西之島の噴火後の経過と現在のようす
西之島は、2013年に噴火してからずっとその経緯をチェックしてきました。
旧の西之島は、約1000万年前の火山活動により誕生していたそうですが、井戸水はない上に、農耕にも適さなかったため、遭難船の漂着者を除いて人が居住していた記録はないそうです。
ただし、西之島では産出しない半深成岩でできた、お面のようにも見える長さ23cmの石が東海大学の調査隊によって採取されてはいますが、この経緯は不明です。
2013年の噴火後の経過としては、
2013年(平成25年)
11月20日 - 西之島の南南東500mで噴火があり、新しい陸地が出現しました。
10時20分ごろ、海上自衛隊が西之島付近で噴煙を確認し、16時17分、海上保安庁航空機が西之島南南東の500m付近に、直径200m程度の噴石の島が出現した事を確認しました。
11月21日 - 菅義偉官房長官は新島の命名について「島が消滅した例があるために現時点で命名の予定はない」と述べています。
11月22日 - 海上保安庁が、島に2つの火口を確認しました。
12月24日 - 入り江だった部分が池になりました。
この時撮影された島の形状が、アングルによってはスヌーピーに似ていると話題になりました。
12月26日 - 9時23分には、溶岩流が西之島の南岸に到達し、2か所で接続して一体化していたことを海上保安庁が確認[しました。
2014年(平成26年)
2月4日 - 西之島全体の面積が今回の噴火以前の3倍になり、入り江が池になった部分が完全に埋まり、島の形は紡錘形になりました。
3月22日 - 国土地理院が無人航空機で観測し、海面上の部分で1日あたり10万立方メートルの溶岩が噴出しているとみられると発表しました。
3月24日 -海上保安庁が、 既知の南北2つの火口に加え、北側火口の西側に新たな火口を確認しました。
そして、東大地震研究所の分析により、噴火開始から4月上旬までに噴出したマグマの総量が1973年の噴火の規模を上回っていることが確認されました。
6月13日 - 北側火口の東約150メートル付近に新たに4つめの火口を確認しました。
6月27日 - だいち2号が撮影した最初の画像の1つとして、西之島の高分解能モード画像が公開されました。
7月4日 - 国土地理院が無人機観測を行い、溶岩流出速度は1日当たり10万m3と依然として活発と発表しました。
7月23日 - 島の面積が噴火前の6倍になりました。
噴煙の高さは前月以前の数倍の規模に拡大しているそうです。
10月16日 - 島北側の水深10m以下の浅い海に溶岩が流れ出して溶岩原が形成され、なおも陸地が拡大していますが、波浪による浸食を複数箇所で確認しました。
12月4日 - 噴火活動および陸地の拡大は依然として続いていると国土地理院が発表しました。
12月10日 - 旧島部分が溶岩でほぼ完全に覆われつつある様子を確認したそうです(国土地理院、12月19日報道発表より)。
2015年(平成27年)
5月20日 - 西之島南西沖約10kmに「薄い黄緑色」の変色水域を確認しました。
6月18日 - 5月20日と比較し南東方向に拡大するとともに、北北東斜面溶岩流出口から、二酸化硫黄を多く含む火山ガスの放出量増加を確認しました。
7月6日 - 6時30分頃から頂上部火口から噴煙がなくなり、10時50分頃から北東側斜面新火口からの噴火を確認しました。
10月20日 - 海上保安庁の「昭洋」による観測によると、海面下体積は0.74億、陸上部体積0.85億m3、総体積は1.6億m3で、総重量は約4億トンだそうです。
この時点での噴出物の量は73年噴火の9倍であり、1990年から1995年までの雲仙普賢岳の噴火に次いで戦後2番目の多さであると発表しました。
2016年(平成28年)
2月17日 - 周辺海域における航行警報が、4km から 0.9海里に変更されました。
そして、7月19日現在の様子として、火口及びその周辺に噴気及び火山ガスの放出は視認されず西之島の地表でも、新たな溶岩流の流出は視認されていないそうです。
熱計測装置の撮影結果では、火口付近に高温域が点在するものの、5月観測時と比較して顕著な高温域は認められていないそうです。
ただし、西之島の南西海岸に薄い茶褐色の変色水域が分布して、海岸線全体的に、ごく薄い青白色から黄緑色の変色水域が幅約100mで分布しているそうです。
同乗した東京工業大学火山流体研究センターの教授である野上健治さんからは、
「火口縁からの噴気活動は目視で確認きなった。先月と比べて噴気活動は一段と縮退している。変色水域は、南西部に茶褐色を呈すところはあものの、全体的には薄い青白色から黄緑色を呈しており、変色水域の面積減少も認めれることから、熱水活動も縮退が進んでいると考えられる。」
とのコメントが得られました。
だんだん西之島の火山活動は終息に向かっていっているのなも知れませんが、桜島や阿蘇山みたいに突発的な噴火活動等の可能性はまだまだ否定できません。
将来的には人が移住できるようになるのかは、地下水がなく、そして農耕にも適さなかったのならば可能性は低いと思います。

