ニーラゴンゴ山の溶岩湖

アフリカ中部に、コンゴ民主共和国があります。
この国の東境部には、頂部のカルデラと激しい活動をつづける火口内の半円形の溶岩湖で知られる活火山のニーラゴンゴ山があります。

ニーラゴンゴ山(ニーラゴンゴさん、Mount Nyiragongo)は、標高3,470mで、キブ湖の北約20kmに位置しています。
アフリカ大地溝帯底部に並ぶエドワード湖とキブ湖の間にあるビルンガ山地に含まれ、山地の最高峰カリシンビ山(4,507m)の西に接しています。
北には同じく活火山のニアムラギラ山(3,056m)が対峙し、ビルンガ火山群に属しています。
そして、マウンテンゴリラで有名なヴィルンガ国立公園に含まれています。

下の写真でもわかるように、カルデラの中が釜のようにぐつぐつと煮えたぎっています。
このような危険な山なので今までにも数々の噴火が起こっており、また事故も発生しています。
今から36年前の1977年1月10日に噴火を起こしています。
その時には、大量の溶岩が麓の集落を飲み込んでおよそ61人が死亡しています。
また、11年前の2002年1月17日にも噴火を起こし、大量の溶岩が麓のゴマ市街地や空港にまで流出しました。
溶岩流は全長約20kmに達し、各所で火災が発生し、ゴマ市の建物の15%が破壊されたそうです。
この時には、近隣住民約35万人がルワンダ側国境のギセニなどに避難したそうです。
溶岩がガソリンスタンドに引火し爆発するなどの二次災害も広がっています。
この噴火では、約45人が死亡しています。
この際は、近郊にあるキブ湖に溶岩が流入した場合、湖水に大量に溶けている二酸化炭素の大量噴出が危惧されたのですが、湖に達する前に溶岩が冷えて固まったために流入は起こりませんでした。
また、2007年には観光に来ていた香港の女性一名が火口に転落して死亡しています。

ニーラゴンゴ山の溶岩湖(lava lake)ですが、ニーラゴンゴ山に限らず、世界には溶岩湖はたくさんあります。
溶岩湖とは、大きな火口の中を高温溶岩が満たした状態を言います。
地下からの高温溶岩の供給が止まると、溶岩湖は表面と器に接した部分から冷却しはじめますが、全体が固化臨界温度に達するまでには普通は数年以上かかっています。
そして、常温まで冷却するには数十年以上かかると言われています。

現在の日本には、溶岩湖と呼べるような、火口に溶岩のたまった火山はありません。
ただ活動時に、一時的に溶岩湖の出来る火山は存在しました。
最近では、伊豆大島三原山が記憶に新しいのですが、1986年の大噴火の際には、火口に噴出したマグマがたまり、溶岩湖が出来ていました。
それが内輪山を乗り越え、溶岩流も発生しました。
富士山でも、山頂火口が溶岩湖で満たされていた時代がありました。
その後の爆発で、その痕跡の過半は破壊されましたたが、垂直な柱状節理をもつ下に凸の溶岩断面が現在の火口壁にみえているます。
浅間山でも、山頂火口の底には、火道を上昇してきた高温溶岩柱の頭がみえることがありましたが、現在では、火口壁から崩落した土砂で埋められて様子が変わってしまっています。

ニーラゴンゴ山11 
日本の山では見られない景色です。
噴火の時には、この溶岩湖を越えていくとなると、自然の力はものすごいと感じます。

ニーラゴンゴ山02
溶岩湖となっている火口の中です。
このように拡大してみると中心が釜のようにのように思えます。

ニーラゴンゴ山05
更に拡大して、夜の姿になると、地獄の釜そのものに見えます。

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