地球最古の生物ストロマトライト

太古の時代(約28億年前)から酸素を出し続け、今もゆっくり成長を続けているという地球最古の生物「ストロマトライト」を紹介します。

(1)ストロマトライトの見れるところ
「ストロマトライト」(stromatolite)は、藍藻(シアノバクテリア)類の死骸と泥粒などによって作られる層状の構造をもつ岩石のことで、特に内部の断面が層状になっているものを指しています。
西オーストラリアのパースから北へ830kmのシャーク・ベイ(Shard Bay)のペロン半島(Peron Peninsula)の根元あたりにある世界遺産のハメリン・プール(Hamelin Pool)が有名ですが、やはりオーストラリアのナンバン国立公園 (Nambung National Park)のセティス湖(Lake Thetis)やメキシコのクアトロシエネガス(Cuatro Cienegas)もあります。

(2)ストロマトライトの形成と成長
「ストロマトライト」は藍藻類と堆積物が何層にも積み重なって形成されています。
①藍藻類が砂や泥の表面に定着し、日中に光合成を行います。
②夜間の休止期には、泥などの堆積物を粘液で固定します。
③藍藻類は呼吸するために上部へ分裂し、翌日には再び光合成を始めます。

この繰り返しで、「ストロマトライト」は、徐々にドーム型に成長していきます。
成長速度は非常に遅く、1年に数mm程度しか成長しません。
なお、「ストロマトライト」の断面にある縞模様から、当時の一日の長さが推測できるそうです。

藍藻類は原始的な細菌で、過酷な環境でも生息できるそうです。
だから、先カンブリア時代では「ストロマトライト」は、海水域・淡水域の両方、地球上のあらゆるところにあったと伝えられています。
「ストロマトライト」は世界各地に存在し、地球に大量の酸素を出し続けていました。
しかし、先カンブリア時代末期(原生代末期の6億~8億年前)に、その数は大きく減少しました。
この理由としては、「ストロマトライト」を餌にする生物が出現したためと考えられています。
「ストロマトライト」が現生するオーストラリアのハメリン・プールやメキシコのクアトロシエネガスは、砂漠に囲まれた閉鎖的な海域です。
水の蒸発が激しく、潮流が緩いため、外海の海水よりも塩分濃度が高い区域が存在し、その海岸部に「ストロマトライト」が並んでいます。
塩分濃度が高いため、藍藻類の捕食者となる貝類や甲殻類のみならず、他の生物もほとんど生息できません。
このような条件下でのみ、「ストロマトライト」は現在まで残り、成長を続けています。

「ストロマトライト」は、先カンブリア時代においても、太古代の末期(約27億年前)から原生代の始まり(25億年前)までは稀にしか見られなかったそうです。
しかし、約23億年前頃から、広く安定した大陸に浅い海の環境が発達した時から、「ストロマトライト」はその種の数と多様性について非常に増加したと言われています。
初期の形状であった単純なドーム状から、枝を出したり、円錐形や、回転楕円体や平面体、そして波状の形状に進化したそうです。
そして、「ストロマトライト」は非常に拡大し、岩礁にまで肥大化しました。
5億4000万年前までの原生代では「ストロマトライト」が地球上を支配したそうです。
このことは、微化石が世界の各地で古代の岩石に発見されていることより明らかです。
また、最も古い微化石は、オーストラリア西部のウェスタン・オーストラリア州北西部ピルバラ地方の28億年前の地層で、「ストロマトライト」のチャートから見つかっています。

日本最古の岩石は、岐阜県と島根県にある花崗岩質片麻岩礫だと言われています。
これは、約20億年前に当時の大陸地域に分布していた岩石が2億年ほど前に礫として運ばれて、砂や泥などとともに当時の海域に堆積したものです。
つまり、「ストロマトライト」は、まだ日本列島が影も形もなかった頃に繁栄していたことになります。

ストロマトライトで35億年の歴史、人類の起源を知る|海の秘境ガイド 西オーストラリア 秘境ガイド


世界遺産シャークベイ、ハメリンプールにある「ストロマトライト」は、28億年前から生息する世界最古の生物です。
入り江の水際一帯に広がる無数の岩のような塊が、酸素形成の起源とされる「ストロマトライト」で、今でも年に約0.3㎜ずつゆっくりと成長を続けているそうです。
それにしても、この異様な物体が世界最古の生物とはとても思えませんが、なにも危害を加える生物ではないので、きちんと環境の整備を行って、絶滅だけは避けてほしいと思います。
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