オーストラリアの世界最大の一枚岩

オーストラリアには、世界最大の一枚岩である「マウント・オーガスタス」と二番目の「エアーズ・ロック」があります。

(1)エアーズ・ロック
オーストラリアのほぼ中央部に「エアーズ・ロック」があります。
このエアーズロック(Ayers Rock)の正式名称はウルル(Uluru)と呼ばれ、オーストラリア大陸にある世界で2番目に大きい一枚岩です。
ウルル-カタ・ジュタ国立公園の「ウルル」とは、アボリジニの言葉で「一枚岩」を意味しています。
「エアーズロック」の名称は1873年、イギリスの探検家ウィリアム・ゴスが探検行の途中で発見し、当時のサウス・オーストラリア植民地総督ヘンリー・エアーズにちなんで名づけたそうです。

今から6億年前の先カンブリア時代には、現在ウルルがある地域は8000m級の山脈があったと考えられています。
その山脈を流れていた川は、山からふもとへ砂を大量に運び出し、扇状地を形成しました。
それから1億年経過した5億年前の古生代オルドビス紀の頃には、8000m級の山脈は侵食を受け消滅したと見られています。
侵食によって流され、以前は山脈を形成していた土砂は扇状地の上に覆いかぶさり、扇状地の砂を砂岩へと変化させました。
そして、4億年前の古生代デボン紀には地殻変動が起こり、元は扇状地の砂であった砂岩の地層は大きく褶曲し、向斜構造となりました。
その後、向斜構造の砂岩層とその地域全体が雨や風などの侵食を受け、砂岩の地層は周りの土砂よりも硬かったため侵食の度合いが少なく、その地層のみが残る形となり、その結果「エアーズ・ロック」は7000万年前の新生代第四紀には、ほぼ現在の姿となったそうです。
つまり、「エアーズ・ロック」の成因としては、それを構成する岩石が非常に硬い砂岩であり、他の岩石にみられる割れ目がないため、周囲の岩石が風化して砂となり運び去られた後に次第に平原上に突出してきたと考えられています。
地表部は全体の5%程度で、大きさは、周囲約9.4km、高さ348m、長さ3.6km、幅2.5kmだそうで、ふもとから335mの高さがあり、岩盤は地下6,000mまで続いています。
世界最大の一枚岩である「マウント・オーガスタス」よりも知名度が高い事などから、しばしば書籍やWebサイト、テレビなどにおいて「エアーズロックは世界最大の一枚岩である」などと紹介されるケースもあります。
オーストラリアのシンボル的存在として親しまれているそうですが、何もない砂漠に、ポツンと佇む姿がただでさえ印象に残りますが、実際に間近で見る迫力は想像以上だそうです。
ウルルは、先住民族アボリジニに、同公園内にあるカタ・ジュタ(オルガス)とともに、聖地としてあがめられています。
この2つの岩山を含んだ地域一帯は国立公園に指定され、古代アボリジニの壁画などの文化も含めて世界遺産に登録されています。

(2)マウント・オーガスタス
「マウント・オーガスタス」は、オーストラリアの西オーストラリア州カナーボン(Carnarvon)から東に約450kmの地点にある、世界最大の一枚岩です。
「マウントオーガスタス」は、オーストラリア先住民アボリジニのワジャリ族 (wadjari) の人々からはバリング(Burringurrah) と呼ばれています。
「マウント・オーガスタス」という呼び名の由来は、フランシス・グレゴリー (Francis Gregory) が1858年6月3日に登頂した時、彼の兄弟のオーガスタスにちなんで名付けたそうです。
「エアーズロック」の約2倍の大きさであり、2.5倍の底面積を持っています。
「マウント・オーガスタス」の正式名称はカタチュタで、36個の岩塊の集合体であり、何れの岩山も高さ数1000m級の大きな山が数億年以上前に風雨にさらされて周囲の柔らかい部分が剥ぎ取られて出来たと考えられています。

「マウント・オーガスタス」は、今から十数億年前の先カンブリア時代の原生代初期に古代の海底に砂や石が堆積して生まれたと言われています。
これらの堆積物は砂岩や礫岩の地層を造り、地殻の変動で収縮され隆起しています。
この砂岩と礫岩は、35km西南西にあるマウント・フィリップ (Mount Phillip) を含む広い地域を覆っており、「マウント・オーガスタス」の下にある花崗岩は、16億5千万年前のものと判り、その歴史の古さを伝えています。
「マウント・オーガスタス」はふもとから858mの高さがあり、標高は1105mあります。
その巨大さゆえ、麓と山頂の往復には約6時間かかります。
周辺はマウント・オーガスタス国立公園 (Mount Augustus National Park) に指定され、気候の変動により多少のズレがあるものの、おおむね7月から10月にかけて咲くワイルドフラワーが見もので、またその時期には、ムラムラ (Mulla Mulla) の群生が見られるそうです。
山肌にはオーストラリア先住民(アボリジニ)が描いたロックペインテイングが残されています。
「マウント・オーガスタス」は、世界最大の一枚岩ですが「エアーズロック」の方が有名です。
これは、その形のバランスの良さと、陽の移り変わりでさまざまな色に変化する美しさによるところが大きいと思います。
これに対して、「マウント・オーガスタス」は一枚岩とは思えないほど形状が複雑です。

世界遺産|エアーズロック

夕日を浴びて巨大な岩肌を真っ赤に染める「エアーズロック」です。
この「エアーズロック」が、神秘的な表情を見せてくれるのが朝焼けと夕焼けの時間だそうです。
朝日を浴びた岩肌は、光の加減で徐々にオレンジから燃え立つような赤へと変化し、夕暮れ時はオレンジがだんだんと濃くなり、深紅、紫、そして青へと変幻自在に色彩を変えていくそうです。
朝から張り切って、エアーズロックへ
これが、昼間の「エアーズ・ロック」です。
一枚岩で丘状になっています。

olgas21.jpg
これが世界一の「マウント・オーガスタス」です。
この写真も、複数枚の写真を合成したものだそうで、一枚岩とはとても見えない形状です。
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