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宇和島のアコヤガイの大量死について

国内最大のアコヤガイ真珠生産地である愛媛県の宇和海沿岸の宇和島市と愛南町で、養殖中のアコヤガイが大量死していることが問題になっています。

愛媛の真珠養殖は、明治40年に平城湾で小西左金吾によって興された、アコヤ貝の購入事業に始まっています。
大正4年には、真円真珠の生産に成功しまし、昭和10年には、大月菊男によって宇和島市坂下津、三浦湾においても真珠の生産が開始され、良質の真珠が採れるところから、宇和海の真珠の名声が次第に高まっていきました。
その後、真珠生産に従事している漁業者の技術革新と品質向上へのたゆまざる努力によって、近年の宇和海の真珠生産は日本一の座が揺るがないものとなり、世界的に飛躍しつつあったところです。

養殖中のアコヤガイが大量死は、愛媛県や漁協によると、8月初旬ごろから被害が出始めたそうです。
ほとんどの養殖業者で、養殖中の貝の半数が死に、多いところでは8~9割が被害にあっているそうです。

原因不明のアコヤガイの大量死は、1993 年に鹿児島県甑島の養殖場で発生したのを端緒とし、翌1994 年に大分県蒲江町と愛媛県南部の漁場で発生していました。
1996 年以降は全国的に拡大し、真珠養殖業はかつてない大きな打撃を受けていました。
養殖アコヤガイの大量死については、
①ウィルスあるいはろ過性病原体の感染
②原虫類の寄生
③異常高水温
④魚類養殖に使用されるホルマリンの汚染
など、様々な要因について検討されてきましたが、その原因は依然として未解明だそうです。
ただ、大量死発生の背景として近年の海面魚類養殖における技術面の変化を解析すると、
①養殖アコヤガイの大量死は隣接する魚類養殖による漁場汚染に起因すること
②1990 年代から魚類養殖において多用されるようになった配合飼料に含まれるフィードオイルに由来する過酸化脂質
これなどが大量死を引き起こす原因物質である可能性が最も高いとの説があります。
真珠養殖業者は、例えば1個3円でアコヤ貝を購入し、養殖し50円で加工業者に売るそうです。
アコヤ貝は、10万個くらい買って大事に育てれば、なんとか生活できる職業です。
でも、8割が被害を受けるともう商売にはなりません。
早く解明して、世界に自慢できる真珠を造ってほしいと思います。
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