2016.3.3に撮影した西之島の様子です。
この頃になると、もう噴煙は出ていないようです。

海上保安庁の地形変化図です。
西之島の、新たに形成された陸地部分の形状変化の様子です。
点線は、旧西之島ですが、旧西之島の面影がないくらいに地形が拡大しているのは驚きです。
旧の西之島は、約1000万年前の火山活動により誕生していたそうですが、井戸水はない上に、農耕にも適さなかったため、遭難船の漂着者を除いて人が居住していた記録はないそうです。
ただし、西之島では産出しない半深成岩でできた、お面のようにも見える長さ23cmの石が東海大学の調査隊によって採取されてはいますが、この経緯は不明です。
2013年の噴火後の経過としては、
2013年(平成25年)
11月20日 - 西之島の南南東500mで噴火があり、新しい陸地が出現しました。
10時20分ごろ、海上自衛隊が西之島付近で噴煙を確認し、16時17分、海上保安庁航空機が西之島南南東の500m付近に、直径200m程度の噴石の島が出現した事を確認しました。
11月21日 - 菅義偉官房長官は新島の命名について「島が消滅した例があるために現時点で命名の予定はない」と述べています。
11月22日 - 海上保安庁が、島に2つの火口を確認しました。
12月24日 - 入り江だった部分が池になりました。
この時撮影された島の形状が、アングルによってはスヌーピーに似ていると話題になりました。
12月26日 - 9時23分には、溶岩流が西之島の南岸に到達し、2か所で接続して一体化していたことを海上保安庁が確認[しました。
2014年(平成26年)
2月4日 - 西之島全体の面積が今回の噴火以前の3倍になり、入り江が池になった部分が完全に埋まり、島の形は紡錘形になりました。
3月22日 - 国土地理院が無人航空機で観測し、海面上の部分で1日あたり10万立方メートルの溶岩が噴出しているとみられると発表しました。
3月24日 -海上保安庁が、 既知の南北2つの火口に加え、北側火口の西側に新たな火口を確認しました。
そして、東大地震研究所の分析により、噴火開始から4月上旬までに噴出したマグマの総量が1973年の噴火の規模を上回っていることが確認されました。
6月13日 - 北側火口の東約150メートル付近に新たに4つめの火口を確認しました。
6月27日 - だいち2号が撮影した最初の画像の1つとして、西之島の高分解能モード画像が公開されました。
7月4日 - 国土地理院が無人機観測を行い、溶岩流出速度は1日当たり10万m3と依然として活発と発表しました。
7月23日 - 島の面積が噴火前の6倍になりました。
噴煙の高さは前月以前の数倍の規模に拡大しているそうです。
10月16日 - 島北側の水深10m以下の浅い海に溶岩が流れ出して溶岩原が形成され、なおも陸地が拡大していますが、波浪による浸食を複数箇所で確認しました。
12月4日 - 噴火活動および陸地の拡大は依然として続いていると国土地理院が発表しました。
12月10日 - 旧島部分が溶岩でほぼ完全に覆われつつある様子を確認したそうです(国土地理院、12月19日報道発表より)。
2015年(平成27年)
5月20日 - 西之島南西沖約10kmに「薄い黄緑色」の変色水域を確認しました。
6月18日 - 5月20日と比較し南東方向に拡大するとともに、北北東斜面溶岩流出口から、二酸化硫黄を多く含む火山ガスの放出量増加を確認しました。
7月6日 - 6時30分頃から頂上部火口から噴煙がなくなり、10時50分頃から北東側斜面新火口からの噴火を確認しました。
10月20日 - 海上保安庁の「昭洋」による観測によると、海面下体積は0.74億、陸上部体積0.85億m3、総体積は1.6億m3で、総重量は約4億トンだそうです。
この時点での噴出物の量は73年噴火の9倍であり、1990年から1995年までの雲仙普賢岳の噴火に次いで戦後2番目の多さであると発表しました。
2016年(平成28年)
2月17日 - 周辺海域における航行警報が、4km から 0.9海里に変更されました。
そして、7月19日現在の様子として、火口及びその周辺に噴気及び火山ガスの放出は視認されず西之島の地表でも、新たな溶岩流の流出は視認されていないそうです。
熱計測装置の撮影結果では、火口付近に高温域が点在するものの、5月観測時と比較して顕著な高温域は認められていないそうです。
ただし、西之島の南西海岸に薄い茶褐色の変色水域が分布して、海岸線全体的に、ごく薄い青白色から黄緑色の変色水域が幅約100mで分布しているそうです。
同乗した東京工業大学火山流体研究センターの教授である野上健治さんからは、
「火口縁からの噴気活動は目視で確認きなった。先月と比べて噴気活動は一段と縮退している。変色水域は、南西部に茶褐色を呈すところはあものの、全体的には薄い青白色から黄緑色を呈しており、変色水域の面積減少も認めれることから、熱水活動も縮退が進んでいると考えられる。」
とのコメントが得られました。
だんだん西之島の火山活動は終息に向かっていっているのなも知れませんが、桜島や阿蘇山みたいに突発的な噴火活動等の可能性はまだまだ否定できません。
将来的には人が移住できるようになるのかは、地下水がなく、そして農耕にも適さなかったのならば可能性は低いと思います。

2016.3.3に撮影した西之島の様子です。
この頃になると、もう噴煙は出ていないようです。

海上保安庁の地形変化図です。
西之島の、新たに形成された陸地部分の形状変化の様子です。
点線は、旧西之島ですが、旧西之島の面影がないくらいに地形が拡大しているのは驚きです。
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