地形に関係のある地名

松山市にも、地形に関係のある地名はたくさんあります。

①朝日ヶ丘・朝美・旭町
日当たりの良い地名で、朝日ヶ丘は、朝日八幡から命名しています。
朝美は、藩生忠知が松山城から眺めると、西に朝日の照り返しが美しい場所があったという伝承の地名です。
旭町は、日の当たる場所か「浅い」の転訛で、湿気の少ない場所や実りの少ないところの意味もあるそうです。
②伊台
伊台の由来には諸説あって、
・西法寺にお祭りしてある薬師如来の別名を医王と呼び、お祭りしてある所を医王台(いおうだい)と呼んでいたのが転じて伊台となった。
・日本一古い温泉で有名な道後のすぐ近くにある伊台にも昔は温泉があったと思われ、その頃は、道後を湯築(湯月)、湯山を湯の山と呼んだように、湯の台(ゆのだい)と呼んでいたのが転じて湯台(ゆだい)伊台となった。
・昔、この土地に伊代左衛門尉という、勝岡山に城をもつ河野家の武将が住んでいたので、伊代、伊台と呼ぶようになった。
とかありますが、あくまでも仮説であって、どの説が正しいかは不明だそうです。
地形とはあまり関係はないのですが、何れにしても伊台は大変古い歴史のある土地であることは明らかです。
高浜虚子の句に「遠山に日の当たりたる枯野かな」とありますが、この句は松山城から伊台の方を見て詠んだ句だそうです。
伊台も日の当たる場所だったのかも知れません。
③恩地町・日浦
日当たりの良くない地名で、恩地は日陰や火山灰土壌で、日浦は日裏の意味です。
柳田国男さんの著書「地名の研究」には、日当たりの良くない土地を陰地(おんじ)またはひうらとなどという語もあるとあり、堀内統義さんの「愛媛の地名」では、おんじとひうらは対になり、日浦は、日ざしに向いた山の斜面と説明されています。
④垣生
垣生(はぶ)は、もともとは埴生(はにゅう)と書き、赤土や粘土質の意味です。
また、土地の一部を削り取るといった省(はぶ)や捨てるという意味の放(はふ)を語源として、崖や崩れた土地を意味するとも言われています。
⑤高山町・港山町・北山町・東山町・山西町
海の近くで山がつく地名で、海から陸を目指すとき、山は目印として最適なために名づけられたとされています。
⑥高井町・高岡町・高木町・高野町・上高野町・高浜町・高山町
「高」は、高台などの高い場所を示します。
高井町は、高い場所にある井戸や湧き水からきています。
高岡町は、高音寺にあった高い松の木からの由来です。
高野町・上高野町は、高い場所の野原の意味と、この地域にある高野神社からの地名です。
高浜町は、砂浜が小高く盛り上がり、砂丘のようになっていたためだそうです。
高山町は先ほども紹介しましたが、小高い山と、地域の山の名前からきています。
また、先ほども紹介した伊台ですが、台がついています。
伊台は、松山の中でも高い所にはありますが盆地です。
伊は伊予の伊なので、もしかしたら昔は伊台が伊予の国の中心地だったのかも知れません。
それほど由緒のある地名だと思います。
⑦上川原町・河原町・桑原・竹原・姫原・藤原・春美町
「原」は、平らで集落に近い原野の意味です。
春美町は、「原」はついていませんが、「春」は「原」が転訛し、「開墾された原」または、「湿気の多い原」を意味します。
⑧上野町・小野町・宿野町・中野町・大井野町・米野町・西野町・藤野町・吉野町・窪野町・高野町・上高野町
「野」は、山に近い傾斜地で、集落から少し離れた場所を示します。
⑨束本
もともとは「塚本」で、小さい丘の側という意味です。
⑩桜谷町・久谷町・谷町・玉谷町・柳谷町
「谷」は、山の間の窪んだ場所の意味です。
桜谷町は、狭い谷を意味します。
久谷町は、川に沿って長い谷が続いているところからきています。
谷町は、「田庭」で、谷底の平坦地という意味が転訛したものです。
玉谷町は、水の多い谷を意味します。
柳谷町は、谷にある田畑の周囲や、簗のある谷を示しています。
⑪小坂・山越
「坂」や「越」は、境界線を表す地名です。
小坂は、石手川からの坂と城下との境を示したものです。
山越は、松山城下との境界が丘陵地になっていたためとされています。
⑫小屋町・末町・長戸町
「崖」を意味する地名だそうですが、「かけ゜」「くえ」「すえ」「と」という「崖」以外の言葉が使われています。

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