ジオパークについて

ジオパークって知っていますか?

(1)西予市が日本ジオパークに
日本ジオパーク委員会は9月24日に、愛媛県西予市のカルスト台地やリアス式海岸など貴重な地形や地質を、愛媛県では初めてのジオパークとして認定しました。
四国では、「世界ジオパーク」にも認定されている室戸ジオパーク(高知県室戸市)に続き2番目です。
西予市には、九州から関東まで続く断層帯「黒瀬川構造帯」が走り、黒瀬川流域では約4億年前のサンゴ類の化石などが見つかっています。
また、標高1400mに石灰岩が広がる四国カルストやブナの原生林、須崎海岸などの自然もあります。

(2)ジオパークとは
ジオパーク(geopark)とは、地球科学的に見て、重要な自然の遺産を含む、自然に親しむための公園だそうです。
私は、ジオは、(ジオロジー geology)つまり、地質を想像していたので「地質公園」と思っていたのですが、これは間違いだそうです。
日本ジオパーク委員会では「大地の公園」という言葉を使っています。
つまり、ジオパークは地球や大地を意味する「ジオ」と公園の「パーク」を合わせた名称で、珍しい地形や地質を活用した自然公園と言うことになります。
ジオパークには、世界ジオパークネットワークが認める「世界ジオパーク」と、国内で認定する「日本ジオパーク」とがあります。
1)世界ジオパークの地域
「世界ジオパーク」は、世界ジオパークネットワークの審査を受け、世界ジオパークネットワークへの加盟を認定された地域で、2013年9月現在では、日本を含め29ヵ国、100地域からなります。
日本での「世界ジオパーク」の認定箇所は6地域です。
①洞爺湖有珠山ジオパーク
2009年8月加盟(日本ジオパークネットワークには2008年12月加盟)
②糸魚川ジオパーク
2009年8月加盟(日本ジオパークネットワークには2008年12月加盟)
③島原半島ジオパーク
2009年8月加盟(日本ジオパークネットワークには2008年12月加盟)
④山陰海岸ジオパーク
2010年10月加盟(日本ジオパークネットワークには2008年12月加盟)
⑤室戸ジオパーク
2011年9月加盟(日本ジオパークネットワークには2008年12月加盟)
⑥隠岐ジオパーク
2013年9月加盟(日本ジオパークネットワークには2009年10月加盟)
2)日本ジオパークの地域
これに対し、「日本ジオパーク」は、日本ジオパーク委員会が認定する国内版のジオパークです。
2013年9月現在、32地域が加盟していますが、6地域は世界ジオパークに昇格したので、現在では26地域が認定されています。
①2008年12月加盟(7地域)
・洞爺湖有珠山ジオパーク - 2009年8月に世界ジオパークネットワークに加盟
・糸魚川ジオパーク - 2009年8月に世界ジオパークネットワークに加盟
・島原半島ジオパーク - 2009年8月に世界ジオパークネットワークに加盟
・アポイ岳ジオパーク
・南アルプス(中央構造線エリア)ジオパーク
・山陰海岸ジオパーク - 2010年10月に世界ジオパークネットワークに加盟
・室戸ジオパーク - 2011年9月に世界ジオパークネットワークに加盟
②2009年10月加盟(4地域)
・恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク
・隠岐ジオパーク - 2013年9月に世界ジオパークネットワークに加盟
・阿蘇ジオパーク
・天草御所浦ジオパーク
③2010年9月加盟(3地域)
・白滝ジオパーク
・伊豆大島ジオパーク
・霧島ジオパーク
④2011年9月加盟(6地域)
・男鹿半島・大潟ジオパーク
・磐梯山ジオパーク
・茨城県北ジオパーク
・下仁田ジオパーク
・秩父ジオパーク
・白山手取川ジオパーク
⑤2012年9月加盟(5地域)
・八峰白神ジオパーク
・湯沢ジオパーク
・銚子ジオパーク
・箱根ジオパーク
・伊豆半島ジオパーク
⑥2013年9月加盟(7地域)
・三笠ジオパーク
・三陸ジオパーク
・佐渡ジオパーク
・四国西予ジオパーク
・おおいた姫島ジオパーク
・おおいた豊後大野ジオパーク
・桜島・錦江湾ジオパーク
⑦ジオパークを目指す地域(12地域)
鹿追町
下北半島
栗駒山麓
蔵王
関東深海盆
新潟県津南郷
富山県東部
南紀熊野
いづも
美祢
三島村
本部半島

(3)ジオパークになる条件
ジオパークになるための大まかな条件があります。
①学術的に貴重な地形・地質遺産や美しい自然環境が複数あること
②それらが保護されていること
③それらをうまく利用した人々の暮らしや文化、歴史があること
④それらの貴重さやすばらしさを、誰もが学習・体験できるしくみが整備されていること
⑤そのしくみが長年にわたって機能し、一定の実績を上げていること
⑥これらの取り組みを持続可能な方法で推進することができる組織があること

つまり、ジオパークの魅力を、地域住民や観光客に楽しく正しく伝えるためには、ハード面、ソフト面の整備が必要となります。
ハード面の具体例としては、
・観光客がジオパークに来たことが認識できるような歓迎看板
・ジオサイトの見どころが分かりやすく記述された解説板
・ジオサイトまでスムーズに案内者がたどり着けるような案内標識
ソフト面では、
・ジオサイトの魅力をまとめたパンフレットやガイドブックやポスター
・ジオパーク関係のお土産品
・ジオサイトの魅力を余すことなく観光客に伝える優れたガイド
これらの整備が必要となります。

(4)世界遺産とどこが違うのか?
でも、これらのことはどこの観光地でもやっていることです。
ジオパークは、地球活動の遺産を主な見所とする自然の中の公園で、ユネスコの支援により設立されたものです。
同じユネスコが制定した「世界遺産」とどこが違うのか私には疑問です。
世界遺産は、1972年に開催された「国連人間環境会議」において生まれた「世界遺産条約」に基づき、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)が制定するもので、「文化遺産」、「自然遺産」、そしてそれら両者の要素を兼ね備えた「複合遺産」の保護を目的としています。
これに対し、ジオパークは、ユネスコの支援によって2004年に設立された組織「世界ジオパークスネットワーク(Global Geoparks Network)」が認定する自然公園で、地球科学的価値を有する「大地の遺産」を保護しつつ、それらを地域の教育や科学振興、および観光事業に活用し、持続可能な方法で地域を活性化させることが要求されるとのことです。
例えば、阿蘇は、「世界農業遺産」で、「阿蘇ジオパーク」で、「世界遺産」への登録も目指しています。
「自然遺産」も「大地の遺産」も私には同じように映るのですが。
でも、現在の価値では、観光地としては、同じ「世界」が付いていても、「世界ジオパーク」や「世界農業遺産」よりも「世界遺産」の方が格上なのは確かなようです。
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