地形の分類について

私たちが、普段目にする風景は、いくつかの地形の集まりです。
そして、この地形を分類することができます。

(1)地形分類の方法
地形分類の方法としては、下記のようなものがあります。
①形態を基準とする場合
これは、対象とする地形を土地の質や形で分類する方法と量によって分類する方法があります。
土地の質や形で分類する方法としては、
・斜面を凹・凸・平衡型に分類
・谷をV字谷・浅い谷に分類
などがあります。
また、傾斜という量によって分類する方法としては、
斜面を急斜面・緩斜面に分けることができます。
②成因を基準とする場合
対象とする地形が形成されるのに影響を与えた成因によって分類する方法です。
・侵食地形…崩壊・地すべり
・谷底平野・河岸段丘・自然堤防・後背湿地・旧河道…河川
・海岸段丘・砂嘴(さし)…海
・砂丘…風
・断層崖・三角末端面…地殻変動
などです。
③土質・地質を基準とする場合
対象とする地形を形成する岩石や砂の性質によって分類する方法です。
これは、礫・砂・シルトのような堆積物で形成されているのか、または石灰岩・花崗岩のような岩質によって形成されているのかといった分け方です。
④形成時代を基準とする場合
対象とする地形がどの時代に形成されたのかということに着目した分類法です。
地形面形成の序列化を行うことで、地形単位ごとの時代対比が可能になります。
例えば、新生代においても、更新世なのか完新世なのか、また、同一地質年代の地形でも、その地質年代のなかで新しいのか古いのかを分類します。

(2)治水における地形分類 
平野部において河川の氾濫、高潮などの水害を受ける場所は、低地の微地形と密接な関連があることから、その形成過程や、地盤状態を把握することは河川氾濫や高潮などに対する防災の上で重要です。
このため、各市町村では、治水における地形分類を行い、それを治水地形分類図として図面化しています。
一般的には、下表に示すように、調査地域の地形と地盤について、その形態や形成作用、形成年代、構成物質などから17項目に分類しています。
一般的な地形分類図では、山頂緩斜面、急斜面、砂礫台地、谷底平野、扇状地といった内容を区分します。
このほか、山地では凹凸の深さを起伏量で表示したり、泥流や土石流で できた地形を区分し、低地では海岸付近の干潟や天井川の地形を表示しています。

名称定義
山地・丘陵地台地、低地以外の起伏地で、急斜面、緩斜面及び山麓堆積物からなる地域。
台地段丘面を含んで、低地からの比高が1m以上の平坦な地形の部分。
幅が狭い急斜面の地形で、比高1.5m以上、幅15m未満及び比高5m以上、幅15m以上のもの。
自然堤防洪水時に河川が運搬した粗粒~細粒の物質が流路外側に堆積したもので、低地との比高が0.5~1m程度以上のもの。治水地形分類図では、このうち長期間にわたって存在している(明治年間以降)もので、空中写真あるいは古い地形図上の土地利用から抽出したものに限定して表現した。
旧川微高地かつて堤外地であったところに分布する砂礫などの粗粒物質からなる微高地で、廃川や河床低下などの理由で、土地利用の対象となっている部分。
浅い谷台地・扇状地上の浅い谷。凡例では旧川微高地と同じ表現となっている。
扇状地山麓部にある砂礫から成る堆積地。
天井川の部分堤防によって囲まれた河床が、堤内地より高い部分。
砂丘等風成の砂から成る比高2~3m程度以上の丘、及びこれより比高の小さい砂州、砂堆も含む。
旧河道過去の河川流路の跡で、原型を留めているものの他に、空中写真や旧地形図上に存在が認められ、現在は周囲と同じに改変されているものについても表示する。
落堀過去の洪水による破堤の際に流水によって浸食されてできた凹地であって池として残っているもの。
旧落堀旧地形図あるいは過去の空中写真で認められる落掘で、湿地で残っているもの又は、現在はその原型がわからないもの。
氾濫平野河川の沖積作用や浅海堆積作用によって形成された平地。谷底平野、海岸平野、三角州を含む。
湿地後背低地やその他の低平地に位置する湿地で、旧河道、旧落堀に入るものを除く。
旧湿地旧地形図あるいは過去の空中写真で認められる湿地で、現在はその原型のわからないもの。
干拓地堤外地のうち水面を干して陸とした土地で、明治中期以降に形成されたものに限る。
高い盛土地低地上に土を盛って造成した土地で、比高2m以上のもの。

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