世界一美しい井戸

インドには、「アダラジ・ヴァヴ」と呼ばれている井戸があります。
インドの水保存法としての階段井戸ですが、この井戸は、この世で最も美しい井戸と呼ばれています。

井戸のある場所は、西インド・グジャラト州都アフマダバード郊外です。
今から514年も前の1499年に、王妃ルダバイによって建造されたものです。
地下5層の壮大な砂岩だけによる建造物で、その大きさは長さは70m以上、幅25m、深さは30m以上あるそうで、一番下の地下には空から光が差し込み、神聖な空気を醸し出しているそうです。
5階建てのビルがそっくり地下に潜った大きさだそうです。
三方からの進入が可能なそうで、構造物の階段を下って降りていくと各階層に踊り場があり、それらの壁に無数の美しい浮き彫りと彫像を見ることができます。
それらはあるいは宗教的(イスラムとヒンデゥーの混合しているもので、イスラム様式の特長である花柄模様の中に、ヒンデゥー様式の動物彫刻と人物像が同時に混在している。)なものであったり、あるいは世俗的な物語(たとえば伝説的物語ラーマヤナやマーハーバーラタ)の一部であったりするそうです。
そして、人物や模様にいくらかの仏教とジャイナ教の影響が見られるそうです。
このような芸術的な井戸にしたのは、この階段井戸が単に生活用水と潅漑用水を供給するだけでなく、気温が47度を超すことも珍しくない真夏インドで、王妃ルダバイだけでなく、王族たちがこの井戸の中に潜ってひとときの涼を求めたそうです。
井戸の水を、各層の張り巡らされた石樋を通して流し、石にしませることで水の蒸発熱を利用して天然のクーラーにになります。
エアコンの普及した今日ではまず必要はないのですが、当時はこれほど豪華な涼み方はなかったと思います。
この井戸は、王族たちだけでなく、徒歩や駱駝、馬に乗っての旅行が多かった当時の渇いた旅人がここに至り、暫しの休息を取ることも許されたそうです。


この建造物はとても井戸には見えません。
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