液状化対策に瓦

地震による地盤の液状化対策で瓦が利用できるというニュースが入ってきました。

この瓦での液状化の実験は、名古屋工業大学の教授の張鋒さんや、愛知県の三河窯業試験場などの研究グループで行っています。
もともと液状化は砂の地盤で起こりやすいとされ、阪神・淡路大震災までは、砂が泥水となって噴き出る噴砂が主でした。
「砂地盤の液状化」という本もあるように、液状化は砂地盤にのみ起こるものと考えられていました。
また噴砂は地震のおさまった後に発生するのが特徴でしたが、阪神・淡路大震災では地震発生時から、砂ではなく、砂よりももっと大きな岩や礫が噴出しています。
これを噴礫と呼び、この噴礫の原因は直下型地震のような強い衝撃波によって、地下水が上昇すると同時に、衝撃波による埋立地の地層破壊のためだと考えられます。
噴出するものは、その地層の物質によって違いがあり、砂で埋め立てられれば砂が噴出し、岩石で埋め立てられていれば岩石が出てきます。

グループの実験では、砂を入れた実験装置にマンホールに見立てた筒形の模型を埋め、震度6に相当する揺れを与える実験を行っています。
装置の中が砂だけの場合、筒は砂の上まで浮かび上がってきますが、細かく砕いた瓦を混ぜた場合はなかなか浮かび上がってこなかったそうです。
砕いた瓦は形が角張っているため、粒子と粒子の間の摩擦が大きく、揺れの影響を受けにくいことから、液状化を引き起こす水分の上昇をより抑える効果があるとのことですが、噴礫と呼ばれるものが起きないのか、私は少し疑問に思います。
但し、もし瓦が液状化対策になるのなら、瓦を砕いた粒子を埋めて地盤改良すれば、地震による建物の傾斜や、道路陥没の被害を抑える効果があると思います。
東日本大震災で発生したがれきの瓦の有効利用にもつながります。

愛知県では、瓦の年間出荷枚数は約3億1900万枚(2010年度)で、全国の6割以上を占める日本最大の瓦産地だそうです。
ねじれやひび割れで売れない瓦は、県内で年間6万3000トン(11年度)に上り、このうち約1割がリサイクル不能で廃棄されるなどしてきたそうですが、それでこのような発想が生まれたのでしょう。
愛媛県でも、今治市菊間町は「瓦の町」で地元では有名で、750年の歴史があるそうですが、国道沿いの瓦工場はなにか活気がありません。
瓦業者は「施工コストなど課題はあるが、廃棄していたものを再利用するので環境に優しい。近いうちに商品化につなげたい」と言っていますが、その気持ちはわかります。
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