危険な原発

関東地方から東北地方にかけて地震が発生しています。
栃木県日光市で2月25日に、震度5強を観測する地震があり、その後も余震が頻発しています。
このような地震がもし原発の真下で発生したらいったいどうなるのでしょうか?

(1)危険な敦賀原発
まず、敦賀原発ですが、ここには「破砕帯」と呼ばれる地盤の亀裂があります。
地質調査で、敦賀2号機から約300m南側で、急斜面で幅約10mにわたり、岩盤の亀裂である「破砕帯」を確認しました。
活断層である「浦底断層」に引きずられて動く可能性が高く、他から力が加わらず、断層面が直線的で年代は古くないとの専門家の見解です。
このような「破砕帯」は、どこにでもあるもので、特に驚くことはないのですが、原発の真下にあるとなると大問題です。
この「破砕帯」は、地震のとき活断層とともに動き、上の建物を壊す可能性があるということで問題になっています。
経済産業省原子力安全・保安院は、原電にこの「破砕帯」の再調査を指示しました。
原発の安全指針では、活断層の真上に原発は造ってはいけないことになっています。
活断層と関係ありそうな周囲の亀裂なども避けることになっています。

(2)危険な東通原発
次に東通原発ですが、ここには敷地を南北に貫く「F-3」という断層や、原子炉建屋近くまで延びる「F-9」という断層があります。
そして、断層の現地調査は14日に終わり、調査を終えた原子力規制委委員長代理の島崎さんは「活断層とされる、10万年前よりも新しい年代のもので、おそらくF-3断層やF-9断層が動いた影響だ。断層の辺りに実際に動いた証拠があり、これらの断層が繰り返し動いている」と述べました。
専修大教授の熊木さんも「新しい時代に地殻変動が確実にあったと思う。F-3、F-9の動きの関わりを考えるべきだ」と述べていて、2本の断層に注目しています。
東京大地震研究所教授の佐藤比呂志さんからは「核関係の施設がある下北半島周辺で、地震を起こす断層の調査がもっと行われるべきだ」として、沖合を南北に伸びる海底断層「大陸棚外縁断層」など、東通原発の敷地の外の調査も重要だという指摘も出されました。
以前から東北電力は「断層周辺で見つかった地層の『ずれ』は、地層の一部が水を吸って膨らんだ膨潤作用の結果できたもので、活断層が原因ではない」と説明しています。
これに対しても専門家からは否定的な見方が示され、千葉大准教授の金田平太郎さんは「現象としてあってもいいかもしれないが、それだけで説明するのは難しい」と述べています。
活断層の可能性が高いと判断されれば、追加調査や耐震性の見直しを迫られ、東通原発の再稼働は難しくなります。

(3)危険な大飯原発
そして、今再稼動中の関西電力大飯原発では、「活断層」か「地すべり」かのくだらない議論が続いています。
もし「活断層」なら、せっかく再稼動できた唯一の大飯原発をまた止めないといけないので、いろいろなところから締め付けもあるのでしょう。
大飯原発の敷地内を南北に走る「F―6断層(破砕帯)」について、去年の11月4日に調査団が会合を行い、「敷地内の地層にずれがある」との認識で一致したにも拘らず、「活断層」か「地すべり」かに見解が二分されたとして、その判断が先送りにされています。
そして、1月23日に、原子力規制委員会の委員長である田中俊一さんの質問に答える形で、専門家調査団の団長役で原子力規制委員会の委員長代理である島崎邦彦さんは、「地すべりの可能性が強まった」との認識を示しました。
調査団の一人で、東洋大教授の渡辺満久さんは、「敷地内に活断層があることは確実であり、すぐに運転を停止して調査するべきだ」と主張していますが、それが普通の考えではないかと思います。
「活断層」が疑われるところに、更に、非常時に原子炉の冷却用海水を送る重要施設「非常用取水路」が通っているます。
したがって、この大飯原発については、「安全だから再稼動」としたとする政府見解は何だったのか?ということになります。

(4)廃炉に向けて
先ほども述べたように、いろいろな所で地震が頻発しています。
これも、東北の大震災で、地下のプレートが地震を発生しやすくしていると言われているためです。
こんな状態では、断層があると、地震が起きたとき、地盤のあちこちで段差ができてしまい、真上に建物があったら、傾いたり壊れたりする可能性が高いと思います。
それにもかかわらず、日本の原発は、先に述べた三箇所の原発だけでなくほとんどの原発が断層の上に建てており、危険なことは言うまでもありません。
危険な核燃料を扱う原発や使用済み核燃料再処理工場などでは、慎重の上にも慎重である必要があります。
電気が足りないとか、経費がかかるとか、そんな次元の問題ではないのです。
一日も早く原発ゼロで、廃炉に向かって進んでいくことを望みます。
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