メタンハイドレートの採取に成功

日本の地下資源については、今までにも当ブログで紹介してきました。
そして、次世代のエネルギー資源として期待される「メタンハイドレート」の採掘試験に向けた作業が2月14日に愛知県渥美半島沖で始まったことも紹介しました。

「日本のエネルギー資源の活用」のブログ
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この「メタンハイドレート」ですが、経済産業省によると3月12日、愛知県沖約80kmの海底地層から試験採取に成功したと発表しました。
地球深部探査船「ちきゅう」が、この日の午前6時前、水深約1000mの海底までおろした掘削機を使って、固形状の「メタンハイドレート」を、海底下で水と天然ガスに分解し、減圧法と呼ばれる方法で、ガスを取り出して海上まで引き揚げる作業を開始し、約4時間後の10時頃、船尾に設置したバーナーから、ガスの産出を示す炎が上がったそうです。
「メタンハイドレート」は、メタンガスと水が結晶化した天然ガスの一種で、静岡県から和歌山県にかけての海域には、「メタンハイドレート」を含む地層が広がっていることがわかっています。
そして、海底からのガス採取は世界で初めてだそうです。
日本近海には、国内の天然ガス消費量の約100年分に当たる「メタンハイドレート」があるとの推計もあり、政府は2018年度の商業化を目指しており、安定的な生産の道筋がつけば、豊富な国産エネルギーとして活用することが期待できるそうです。
生産に成功したとの発表を受け、石油資源開発の株価は一時前日比15%高の4560円まで急騰しました。
このほか、同社から掘削工事を請け負った国内唯一の海洋掘削専門会社、日本海洋掘削の株価もストップ高となり上場来高値の6480円で取引を終えたそうです。

東日本大震災から2年がたち、日本を取り巻くエネルギーの状況は一変しました。
原発の停止は、あれだけの事故があったので当然ですが、液化天然ガスや石炭、原油、重油など火力発電用燃料の調達コストは大きく膨らみ、経済に重くのしかかったと言われています。
財務省の貿易統計では、2010年には3兆4718億円だった日本の液化天然ガス(LNG)の輸入額は2012年に6兆14億円と倍近くまで上昇しました。
1月には過去最大の貿易赤字を記録し、3か月連続の経常赤字となっていました。
輸入を少しでも減らすことができるような自国内でのエネルギー資源の確保は日本にとって悲願のプロジェクトです。
減圧法という技術自体は、日本とカナダが共同で2008年に行った試験でも実証済みで、カナダの陸上の永久凍土層にある「メタンハイドレート」からガス生産に成功しています。
海の広い日本ですから、豊富な資源はいっぱいあると思います。
一日も早い商業化を期待します。
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