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世界初の台形CSGダム

沖縄東部河川総合開発事業の一環として、億首ダムが造られています。
この億首ダムは、ダム型式として「台形CSGダム」を採用しています。

(1)台形CSGダム
「CSG」とはCemented Sand and Gravelの頭文字で、直訳すると「セメントで固めた砂礫」となります。
「CSG」は「コンクリート」のように材料を指す用語で、コンクリートを用いたダムをコンクリートダムと呼ぶのと同様に、CSG材料を用いたダムで、なおかつ堤体の横断形状が台形であることから「台形CSGダム」と呼んでいます。
つまり、「CSGダム」とは、石にセメントと水を混ぜて固めてつくるダムです。
石とセメントと水を材料に使うダムには、他にコンクリートダムがありますが、コンクリートダムに使う石は、硬いものしか使えません。
それに対して、「CSGダム」は、コンクリートダムに使えないようなあまり硬くない石も使うことができる新しいタイプのダムです。
「台形CSGダム」は、ダムの建設において「設計の合理化」、「材料の合理化」、「施工の合理化」の3つの合理化を同時に達成できますので、条件さえ合えば、コスト縮減、環境の保全などに有効なダムです。
「台形CSGダム」の利点としては、
①コンクリートの材料として使えなかった土砂などが使えるようになります。
②材料をつくる設備が簡単になり早く造れるようになります。
③材料を取るために切りくずす山の量が少なくなり環境への影響が少なくなります。
④以上のことから全体的な建設費用が安くなります。

(2)沖縄県の億首ダム
億首ダムの諸元としては、
①位 置:沖縄県国頭郡金武町金武地先
②型 式:台形CSGダム
③堤 高: 39.0m
④堤頂長: 400.0m
⑤堤頂標高:EL.29.0m
⑥堤体積: 339,000m3
⑦集水面積: 14.6 km2
⑧湛水面積:0.61km2
⑨総貯水容量:8,560,000m3
⑩有効貯水容量:7,860,000m3
完成すれば世界で初めてのの台形CSGダムとなります。
2002年6月には河川管理施設等構造令にない新形式ダムとして、国土交通大臣から特別に認定を受け、2014年4月の利用開始に向け、本体工事が本格化しています。
また、正式なダムではありませんが、同じ沖縄県の大保ダムの沢処理工は構造上台形CSGダムで平成16年5月に完成しました。


                    各ダムの比較
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