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礫岩について

私たちの身近な岩石の一つに礫岩があります。

(1)礫岩とは?
礫岩(れきがん  conglomerate コングロメレート)とは、いろいろな石がくっついて岩盤になっている岩石で堆積岩の一つです。
これは続成作用(ぞくせいさよう diagenesis)と言って、堆積物が固まって堆積岩になる作用のことで、礫岩も、長い年月をかけて粘土・砂などによりくっつき、固結した岩石です。  
含まれる礫の大きさによって、礫岩は以下のように細分化されています。
①巨礫岩(boulder conglomerate) 径256mm以上
②大礫岩(cobble conglomerate)径64mm以上256mm未満
③中礫岩(pebble conglomerate 径4mm以上64mm未満
④細礫岩(granule conglomerate) 径2mm以上4mm未満

 
この岩石は中礫岩に分類されています。

(2)角礫岩の種類
礫が角張っている場合(角礫)は、角礫岩(かくれきがん breccia)と呼び堆積環境が差別化されています。
①火山角礫岩(volcanic breccia)
火山岩塊を多く含む火山砕屑岩のことで、粗粒の火山岩の破片の間を、少量の細粒の火山岩片や火山灰が埋めている岩石を言います。
火山砕屑岩のなかでは最も粗粒なもので、火山から放出された物質に由来する角礫岩で、濃集し堆積する環境は水や大気が関係することがあります。
組成は、凝灰角礫岩(tuff breccia)あるいは爆発角礫岩(explosion breccia)に類似しています。
火山角礫岩のなかの火山岩塊は、噴火により新たに放出された赤熱のマグマの冷却したものでも、爆発により破壊され放出された既存の火山体の一部でも良いとされています。
②凝灰角礫岩(tuff breccia)
火山角礫岩に比べ、火山礫や火山灰を多く含む火山砕屑岩のことです。
火山角礫岩の中で、多量の凝灰岩の基質の中に熔岩の岩片が含まれているものを言い、角礫岩質凝灰岩(Brecciated tuff)とは異なります。
凝灰角礫岩でも、礫種によって安山岩質凝灰角礫岩や玄武岩質凝灰角礫岩などに細分されています。


凝灰角礫岩の露頭です。

安山岩質凝灰角礫岩です。

玄武岩質凝灰角礫岩です。
③爆発角礫岩(explosion breccia)
火山角礫岩で集塊岩程度の角張った岩片でできており、細粒の基質は全くあるいはほとんど含まれません。
火山が爆発したその場所で形成されたもので、粉砕された母岩や貫入した火成岩物質の自破砕作用を行なったものが含まれています。
④火道角礫岩(vent breccia)
火山の噴火終息直後に、火道内で溶岩の破片や火道周辺の岩石の破片が火山灰とともに固まったものです。
角礫の長軸が火道に平行に配列していることが多く見られます。


火道角礫岩です。
⑤石灰角礫岩(Calcirudite )
角礫岩の中で、石灰岩の角礫を多く含んでいるものは石灰角礫岩に細分されています。  


石灰角礫岩です。
⑥扇状地礫岩(fanglomerate)
沖積層の扇状地の礫岩または角礫岩のことです。
特に川の勾配が突然に変化する場合に形成され、扇状地の物質は一般に分級が悪く多源です。
⑦基底礫岩(basal conglomerate)
不整合の直上にみられるレキ岩で、一連の単位の地層の初期、つまり海退が終わり海進が始まる初期の堆積相を示すものです。
一般的には,不整合に伴うことから明らかなように、海岸近くの波や流れの影響を受けてよく淘汰された、硬くて丸い礫が広域にわたり分布しています。
 

基底礫岩です。

⑧層間礫岩(intraformational conglomerate)
層内礫岩とも言い、基底礫岩と対峙し、付近に分布する同時堆積層に由来する亜角礫を含んでいます。
⑨褶曲角礫岩 (reibungsbreccia)
薄くて脆い層が鋭い褶曲により形成された角礫岩で、これらの層間には圧力に耐える力のない塑性的な層が存在し、例えば頁岩の間に挟まれた珪岩などがあります。
⑩断層角礫岩
断層面に沿って形成された角礫岩で、割れた岩石片として断層面に見られます。
細粒のマトリックスの中に大きさが変化する粗粒で角張った破片が含まれています。
⑪構造角礫岩
断層角礫岩のように、岩石の塊が移動したために形成された角礫岩のことです。
⑫圧砕性礫質岩
礫岩または角礫岩で、断層角礫や褶曲角礫あるいは岩石塊が他を動かす運動によるもので、氷礫岩(tillite)や、グージ(gouge)などの例があります。
氷礫土(till)は氷が基盤岩の上を移動したことで形成されます。

(3)愛媛県の礫岩
愛媛県での礫岩の分布地域は比較的少ないのですが、いくつかの地質帯において薄層で分布しています。
和泉層群では、高縄半島の南端で、領家変成岩類と接するところで分布が見られます。
礫種は花崗岩起源のものが多くなっていますが、チャートや泥質ホルンフェルスも含んでいます。
石鎚山第三系の久万層群でも、二名層で、三波川結晶片岩類に由来する砕屑物から成り、上部に向けて砂岩・泥岩を挟むようになります。
中期~後期始新世を示す有孔虫の化石が確認され、二枚貝、サンゴ、コケムシなどの海の生物の化石も確認されています。
また、久万層群・二名層の上位に明神層があり、二名層を不整合に覆っています。
この層は和泉層群からもたらされた砕屑物から成る礫岩層で、最上部では泥岩がちになっています。
植物化石が多く確認されています。
四万十帯の礫岩は、数cm以下のよく円磨された砂岩・泥岩・チャート・石英斑岩・流紋岩などの礫から構成されています。
宇和島市吉田町立間尻から只波鼻にかけての大浦地区や宇和島市沖の九島では広範囲に分布が見られます。
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