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ヤンガードライアス期

昔、地球の気象変動の歴史の中で、ヤンガードライアス期がありました。
ヤンガードライアス期(Younger Dryas time)は、ヤンガードリアス期(Younger Dryas time) または、新ドリアス期(New Dryas time)とも呼ばれ、最終氷期から完新世への移行期の1万2900年前から1万1500年前にかけて北半球の高緯度で起こった現象で、温暖なアレレード期に続きプレボレアル期に先行する寒冷期のことです。

(1)急激な気候変化
ヤンガードライアスは、最終氷期が終わり温暖化が始まった状態から急激に寒冷化に戻った現象で、この変化は数十年の期間で起きたとされています。
グリーンランドの氷床コアのデータは、この間、グリーンランドの山頂部では現在よりも15℃寒冷であったことを示しています。
イギリスでは甲虫の化石から、年平均気温がおよそ-5℃に低下し、高地には氷原や氷河が形成され、氷河の先端が低地まで前進していたことが示唆されています。
これほど規模が大きく急激な気候の変化はその後起きていません。

(2)ヤンガードライアスの規模
ヤンガードライアスはヨーロッパに非常に大きな影響を与えたましたが、同時に世界各地でも類似の現象が報告されています。
①スカンジナビアにおける、森林から氷河性のツンドラへの交代
②世界各地での山岳部、山脈部での氷河作用の進行もしくは降雪量の増加
③アジアの砂漠起源の塵の地球大気中への増加
④ナトゥーフ文化で農業が始まった原因と言われる、レバント地方の旱魃
⑤南極の氷床コアで発見された南半球の寒冷期
但し、南極で見られる寒冷化は、ヤンガードライアスの少し前に始まってほぼ同時期に終わっており、規模がグリーンランドよりも明らかに小さくなっています。
これが世界的な出来事だったとしても、この時期に南半球には氷河の前進の証拠が無いことが問題視されています。

(3)ヤンガードライアスの原因
この原因としては、北大西洋の熱塩循環の著しい減退もしくは停止に求める説が有力です。
最終氷期の終了に伴う温暖化によって、それまで北大西洋中緯度までしか北上できなかった暖流のメキシコ湾流が高い緯度まで達するようになり、そこで大気中に熱を放出して沈降します。
その放出された熱によりヨーロッパは高緯度まで温暖化が進み、大陸氷床は急速に縮小しつつありました。
北アメリカでも氷床は後退しつつありましたが、融解した氷床は現在の五大湖よりさらに巨大なアガシー湖を造って、そこからあふれた大量の淡水はミシシッピ川を通ってメキシコ湾に注いでいました。
しかし氷床が北に後退すると共に、セントローレンス川の流路が氷の下から現われ、アガシー湖の水は今度はセントローレンス川を通って北大西洋に流出するようになりました。
この膨大な量の淡水は、比重が海水より小さいこともあって北大西洋の表層に広がり、メキシコ湾流の北上と熱の放出を妨げた結果、ヨーロッパは再び寒冷化し、世界的に影響が及んだとされています。
しかし、現在のところ、この理論ではなぜ南半球の寒冷化が先に起こったのかが説明できていません。

(4)ヤンガードライアスの各説
もっとも有力な一つの説では、北米大陸への彗星の衝突により巻き上げられた塵による寒冷化があげられ、米国のオクラホマ州、ミシガン州、サウスカロライナ州、カナダ・アルバータ州などで、その証拠となる極小のダイヤモンドが約1万3000年前の地層から発見されていました。
1万2900年前に、地球上で1300年間続く寒冷期が唐突に始まり、当時北アメリカに生息していたほとんどの動物が絶滅したと言われています。
先に述べたように、2007年発表の研究によって彗星の衝突が原因とされていますが、この説に異議を唱える新たな研究も発表されました。
2007年の彗星衝突説では、北アメリカに生息していたサーベルタイガーやマストドンなど大型動物の絶滅も衝突による寒冷化や野火が原因であり、北アメリカの初期文明であるクロービス文化が衰退したのも同様の可能性があるとされています。
この学説は、北アメリカ全土に薄く広がっている堆積層から発見された考古学的な証拠と、同じ層の土壌サンプルから検出された地球外に起源を持つ磁性粒子に基づいて唱えられました。
また、カリフォルニア州にあるローレンス・バークレー国立研究所の核化学者リチャード・ファイアストーンさんが率いた当時の研究チームは、彗星衝突の際に生じた猛火が残した木炭や極小の炭素の痕跡も発見しています。
しかし、オレゴン州ポートランドで2009年10月に開催されたアメリカ地質学会(GSA)の会合で、これらすべての証拠に異議を唱える最新の研究が発表されました。
南イリノイ大学の地質学者ニコラス・ピンターさんの反論は次のようなものです。
「2007年の研究で木炭とされた黒い物質だが、実際は古代の湿地帯で形成された黒い土壌の一部であり、それを木炭と勘違いしたようだ。また微量の炭素も、猛火と必ずしも結び付くものではない。ただし磁性粒子に関しては、地球外からやってきたと見て間違いはないだろう。しかしその起源はファイアストーン氏が指摘したような彗星ではなく、地球に毎年3万トンも落下する小隕石がもたらした可能性が高い。この磁性粒子は、年代の異なるほかの多くの地層にも同程度以上の濃度で含有されている」。
アリゾナ大学の考古学者ヴァンス・ホリデーさんも、「クロービス文化が彗星の衝突で消滅したという証拠は見つかっていない」と表明しています。

(5)今の地球は
但し、ヤンガードライアスの存在自体は疑う余地がありません。
今後、世界中で1万2900年前にあったヤンガードライアスがないとも限りません。
ここ数年の気象変動を振り返ってみると、案外近いうちにヤンガードライアスが来るような気がします。
中国やインドをはじめ、地球の人口がどんどん増えて当たり前の生活さえも苦しくなってきています。
先進国である日本でも、景気が下降しだした1994年(平成6年)からはずっと赤字国債に頼っています。
今では税金と同じくらいの赤字国債を発行して国の予算を賄っています。
このうえヤンガードライアスが来ればどうなるのでしょうか?
あの恐竜が撲滅したように人間も地球上からいなくなる日が来るかも知れません。
今のような原発などの化学兵器のない過去の歴史を振り返っても、地球の危機だったと思われる時代はいっぱいあります。
今の政治家や事業家たちは、地球から自然の森と資源を奪うことに必死になっています。
こんな状態が長く続くのなら、ヤンガードライアスが来る前に地球が滅びているのかも知れません。
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