北京の大気汚染

北京の大気汚染は、以前からひどかったので心配していましたが、今年に入って11日ごろから中国各地で悪化しています。

特に、北京では晴天が続いて放射冷却現象が起き、地表近くの高湿度の空気が飽和状態となり、風も止まって濃霧が発生し、空気中に汚染物質が滞留し大気汚染が悪化したそうです。
この原因は、工場や車の排気ガスなどから出る「PM2.5」と呼ばれる極めて小さな粒子です。
肺がんなどを引き起こすとされる直径2・5μm以下の超微粒子物質で、今回の濃度は国際基準の3倍近くまで上昇し、6段階ある国内の基準でも最悪の水準に達したそうです。

以前にも、北京ではWHO(世界保健機関)指針値の36倍もの量が観測されています。
昨年だけでも、北京大学と環境保護団体グリーンピースの調査によると、北京、上海、広州、西安の4都市では、「PM2・5」が原因で約8600人が死亡しているそうです。
頭髪やスギ花粉よりもはるかに小さい粒子で、体内に入ると、気管支炎や喘息を引き起こしすそうです。
でも風邪用の市販マスクをしても吸入を防ぐことはできないと言われています。
14日は、特に全国67都市が汚染された霧に覆われました。
北京市は58の企業の操業を止め、41の企業については汚染物質の流出を30%削減するよう指示し、公務車両の稼働も30%減らしたそうです。
病院ではぜんそくや気管支炎を発症した赤ちゃんを抱えた母親らが殺到し、多くの薬店では、「PM2・5」に対応するマスクの棚が空になったそうです。
病人も続出し、北京児童医院の呼吸器・ぜんそく部門は春先まで「予約でいっぱい」で、行政はできるだけ室内で過ごすように呼びかけており、体育など屋外での授業をとりやめた小中学校も少なくないとのことです。
市民に外出を控えるよう“警報”も出しており、場所によっては200m先も茶色にかすむほどで、北京では死者も出たそうです。
今後数日間は続くとみられ、市民は不安を募らせています。
中国のインターネット上には深刻な状況を憂う声が次々に寄せられているそうで、旧日本軍が中国に遺棄したとされる化学兵器とからめて「まるで鬼子(日本)が毒ガス弾を放ったようだ」という投稿者もいたそうです。

このように「過去最悪」となった北京の大気汚染ですが、これが中国国内だけに止まらず16日夜から17日にかけて西日本に流れてくる可能性が出てくると言われていました。
今日が17日なので、この松山にもすでに来ているのかも知れません。
今までも春先には中国から黄砂が飛来しています。
そして、この黄砂にも気がつかないうちに中国からの汚染粒子が含まれています。
日中に国境はあり、尖閣諸島では中国は横柄な態度をとっていますが、汚染物質を阻む国境は存在しないのでどんどん降りかかってきます。
今日の松山の空は晴れですが、なにかしらいつもと違い太陽がスモッグにかかっていて裸眼で直接見ても眩しくありません。
実際に大気中の汚染粒子の濃度を予測した九州大学・竹村准教授のシミュレーションでは、中国の広い範囲が濃い汚染粒子に覆われていますが、17日の予測では、この汚染粒子は西日本をすっぽりと覆っていました。

このような北京の大気汚染には、有効な対応策がないそうです。
アメリカのニューヨーク・タイムズは、「北京の汚染は驚くべきレベルで、いかに子供を守るかが課題となっている。しかし、マスクを着け、空気清浄機をもう1台買う以外、有効な手立てがない」と報じています。
イギリスのフィナンシャル・タイムズは、「中国には環境保護、排出規制に関する厳しい法律があるが、当局の執行能力が足りないうえ、経済発展を優先する姿勢から大気汚染は悪化する一方だ。しかし、中国の人々も豊かになるに伴い、環境汚染に敏感になっている」と報じています。

これも、中国共産党が招いた強権政治と汚職社会の結果なのでしょうか?
でも、日本は「対岸の火事」ではありません。
大気汚染も放射能汚染も、国内のみならずどこからでも飛んできます。
被災国日本がこんな時こそ強い姿勢に出ないと地球には住めなくなってしまいます。
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