが課題となっていました。
また、お盆の時期やシルバーウィークには、知床五湖の遊歩道内で渋滞が起きるなど、知床の自然をゆっくりと楽しむことさえできずにいました。
そこで、平成17年から、地上遊歩道とは別に、高架木道が作られ始め、平成22年には1湖畔までの全長800mが開通しました。
高架木道脇には電気柵が設置されており、ヒグマの影響を受けることなく、安全に知床の雄大な自然を楽しむことができます。
そして、平成23年5月からは、「利用調整地区制度」が知床五湖に適用されました。
以前では、ヒグマの出没があると、地上遊歩道は閉鎖されていました。
特に五つの湖を全周するルートは、夏場はほとんど利用することができませんでした。
せっかく知床まで来られた人々に、知床五湖を体験してもらうためにはどうしたらいいか、その問題を解決するために、この制度の導入となりました。
ヒグマへの対処の技術を持った登録引率者のツアーに参加することで、ヒグマがよく出没する時期(ヒグマ活動期:5月10日~7月31日)でも、知床五湖を楽しむことができるようになりました。
また、8月1日~10月20日は植生保護期としています。
植生への踏みつけなどの防止、ヒグマに対する基礎知識の普及のために、事前レクチャー(約10分)の受講を義務付けています。
同様に一度に入る人数を制限することで、静寂な知床五湖をゆっくりと楽しむことができるようになっています。
知床五湖をめぐるには3時間ほどかかり、ヒグマ活動期はネイチャーガイド同伴が必要なので、ほとんどが高架木道での一湖往復のようです。

(2)知床五湖の開園期間
知床五湖の開園期間は、
①ヒグマ活動期(5月10日~7月31日)
ヒグマに対する対応技術を持った、登録引率者によるツアーへ参加することで、地上遊歩道を楽しむことができます。
事前に、ガイドツアーへの申し込みが必要となります。
ルート:5湖→4湖→3湖→2湖(1湖へは行きません)
時間:約2時間45分
予約:必要です。
申し込み手続きは不要です。(登録引率者が代行してくれます)
料金:大人一人4500~5500円(立入認定手数料(大人500円、子供250円)+引率者のガイド料)
ヒグマ活動期は、一般の方のみで地上遊歩道を歩くことはできません。
必ず登録引率者のガイドツアーに参加する必要があります。
地上遊歩道から高架木道への接続はありません。
②植生保護期(8月1日~10月20日)
混雑に伴う植生浸食が懸念される時期です。
地上遊歩道を歩く前に、植生保護・ヒグマへの基礎知識のレクチャーを受けた上で、一般の方のみの散策が可能となります。
今までは地上遊歩道内でも渋滞となるほどでしたが、一回のレクチャー(10分おき)の定員は50名となっており、より静かな環境で知床五湖を楽しんでもらえるようになっています。
ルート:5湖→4湖→3湖→2湖→高架木道(大ループ)
2湖→1湖→高架木道(小ループ)
時間:大ループ・・約1時間半
小ループ・・約40分
予約:可能です。
申し込み手続きは、知床五湖フィールドハウスにて手続きします。
フィールドハウス内で手数料を支払い、申請書に氏名・住所を記入します。
料金:立入認定手数料(大人250円、子供100円)
③自由利用期(10月21日~閉園)
予約や手続きの必要がなく、地上遊歩道を自由に散策できる時期です。
ルート:5湖→4湖→3湖→2湖→高架木道(大ループ)
2湖→1湖→高架木道(小ループ)
時間:大ループ・・約1時間半
小ループ・・約40分
予約:不要です。
申し込み手続き:不要です。
料金:無料です。
開園中は、手続きを必要とせず無料で誰でも自由に散策できます。
高架木道脇には電線が張られていて、ヒグマがあがってこれないようになっていますので、安心して楽しむことができます。
また、バリアフリー対応ですので、車いすでの利用も可能です。
高架木道の全長は800m(往復約40分)で、展望台が3つあり、最終地点の湖畔展望台までいくと、1湖の湖畔に出られます。
ここからは湖に映る知床連山の雄大な景色を楽しめます。

(3)閉鎖期と禁止行為
①閉鎖期
知床五湖へむかう道道知床公園線は、冬期間は通行止めになることがあります。
この間は、知床五湖には行けなくなります。
②禁止行為
また、知床五湖の散策での禁止行為はあります。
・野生動物に餌を与えない
・ゴミを捨てない。
・調理や食事をしない
・タバコを吸わない
・湿原や植生を踏み荒らすことのないよう、歩道を外れて歩いたり、休憩をしない。
・立入が制限された地域には立ち入らない
・動植物を故意に持ち込まない(ペットを連れてはいることはできません)

五湖マップ


空から見た知床五湖です。
遊歩道ですべての湖を満喫できます。


知床五湖の一湖です。
知床連山の絶景を最初に望むことができるポイントがあります。
一湖から二湖の遊歩道沿いは、春になると水芭蕉の群生がみられます。

知床五湖二湖
知床五湖の二湖です。
周囲は1.5kmですが五つの湖の中の一番大きな湖です。
知床五湖はどの湖からも知床連峰の山々が見えますが、特にこの二湖からの眺望が優れているそうです。
知床連峰は1500m級の山々の連なりで比較的新しい時期にできた山脈です。
写真の一番左手の山は硫黄山で現在も火山活動が続いています。

知床五湖三湖

知床五湖の三湖です。
湖の真ん中に島があり、原生林もますます深くなっていきます。
ツアーで知床五湖を訪れる観光客は、ほとんど一湖と二湖だけを見て帰ってしまい、二湖から先は訪れる人はかなり減るそうです。
夏に来れば、水面にスイレンが咲いているのが見られます。
ネムロコウホネや、ヒグマの爪あとが、付けられた樹木なども見られます。


知床五湖の四湖です。
周りの雰囲気が一転し、静寂な世界が広がる神秘的な湖です。
三湖から四湖へ向かう間の遊歩道には、樹齢300年をこえる、ミズナラの樹木が立たずんています。

五湖
知床五湖の五湖です。
一番小さな湖で、遊歩道沿いには、季節によって30種類以上の野鳥に出会えます。
また、ドングリなどの木の実を拾う、エゾリスの姿もみることができます。
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