紀見トンネルの側壁剥落

またトンネルの事故です。

1月3日の正午頃、大阪府河内長野市と和歌山県橋本市にまたがる国道371号・紀見トンネル(全長1・4km、片側1車線)内の、大阪側の入り口から300mのところで、コンクリート製側壁の一部(縦約90cm、横約40cm、厚さ約10cm)が高さ約5mから剥落しました。
このコンクリート片は、歩道と車道に散乱しましたが、通行中の人や車に被害はありませんでした。
この紀見トンネルは1969年開通しています。
天井崩落事故があった山梨県の中央自動車道笹子トンネルと同じつり天井構造です。
天井部分は、管理する和歌山県が昨年12月に緊急点検を行っています。
側壁は調べていなかったということですが、画像を見る限りでは、老朽化が原因と考えられます。
このような状態のコンクリートは、全国至る所にあると思います。
コンクリートの耐用年数は一般的には60~65年と言われていますが、このトンネルのように43年も経つと、コンクリートも老朽化が進んでいることは事実です。

目に見える現象として、次のようなものがあります。
a.ひび割れ・・・・「クラック」「亀裂」とも言い、硬化したコンクリートやモルタルに生じた割れ目
b.浮き・・・・表面のコンクリートが内部コンクリートとの一体性を失いつつある状態
c.剥離・・・・「浮き」の状態であったコンクリートが剥がれ落ちる状態
d.ジャンカ・・・・「豆板」とも言い、打設されたコンクリートの一部に粗骨材が多く集まってできた空隙の多い構造物の不良部分
e.コールドジョイント・・・・前に打設したコンクリートの後から重ねて打設したコンクリートが一体化しなくて不連続な面が生じること
f.錆汁・・・・コンクリートの中の鋼材が腐食し、茶色や褐色の腐食物がしみ出した状態
g.エフロレッセンス・・・・可溶性物質が、水分とともに「ひび割れ」を通ってコンクリート表面に移動し、水分蒸発によって白く見えるようになったもの
h.中性化・・・・炭酸カルシウムを生成し、PHが8.5~10程度になり「ひび割れ」等を助長する
i.塩害・・・・「ひび割れ」や「剥離」を引き起こす
j.凍害・・・・「ひび割れ」や「剥離」を引き起こす
k.アルカリシリカ反応・・・・「アルカリ骨材反応」とも言い、水酸性アルカリと骨材中のアルカリ反応性鉱物との間の化学反応でコンクリート膨張による「ひび割れ」が発生する
l.科学的腐食・・・・有機酸の混入による膨張、溶解、および、「ひび割れ」や「剥離」
m.たわみ・・・・自動車や列車等の荷重により「ひび割れ」を発生する
n.変形・・・・基礎地盤の沈下、移動、地山の変形
o.疲労・・・・「疲労破壊」とも言い、材料の静的強度より低いレベルの荷重作用を繰り返し受けることにより破壊に至る現象
p.溶出・・・・コンクリート中のセメント水和物成分が水に溶解して「汚れ」や「エフロレッセンス」を発生する
q.磨耗・・・・人や物の移動による床面の損傷等
r.内部欠陥・・・・コンクリートの内部に生じた「ジャンカ」や「空洞」
s.表面気泡・・・・「あばた」とも言い、コンクリート打設時に巻き込んだ空気等がなくならず残って露出したもの
t.すりへり・・・・交通車両の走行によるすりへり等
u.汚れ・・・・「変色」とも言い、コンクリート表面への「気泡」「ひび割れ」「剥離」「すりへり」「エフロレッセンス」等の表面への付着、さらにはコンクリート自体の変色

「公共工事で経済の活性化を図る」がうたい文句の自民党なので、大規模プロジェクトは後回しにして、このような気になるトンネルなどの公共構造物の補修を手早くやってもらいいと思います。
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