砂州について

前のブログでは、野付半島の砂嘴を紹介しましたが、今回は砂州を紹介します。

(1)砂州とは
岬や湾の出口などの海岸の突出部から、細長く突き出るように延びている砂礫の細長い高まりを砂嘴(さしspit)と言いますが、この砂嘴がさらにのびて湾の対岸や陸地に接するようになった地形を砂州(さすsand bar)と呼んでいます。
砂州は、流水によって形成される砂の堆積構造で、河口付近では、波と沿岸流によって形成される細長い堆積地形であり、海岸や湖岸の近くによく見られています。
日本では一般的に湾口にできた砂嘴が発達し、対岸またはその付近までに至った地形と言われていますが、砂州と砂嘴との厳密な区分基準は、まだ定義されていないそうです。

(2)砂州の種類
砂州には様々な種類があり、
①湾口砂州(bay mouth bar)
砂州の位置が、湾口を閉ざすように形成されたものをこう呼んでいます。
鳥取県米子市・同境港市の弓ヶ浜などがあります。
②湾央砂州(mid-bay bar)
砂州の形成されている位置が湾の中央の場合にこう呼んでいます。
京都府宮津市の宮津湾の中には長さ2kmに達する天橋立があります。
③湾頭砂州(bay head bar)
砂州の位置が、湾の奥に形成されたものをされたものをこう呼んでいます。
④沿岸砂州
砂州の位置が、海岸線にほぼ平行して水面上に姿を現したものをこう呼んでいます。
⑤舌状砂州
砂州の位置が、舌状に張り出し形成されたものをこう呼んでいます。
⑥環状砂州
砂州の位置が、外周に張り出し形成されたものをこう呼んでいます。
北海道北見市から常呂郡佐呂間町、紋別郡湧別町にかけてのサロマ湖は、これで湖を形成しています。
⑦河口砂州
砂州の位置が、河口付近にのみ形成されたものをこう呼んでいます。
⑧陸繋砂州
陸繋砂州(りくけいさす)とは、陸繋島をつくった砂州のことを呼んでいます。
またの名をトンボロ(tombolo)と言います。
北海道函館市や、和歌山県串本町、また福岡県福岡市東区の海の中道や、鹿児島県薩摩川内市の上甑島・旧里村などがあります。
などに分類されています。
海岸線に沿って伸びるバリアーも砂州と呼ばれることがありますが、日本にはこのタイプの砂州は存在していません。

(3)愛媛県の砂州
愛媛県にも砂州はあります。
普通の砂州は至る所にありますが、今回は、主に陸繋砂州を紹介します。
①弓削島
弓削島(ゆげしま) は、愛媛県の北東端、瀬戸内海芸予諸島東端にある島です。
面積は、8.83平方kmで、南北二つの島が砂州によって結ばれ、ひょうたんの形をなし、砂州上に中心集落や港湾が立地しています。
島は主として石英雲母片岩と花崗岩から成り、各所で石材や石灰岩を採取しています。
②釣島
松山市の忽那諸島にある釣島(つるしま)は、北側のわずかな砂州に集落があるのみで、この砂州は沿岸砂州です。
昔鶴が多く渡来してきたそうで、島の名前の由来は「鶴の島」からきています。
③由利島
由利島(ゆりじま)は伊予灘に位置し、愛媛県松山市に属する島です。
松山港の沖合の島で、以前には人が住んでいましたが今は無人島です。
面積0.45平方kmの小島です。
大小二つの島は、大由利、小由利と呼ばれていますが、砂州でつながった形をしています。
大由利は安山岩でできています。
13世紀の終わりに地震で真ん中の部分が海に沈み現在の形になったとも言われています。
④八幡浜大島
八幡浜市の沖合いにある大島は、干潮時には砂州で地ノ大島と繋がっています。
当ブログでも紹介しましたが、沖ノ大島は地殻変動によってできた「シュードタキライト」という珍しい岩石で有名です。
⑤沖の島
沖の島(おきのしま)は、愛媛県宇和島市の沖合いで、日振島のすぐ北に位置しています。
面積0.18平方kmの小島で無人島です。
日振島の北端から約600m沖合いに位置し、元は小島が4つあったそうですが、砂州により結合して一つの島となったそうです。
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