四国霊場の井戸(愛媛編)

四国八十八箇所霊場の札所における井戸の由来について調べてみました。
次は愛媛県です。

愛媛県は、菩提の道場で、 (40)観自在寺 - (41)龍光寺 - (42)佛木寺 - (43)明石寺 - (44)大寶寺 - (45)岩屋寺 - (46)浄瑠璃寺 - (47)八坂寺 - (48)西林寺 - (49)浄土寺 - (50)繁多寺 - (51)石手寺 - (52)太山寺 - (53)圓明寺 - (54)延命寺 - (55)南光坊 - (56)泰山寺 - (57)栄福寺 - (58)仙遊寺 - (59)国分寺 - (60)横峰寺 - (61)香園寺 - (62)宝寿寺 - (63)吉祥寺 - (64)前神寺 - (65)三角寺 と進みます。

40番観自在寺の「勅使井戸」
観自在寺(かんじざいじ)は、愛媛県南宇和郡愛南町にある真言宗大覚寺派の寺院です。
平城山(へいじょうざん)、薬師院(やくしいん)と号し、本尊は薬師如来です。
第一番札所から最も離れていることから「四国霊場の裏関所」と呼ばれています。
観自在寺の、山門を入った左側に「勅使井戸(ちょくしいど)」があります。
この「勅使井戸」は、弘法大師がトンッと杖を突いたら湧き出たという井戸で、伝説やトッポ話があります。
「伝説」とは、井戸を覗いた時に水面に自分の顔が映れば無病息災、映らない場合は3年以内に不幸があるという、井戸寺に伝わるのと同じような不思議な言い伝えがあります。 
「トッポ話」(いわゆるほら吹き話)とは、この井戸は海につながっていて、潮の干満とともに水位が上がり下がりした、という話です。
海が近いので、あながち「トッポ話」でもないかも知れませんが。
また、海洋宗教の名残をとどめた井戸で、篠山の矢筈池にも通底している、との言い伝えもありますが、矢筈池は標高1065mの山頂にある水溜りみたいな小さな池なので、こちらの方は信じられません。
平城天皇が毎年勅使を遣わせ、その勅使をもてなす際に利用されたそうです。
今は金魚が泳いでいるそうです。
皇室は、毎年勅使を下向させ護摩供を修せたことで、この地方を御荘と呼び、 寺のある町を平城と呼ぶようになったそうです。

43番明石寺の「弘法井戸」
明石寺(めいせきじ)は、愛媛県西予市にある寺院で、宗派は天台寺門宗です。
源光山(げんこうざん)、円手院(えんしゅいん)と号し、本尊は千手観世音菩薩です。
明石寺は、一般には「めいせきじ」と呼ばれていますが、地元では「あげいしさん」「あげしさん」と呼ばれています。
明石寺の仁王門を入るとすぐ右に弘法大師修行の跡という「弘法井戸」があります。
「弘法井戸」にも伝説があり、弘法大師がこの寺を訪れた折に、寺にすでにあった井戸で行水を行ったとか、他の寺の井戸と同じように杖で掘ってから行水したとかの言い伝えがあるそうです。
その後、井戸は僧侶の行水する修行場となり、寺に参拝する信者の中には、この井戸水は薬になるといって持ち帰る人も多かったといわれています。

45番岩屋寺の「穴禅定」
岩屋寺(いわやじ)は、愛媛県上浮穴郡久万高原町(旧美川村)にある真言宗豊山派の寺院です。
海岸山(かいがんざん)と号し、本尊は不動明王です。
岩屋寺の本堂へ向かう参道の途中には「穴禅定」という所があります。
そこは洞窟のような穴に入り、真っ暗闇の中手探りで進み、一番奥にある神聖な場所に手を合わせにいくそうです。
この「穴禅定」は弘法大師が修行した跡で、この洞窟を奥へ約20m入ったところに、弘法大師が掘ったと伝えられる「独鈷の霊水」が湧いているそうです。

47番浄瑠璃寺の「延命水」
浄瑠璃寺(じょうるりじ)は、愛媛県松山市浄瑠璃町にある真言宗豊山派の寺院です。
医王山(いおうざん)と号し、本尊は薬師如来です。
寺の境内は天然記念物の伊吹柏槙が生い茂り、本堂前には仏足石がまつられています。
薬師如来の別名瑠璃光如来から寺号を浄瑠璃寺と名付け、納経所の向かい側、観音様の足元に 「延命水」が出ています。

52番太山寺の「太山寺の水」
太山寺(たいさんじ)は、愛媛県松山市にある真言宗智山派の寺院です。
瀧雲山(りゅううんざん)、護持院(ごじいん)と号し、本尊は十一面観世音菩薩です。
ここにも「太山寺の水」があります。
太山寺は受験生に大人気の寺で、この水を飲めばさらに御利益倍増と言われています。

58番仙遊寺の「御加持水」
仙遊 寺(せんゆうじ)は、愛媛県今治市玉川町にある高野山真言宗の寺院です。
作礼山(されいざん)、千光院(せんこういん)と号し、本尊は千手観世音菩薩です。
仁王門から本堂に続く山道を歩くと、弘法大師が湧き出させたと伝わる、「御加持水」の井戸があります。
「加持」は、仏の慈悲の心は常に衆生に注がれており、信心深い人がその仏の慈悲の心をよく感じ取ることができることだそうで、この「御加持水」は諸病に霊験があると言われています。

※弘法大師の杖などの法力により湧き出した清水、井戸、泉、池などは、全国の至る所にあるそうです。
この中で、有名なものを弘法大師に結びつけている例は多いようです。
また、水については、身なりの卑しい僧侶に扮装した弘法大師が、水を与えてくれるように頼んだところ、遠くから運んできて清水を惜し気もなく与えたので、その礼に清らかな水の出る井戸を掘り当てられたが、逆に、惜しんで与えなかったために、さび気のある水にしてしまったという話も、全国的によく見られるそうです。

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