琵琶湖と原発との距離

近畿圏の暮らしを支えている琵琶湖について調べてみました。

(1)琵琶湖の水利用
琵琶湖は、滋賀県の中央部にある日本最大の湖です。
湖面積674km2で、貯水量は275億m3です。
琵琶湖の水は昔から近畿圏の暮らしを支え、現在でも滋賀県はもとより、京都府、大阪府、兵庫県などの京阪神地域の住民の暮らしを支え、経済の発展に貢献しています。
農業用水としては、約93,000haの灌漑に、水道用水としては、大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、三重県の流域外も含め約1,700万人に、工業用水として大阪府、大阪市、尼崎市、神戸市をはじめとする臨海工業地帯など流域外の阪神地域や大阪南部地域を含めて供給され利用されています。
琵琶湖に直接流入している河川は、1級河川だけでも120本もあり、一方、琵琶湖から流出する河川は、淀川の支流瀬田川1本だけです。
このため、大雨が降るとその雨水が同時に琵琶湖に流れ込み、また昔は瀬田川の川幅が狭く、川床も浅かったことから、湖水位が上昇し、湖岸住民は浸水災害に悩まされてきました。
このため、明治以降、国の直轄事業として3度にわたる大規模な瀬田川のしゅんせつ(川ざらえ)工事が行なわれました。
昭和47年からは、国や滋賀県、そして大阪府などの琵琶湖・淀川の水を利用する水道事業団体が参画して、琵琶湖の恵まれた自然環境の保全と利水事業や治水事業を一体的に推進する「琵琶湖総合開発事業」が行なわれています。
このうちの琵琶湖周辺を洪水から守る事業や放流量を調整するための瀬田川洗堰の改修などを実施する「琵琶湖開発事業」が平成3年度末に完了したことによって、本市への水の卸元・大阪府営水道(現・大阪広域水道企業団、以下企業団)は毎秒15.753m3の水利権を新たに確保することができました。
また、保全・治水・利水対策を統合的に実施してきた「琵琶湖総合開発事業」も平成8年で完了しました。
このように琵琶湖は、1,700万人の各種用水の水源として、その役割はますます重要になっています。

(2)もし琵琶湖が汚染されたら
この琵琶湖は、再稼働が検討されている大飯原発3・4号機とは直線で約40km程度です。
政府は安全性に問題はないとしていますが、もし大地震による想定外の事故が起こった場合、放射能汚染は風向き次第だということが、福島の事故で分かっています。
何kmだろうと関係なく関西圏に大きな被害をもたらす可能性があります。
それに、あれだけ広範囲の湖だから、福島のような事故が起きた場合、どのような風が吹いた場合でも琵琶湖に放射能が降りかかり、当然放射能汚染水になります。
福井県の若狭湾側には現在、敦賀原発(2基)、美浜原発(3基)、大飯原発(4基)、高浜原発(4基)と13基もの原発があるほか、高速増殖炉もんじゅもあります。
だいたいの距離は30~40km程度で琵琶湖に達します。
これを考えると、万が一琵琶湖が放射性物質で汚染されてしまったら、関西主要部が被曝するに等しいということになります。
地震学者である梅田康弘さん(京都大学名誉教授)によると、近畿地方の大地震は決して遠い未来の話ではないと言っています。
「若狭湾を頂点とし、淡路島から三重県までの中央構造線を底辺とした三角形の地域は、直下型地震の多発地帯です。例えば、京都府では1世紀に一度のペースで大きな直下型地震が発生してきました。前回は1830年だったので、すでに180年が過ぎていて要注意です」
こう言っています。
直下型でなくても、若狭湾沖で地震が発生した場合でも、原発はすべてリアス式海岸の中の入り江部分に作られています。
これを危険と言わずして何が危険なのでしょうか?
今度、福島クラスの原発事故があったとしたら近畿はなくなってしまうと思います。
それでも大飯原発再稼動ですか?

琵琶湖・淀川流域図
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