インド洋にもレアアース泥

日本近海だけでなく、インド洋にもレアアース泥が見つかったそうです。

2013年5月19日のニュースでは、新たに見つかったのはインド洋東部で、インドネシア・ジャカルタ西方沖約1000kmのオーストラリア領周辺海域です。
東京大の教授である加藤泰浩さん(地球資源学)らの研究チームが発見し、国際共同研究などで採取された掘削試料を分析したところ、水深5600mの海底下75~120mの場所に最高1113ppm、平均約700ppmのレアアースを含む泥の層があることが分かったそうです。
海底のレアアース泥は、以前にも当ブログで紹介しましたが、同チームが日本の排他的経済水域(EEZ)内の南鳥島沖などで発見し、資源化を目指していることをお伝えしました。
日本で発見されたのと比べても深い場所にあり採掘は難しいが、濃度は南鳥島の最高1700ppm、平均1100ppmよりは少し薄いのですが、中国の陸上鉱床の数倍あります。
レアアース泥は、地下深部のマントルが上昇する中央海嶺から噴出する酸化鉄などが海水中のレアアースを吸着し、周辺に堆積して形成されるそうです。
今回の発見場所では、中央インド洋海嶺などの活動に伴い堆積したとみられ、前述の加藤さんは「太平洋だけの特殊な泥ではないことが分かった意味は大きい。他の海域で開発可能な鉱床が見つかる可能性がある」と話しています。
レアアース泥が太平洋以外で見つかったのは初めてで、世界の海洋に広く存在する可能性が出てきたことは、レアアースの世界産出量の9割を占める中国の影響力が将来的に弱まる可能性がもあります。

南鳥島周辺には、ハイブリッド車に使われるディスプロシウムなどの有用なレアアースが国内消費量の230年分埋まっていると推定しているらしいのですが、本州から約1800km離れており、水深5000m以上の深海底にあると言われています。
インド洋が、水深5600mの海底なので、つまりは水深5000m以上の掘削リグが必要となります。
地上なら、油田開発などで6000m程度は掘ったという話は何度も聞きますが、海底となると2007年に作られた掘削リグで、アメリカ合衆国メキシコ湾岸油田エクソンモービル社の水深8,600フィート(約2,580m)が最深だと思われます。
但し、あれから6年も経っています。
技術革新もめざましいものがあると思います。
成果が出るのは30年以上かかるとの噂ですが、採掘の研究を重ねて欲しいと思います。

これに比べると「メタンハイドレート」の方がずいぶん浅いところにあります。
地球深部探査船「ちきゅう」が、愛知県沖で、今年の3月12日に、水深約1000mの海底までおろした掘削機を使って、固形状の「メタンハイドレート」を、海底下で水と天然ガスに分解し、減圧法と呼ばれる方法で、ガスを取り出しています。
「メタンハイドレート」は、水分子内にメタンなどの気体分子が取り込まれたシャーベット状のガス水和物で、産状としては水深100~1000mほどの比較的浅い海底に層状に分布しており、日本近海では北海道周辺や本州南方沖の大陸斜面にあります。
まずはこれからかも知れません。

 

インド洋のレアアース泥

スポンサーサイト
最新記事
カテゴリ
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
カウンター
検索フォーム
QRコード
QR