四国霊場の井戸(徳島編)

四国八十八箇所霊場の札所における井戸の由来について調べてみました。
まずは徳島からです。

四国お遍路では、阿波・土佐・伊予・讃岐の国をそれぞれ、発心の道場・修行の道場・ 菩提の道場・涅槃の道場と言っています。
徳島県は、発心の道場で、(1)霊山寺 - (2)極楽寺 - (3)金泉寺 - (4)大日寺 - (5)地蔵寺 - (6)安楽寺 - (7)十楽寺 - (8)熊谷寺 - (9)法輪寺 - (10)切幡寺 - (11)藤井寺 - (12)焼山寺 - (13)大日寺 - (14)常楽寺 - (15)国分寺 - (16)観音寺 - (17)井戸寺 - (18)恩山寺 - (19)立江寺 - (20)鶴林寺 - (21)太龍寺 - (22)平等寺 - (23)薬王寺と進み高知県へ行き、(66)雲辺寺だけは愛媛県から入ります。

3番金泉寺の「黄金井の井戸」
金泉寺(こんせんじ)は、徳島県板野郡板野町にある高野山真言宗の寺院です。
亀光山(きこうざん)釈迦院(しゃかいん)と号し、本尊は釈迦如来で、脇侍に薬師如来・阿弥陀如来を安置しています。
ここの「黄金井地蔵」のそばに「黄金井の井戸」があります。
この「黄金井の井戸」の由来として、水不足に悩む地元の人々のために弘法大師が井戸を掘ると、霊水が湧き出たため、感得した大師は 堂宇を建立し金泉寺と改め、四国霊場と定めたそうです。
そして泉から黄金をみつけ金泉寺と名付けたと言われています。
この井戸をのぞいて顔がはっきり映れば長寿、ぼやけていると短命(三年以内に危ない)との言い伝えもあります。
「黄金井地蔵」ですが、北向き地蔵とばれ、首から上の病気に霊験があると言われています。
自分の悪い所と同じ場所を撫でながら願を掛けると良いとされています。
また、この地蔵さんの左に閻魔さんが鎮座しています。

※四国では弘法大師はよく出てきます。
親しみを込めて、お年寄りの方は「お大師さん」とも言いますが、空海のことで、天台宗の開祖、最澄(伝教大師とも言います)と共に、日本仏教の大勢が、奈良仏教から平安仏教へと転換していく流れの劈頭に位置し、真言宗を開祖した人です。

4番大日寺の「蛤水」
大日寺(だいにちじ)は徳島県板野郡板野町にある東寺真言宗の準別格本山です。
黒巌山(こくがんざん)遍照院(へんじょういん)と号し、本尊は大日如来です。
別名は黒谷寺とも呼んでいます。
ここの山門左手の手水所にはかつて「蛤水」(はまぐりみず)と呼ばれる白く濁った水が湧き出ており、この水を飲むと胃腸によいとの言い伝えがあります。
昔はこの白く濁った水を求めて近所の人が水をくみに来ていたそうですが、いつしか水はあまり出なくなり現在ではポンプで汲み上げているそうです。
ただし、ポンプで汲み上げるようになってから水の色も透明になって効果も薄れたという話だそうです。

11番藤井寺の「弁天水」
藤井寺(ふじいでら)は徳島県吉野川市鴨島町飯尾にある臨済宗妙心寺派の寺院です。
金剛山(こんごうざん)と号し、本尊は薬師如来です。
尚、四国八十八箇所霊場のうち、寺号の「寺」を「じ」でなく「てら」と読むのはこの藤井寺だけだそうです。
境内には8本の手を持つ白龍弁財天(はくりゅうべんざいてん)をまつったお堂があります。
8本の手には蔵の鍵や弓、矢など様々な物を持っていって、金運や武術の上達、芸事の上達などの願いごとを叶えてくれると言われています。
そして、このお堂の前には「弁天水」がチョロチョロと流れ出ています。
この水は焼山寺付近の谷川の水を引いていて、冷たく、おいしいそうです。

17番井戸寺の「面影の井戸」
井戸寺(いどじ)は、徳島県徳島市国府町井戸にある寺院で、宗派は真言宗善通寺派です。
瑠璃山(るりざん)、真福院(しんぷくいん)と号し、本尊は薬師仏を中心に1体、左右に3体ずつ安置した七仏薬師如来で、聖徳太子作と伝えられています。
元の寺名は妙照寺と言っていたそうですが、この村が水不足や濁り水に悩んでいるのを哀れみ弘法大師が、自らの錫杖で井戸を掘ったところ、一夜にして清水が湧き出したそうです。
そこで付近を「井戸村」と名付け、寺名も「井戸寺」に改めたという言い伝えがあります。
この井戸を「面影の井戸」と言い、井戸を覗いた時に水面に自分の顔が映れば無病息災、映らない場合は3年以内に不幸があるという不思議な言い伝えがあります。
普通は、水面に顔が映りますが、映らない人はよっぽどということでしょうか?
それにしても、将来を暗示されるみたいで、恐くて覗けないかもしれません。

22番平等寺の「鏡井戸」
平等寺(びょうどうじ)は、徳島県阿南市にある高野山真言宗の寺院です。
白水山(はくすいざん)、医王院(いおういん)と号し、本尊は薬師如来です。
平等寺は、弘法大師が41歳の時に厄除け修業のため来ていたそうです。
ある日、空に五色の霊雲がたなびき、その中で金色の梵字(ぼんじ)が現われたので、大師はその瑞相に歓喜せられ、梵字を加持せたら薬師如来の尊像が現われ光が四方に照り輝いたので、さっそく祈祷に使う水を求めて、一つの井戸を掘ったそうで、白い乳色をした水が湧き溢れたそうです。
その水で身を清めた大師は、一百日の修行の後薬師如来像を刻み、本尊として安置し、一切衆生を平等に救済されるため、寺号を白水山、平等寺と称えたそうです。
この霊水は開運鏡の井戸または、「鏡井戸」として、本堂石段の左にあり、開運鏡の井戸としてどんな日照りにも枯れることなく、こんこんと湧出ているそうです。
この水も万病に効くと言われ「弘法の霊水」として、全国に知られているそうです。

23番薬王寺の「肺大師」
薬王寺(やくおうじ)は、徳島県海部郡美波町奥河内にある寺院です。
医王山(いおうざん)、無量寿院(むりょうじゅいん)と号し、宗派は高野山真言宗、本尊は薬師如来で厄除けの寺として知られ、四国各地から厄除けに参っています。
ここに、「肺大師」と呼ばれ、本堂の裏からラジウムを含んだ霊水(瑠璃の水)が湧出しており、肺病など諸病に効くと言われるところからこの名があります。
祠(ほこら)の中には石像の弘法大師が祀られ、祠の足元から湧き出す水は枯れることがないそうです。

66番雲辺寺の「水堂」
雲辺寺(うんぺんじ)は、徳島県三好市池田町白地ノロウチの、雲辺寺山山頂に位置する真言宗御室派の寺院です。
巨鼈山(きょごうざん)、千手院(せんじゅいん)と号し、本尊は千手観世音菩薩です。
阿波秘境祖谷渓・大歩危七福神霊場めぐりの毘沙門天で、八十八箇所中で最も標高が高い札所です。 
ここの「水堂」は、弘法大師が自ら掘ったと言い伝えられている名水で、山門を入ると境内の入口にあり、『弘法大師御自から掘られた井戸の名水です。手を洗わないでお飲みください。南無大師遍照金剛と唱えてお飲みください。山主』と掲示してあり、多くの参拝客が飲んでいます。
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