石手川流域の「あぶら石」

松山市の石手川流域には、角閃岩が見られる所があります。
「あぶら石」とも呼んでいますが、暗緑色を呈し、ち密で細粒の普通角閃岩の集合から成っています。

この「あぶら石」ですが、ネフライト(nephrite)とも呼ばれ、「軟玉」(なんぎょく)とも呼ばれています。
「硬玉」であるヒスイ(翡翠、ジェダイト)に対して翡翠もどきの石だとも言われています。
「軟玉」は、硬度が「硬玉」よりわずかに低いことからこう呼ばれているそうです。
中国では「軟玉」しか採れず、古くは玉(ぎょく)と呼ばれ、古代より中国で価値ある宝石として多く使われていたそうですが、18世紀に入りミャンマーの現カチン州で硬玉(ジェダイト)が発見されたため、、1863年フランスの鉱物学者ダモーラにより、翡翠は「硬玉」と「軟玉」の2種類に分けられました。
ジェダイトを「ひすい輝石」とし、ネフライトは、透閃石とアクチノ閃石の中間の成分を持つ「角閃石」という鉱物だということが判明したそうです。

「硬玉」よりも軟らかいため、和名では「軟玉」と呼ばれていますが、その特有の組織はジェダイトよりも綿密で靭性は非常に高いのだそうです。
「硬玉」と「軟玉」は、日本では翡翠と総称され、古来は似た鉱物と考えられていましたが、実際は化学的に共通点はありません。
「軟玉」の高級品は中国では、「和田玉」と言われ、その中でも「羊脂玉」は最高級品です。
翡翠は本来はカワセミの意味で、最高級品とされた白と緑の混じった「軟玉」の色合いがカワセミの羽根に似ていることから名づけられたそうです。
日本では、地方によっては「あぶら石」の他に「きつね石」とか「台湾翡翠」とか呼ばれたりしています。
石手川流域の「あぶら石」の特徴として、塊状~縞状の堅い岩石で、塩基性凝灰岩~熔岩の熱変成によるものや、火成岩起源のものまであり、ときに石灰質となり透輝石、ざくろ石などを生じています。

一般に翡翠と呼ばれている宝石は一種類ではなく、複数の種類が存在することにより多くの誤解を招いているそうです。
その原因は、ジェードを翡翠と訳したことによるもので、ジェードは狭い意味では「硬玉」と「軟玉」を意味しますが、広い意味では緑色の石の総称としても使用されています。
西洋では翡翠は宝石と見なされていないので、この様な使われ方をするのでしょう。
これに対し、日本では「硬玉」のみを翡翠と呼ぶ人が多くなっています。
翡翠を採取している人々の間では、翡翠によく似た石は、先に述べたように、「あぶら石」や「きつね石」と呼ばれ、本物と区別されています。
ただし、北海道の日高地方で産出したクロム透輝石は硬さと美しさを兼ね備えているので、日高翡翠の名前で呼ばれることが特別に認められています。
この様な翡翠に対する認識の差が混乱を招いているようです。
この翡翠ですが、不死、純粋、忍耐、知識、慈悲、正義、道徳を象徴する石です。
災いから身を守ってくれると思います。




















          川原でみかける「あぶら石」です。
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