地下水の量と利用度

日本は他国に比べ地下水が豊かだと言われています。
例えば井戸を掘って、ポンプから湧き出る地下水は、一人が飲むのにはあまりがあるのですが、地球上の人々すべてに潤っているかというとそうではありません。

(1)地下水の量と寿命
地球上の水のうち、
①海水が97%
②南極やグリーンランドの氷が2%
③地下水が0.66%
④湖沼の水が0.01%
⑤河川の水は0.0001%
なので、淡水は地球上全部合わせても2.7%しかありません。
地下水はわずかに0.66%です。
井戸水だけでなく、湧き水も地下水です。
広義の意味では、温泉も地下水なので、海、河川、湖沼を除いた水はすべて地下水になります。
この温泉水は、かつてはマグマの中に含まれる水分が起源と考えられていましたが、最近では、降った雨や雪が地下にしみ込んで循環するようになった地下水、つまり循環水であると言われています。
私たちは、地下水の恩恵に浴して、生活を営んでいるのですが、わかっているようでわかっていないのが地下水です。
なにしろ、肉眼では見えない地下なので、その実態があまり知られていません。
地上に降り注いだ雨などが浸透して地下水になってから、湧き水などの形で、流れ出していくまでの時間が、地下水の寿命です。
世界の地下水の平均寿命は、なんと600年強になると言われています。
これは逆に考えると、一度汲み上げてしまうと、再び元の状態に戻るまでには600年以上かかるということになります。

(2)灌漑用水の割合と地下水需要
食糧生産に使われる灌漑用水に占める地下水の割合が最も高い国は、
①リビアで90%
②インドが89%
③南アフリカが84%
④スペインが80%
の順番です。
但し、農業用水だけでなく、飲料水、工業用水でも、地下水は、地球上の多くの人々の生命を支えています。
地下水の用途としては、飲料用、調理用(営業用)、飲食品製造用(酒飲料、豆腐、菓子)、工業原料用(化粧品、生コン)、工業用(精密機器、染色)、養魚用、農作物栽培用、浴用(銭湯)、消雪用、温調用(紡績織物、事務所)、冷却用(プラスチック、ゴム)、公園用等限りがありません。

(3)日本の地下水利用の用途別割合
日本の地下水利用の用途別割合は、
①工業用水29%
②生活用水29%
③農業用水27%
④養魚用水11%
⑤建築物用5%

となっています。

(4)おいしい水の水質条件
おいしい水の水質条件は、
①蒸発残留物(コク、まろやかさ)
②硬度(しつこさ、苦味)
③遊離炭酸(さわやかさ)
④過マンガン酸カリウム消費量(まずさ)
⑤臭気度(臭さ)
⑥残留塩素(臭さ)
⑦水温(温度の低さ)

と言われています。
そして、水道水のおいしい都市のほとんどは地下水が水源となっています。
地下水は、ヒートアイランド対策にも注目されています。
夏場に温度が低い地下水をくみ上げて散水し、路面を冷やす方法で、打ち水と同じ原理です。
このように地下水は私たちが生活する上では欠かせないものになっています。
日本ではまだ危機感を感じていない人も多いのですが、過剰揚水をなくし、淡水の宝庫である地下水を、有効にかつ持続的に使っていくことが、今後ますます求められていくのではないかと感じます。
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