佐渡島沖の海底油田

去年の6月に、経済産業省資源エネルギー庁が、日本にも中東の中規模並みの油田があることを発表しました。

もともと、新潟県の佐渡島から南西約30kmの水深約1000mの海底では、2003年に周辺海域で試掘した際、少量の石油やガスの産出が確認されていました。
そして、2008年に導入した3次元物理探査船「資源」での地層構造を精密に分析したところ、海底から2700m下にある地層のうち、約135平方kmに及ぶ範囲で石油や天然ガスの埋蔵の可能性があるとのデータを得たそうです。
この面積は、JR山手線内の約2倍に相当し、同庁は「面積では海外の大規模油田に匹敵する」としています。
そして、埋蔵量は約80億バレルだそうです。
一般に、埋蔵量5千万バレル以上を大油田、5億バレル以上を巨大油田、50億バレル以上を超巨大油田と呼んでいるそうですが、これでいくと大規模な油田ということになります。
このような不確かなことを調べるために、新潟県・佐渡の南西約30km沖の日本海海底を今年4月から試掘し、石油・天然ガスの埋蔵量を3年かけて調査すると発表しました。
約2700m下まで掘削して調査し、石油や天然ガスの埋蔵量の結果が良好なら、5年後の商業化を目指すと言われています。
この油田は海底油田ということになります。
海底油田(かいていゆでん)とは、文字通り海底に存在する油田のことで、浅海や大陸棚などに位置する場合が多いのが特徴だそうです。
そして、海底の石油の埋蔵量は、現在地球上にある埋蔵量の4分の1とも言われています。
海底油田は、昔は技術がなかったこともありあまり進んでいなかったみたいですが、1980年代になり油田開発が一巡すると、従来では考えられなかった深度での探査が進みました。
その中で、1989年にロイヤル・ダッチ・シェル社が水深1,000フィート(約305m)を超える深度での油田開発を成功させ、沖合に向けた油田の探査が一気に活発になりました。
2007年現在での最深の掘削リグは、アメリカ合衆国メキシコ湾岸油田エクソンモービル社の水深8,600フィート(約2,580m)のものがあり、これを使うと佐渡島沖の海底油田からも採油可能となります。
近年では、急速に展開が進められた大深度の油田開発は、新型の浮遊式プラットフォームや半潜水型プラットフォーム、パイプライン敷設など生産施設の分野で画期的な技術革新を促しています。
最近では、メキシコ湾岸原油流出事故もありましたが、先駆者であるこのメキシコ湾岸海底油田で培われた技術は石油メジャーの優位性をさらに高めてゆくものと考えられています。
それだけではありません。
商用として世界で初めて海底油田を掘削したのは、1891年の日本の尼瀬油田(新潟県出雲崎町)であるとされています。
当時は、海中に桟橋を作り、ボーリング機械での掘削に成功したそうです。
佐渡島沖だけでなく、問題になっている尖閣諸島もやはり地下資源が豊富だと言われています。
技術が進歩し、垂直だけでなく、弧状推進とか、斜掘りとかで10kmや20km掘れるようになると海底油田の開発はもっともっと楽になると思います。
そして、陸地より海洋の方が広いので、調べれば油田は海底にものすごく眠っている気がします。
日本は国土の何倍もの海洋を持っているのですから、これを生かすも殺すもこれからの技術にかかっていると思います。

油田



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