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影響圏(影響半径)について

井戸掘削を検討している時、例えば隣の家で井戸を掘っているときにこの影響はないのだろうか?と考えると思います。
民家が密集しているところは○○平野と呼ばれる平坦地が多く、地下は沖積層と呼ばれる新しい時代の地層から構成されています。

影響圏(影響半径とも呼ばれ井戸を中心にコンパスで円を描くように影響する)は井戸の水を汲み上げるとその時間と揚水量によって徐々に広がり、その広がりの大きさを示しています。
理論的には水位が平衡状態にはならないため影響圏は常に無限であるのですが、それでは井戸計画が成り立たないため、学術的にその広がりの大きさが1mmとなる所までの距離を影響圏としています。
実際には井戸の揚水試験(水を汲み上げてどれくらいの水量があるのかを調べる試験)を行って、近くの井戸も同時に測定して求める方法が正確ですがこれは現実的にはなかなか難しい。
揚水試験から計算で出す方法もあります。
タイスの井戸理論式から、経験式としてレンケ、ベーバー、クサキン、ジーハルト、ウェーバー、コゼニー等の学者たちが提案式を出しています。
この学者たちの提案式については私たちが井戸計画をする時に、便宜上使っていますが正確なものではありません。
また土質工学会が土質試験の粒径から影響圏を出しています。これによると
川原の砂利程度だと1500m以上、普通の礫だと500~1500m、砂の中で細砂は100m程度で粗砂は100~500mと言われています。
この長さは1日汲み上げたときの広がりであり、2日、3日と連続で汲み上げると当然影響圏は広がっていきます。
ただし、川のそばに井戸がある場合などは汲み上げるだけの量が川から供給されるので影響圏は一定の大きさになります。
このように、計算では計り知れないいろいろな要素が地下水にはあります。

揚水試験をすると揚水井(井戸)の水位は急激に下がりますが、その半径が広がるにつれ徐々に水位線(水位標高)は高くなりいわゆる逆富士山のようになります。
大掛かりな揚水試験では揚水井のほかに5mとか10mとか離れた所に観測井を設けその水位も同時に測定します。
この試験結果から見ると揚水井で水位が20m低下しても5m離れた観測井ではせいぜい10~30cm程度しか水位が下がらないことが多いです。
10mも離れるともっと小さく1~5cm程度です。 (下図参照)

試験結果は土質や地下水の量また地形により一定ではありませんがこのような試験結果から見ると影響圏はあまり気にしなくてもいいのかも知れません。


揚水井  

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