世界の地形⑤

世界には自然が作り上げた奇妙で不思議な地形がたくさん存在しています。
そんな驚くべき地形の中から、今回は、チョコレートヒルズ(Chocolate Hills)を紹介します。

(1)チョコレートヒルズ
チョコレートヒルズは、フィリピンのボホール島の中心地タグブランから東に海岸線の道を走り、約53Kmにある30~50mくらいの円錐形の山々です。
ボホール島は、ミンダナオ島の北で、セブ本島とレイテ島に挟まれるように浮かぶ島です。
人口114万人を誇るリゾートの島で、フィリピン一押しの観光スポットが集まった島の1つです。
チョコレートヒルズは、ボホール島のほぼ中央部にあり、幼い子供がつくる砂山を思わせるような、なだらかな円錐型の丘が、周囲一帯に延々と連なっています。
その数は、1268個も並んでいるそうです。
高さは、ほとんどが約30mとほぼ一定で、4~6月の乾季は、丘の草が枯れるため丘一面茶色に変色するため、アメリカ人がチョコレートヒルズと名付けたそうです。
このチョコレートヒルズがどうやって出来たかは、まだはっきりとしていないそうですが、一説では、200万年前にマグマの動きで海底がゆっくりと隆起して出来たそうです。
丘のほとんどは珊瑚礁からなる石灰岩でできているので木は育たず、草に覆われています。

この不思議なチョコレートヒルズにはさまざまな伝説があります。
1つは昔、2人の巨人が石を投げあってしたケンカの場所の後片づけをしなかったため、という伝説です。
そして、もう1つは、この島に住む青年アロゴが、女性アロヤに恋をするのですが、アロヤは、死期が迫っており、やがて死んでしまい、悲しみにくれるアロゴの目からこぼれ落ちた涙がチョコレートヒルズになったという伝説です。
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なんとも不思議な山が連なっています。
いくら石灰岩の山だからといって山の中腹より上に木が一本もないのは不自然です。
20110104_ls01_037
おとぎ話に出てきそうな風景です。
まるで、この家だけの山みたいです。

(2)香川県の山々
チョコレートヒルズは、富士山のような独立した山が多いのですが、四国の香川県にも、同じような小さな山をよく見かけます。
高さは、100~500mくらいなので、チョコレートヒルズよりは大きい山です。
特に讃岐七富士(さぬきななふじ)が有名で、讃岐国(現在の香川県)で古くから呼ばれています。
①讃岐富士(さぬきふじ)は飯野山(いいのやま)のことです。
丸亀市・坂出市の境界にある標高421.87mの山で香川県では一番有名な山です。
②三木富士(みきふじ)は白山(しらやま)のことです。
標高202.65mで、三木町にあります。
③御厩富士(みまやふじ)は六ツ目山(むつめやま)のことです。
標高317mで、高松市にある。
④羽床富士(はゆかふじ)は堤山(つつまやま)のことです。
標高201.55mで、丸亀市・綾川町の境界にあります。
⑤綾上富士(あやかみふじ)は高鉢山(たかはちやま)のことです。
標高512.02mで、綾川町にあります。
⑥高瀬富士(たかせふじ)は爺神山(とかみやま)のことです。
標高約214mで、三豊市にあり、採石で元々の山頂はなく、高瀬駅から見える南東部分の多くが削られています。
⑦有明富士(ありあけふじ)は、江甫草山(江甫山・九十九山、つくもやま)のことです。
標高153.08mで、観音寺市にあり、有明浜からみえる南側の斜面が砕石のため削られています。

どうやって出来たかについては、讃岐富士を例にしてみると、まず讃岐富士は讃岐平野にそびえ、山裾近くには西に土器川、東に大束川が流れています。
その後、地形が侵食され、台地状のメサと呼ばれる状態になり、その後さらに侵食が進み、孤立した丘となったそうで、地質学ではビュートと呼ばれています。
麓付近は花崗岩で、中腹から上には硬い溶岩であるサヌカイトで、山頂付近ではそのサヌカイトが風化した赤い粘土が堆積しています。
形成過程や、形成条件はチョコレートヒルズと全く違いますが、不思議と同じような形状になっています。

香川 写真
狭箱山(はざこやま)、伽藍山(がらんやま)、六ツ目山(むつめやま) のおむすび
山三兄弟が並んでいます。

イメージ 1
これが有名な讃岐富士です。

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