地下水の汚染について

文明が発達して、いろいろ便利なものができています。
それに伴い、自然はだんだん壊れていっています。
地下水の汚染もその一つです。
この原因についてはいろいろありますが、いずれも人間が原因です。

(1)地下水の汚染物質
①生活(家庭)関連廃棄物
・人間の排泄物
・合成洗剤
・食材の洗浄排水
・食用油の廃棄
・台所・風呂・洗濯排水
・防虫剤やシロアリ駆除剤などの家庭で使われる化学物質
②工場廃薬物
・ポリ塩化ビニル、アスベスト、トリクロロエチレンなど生産現場から排出される膨大な数の化学物質
③農業
・水田の除草剤CNPをはじめ、田畑で使われるさまざまな殺虫剤・殺薗剤・除草剤
・農薬の空中散布
・ゴルフ場に撒かれる農薬
・農地の表土流出
・化学肥料・有機肥料・畜産廃棄物・ホルモン剤などによる地下水の汚染
④山林の放置
・間伐などの手入れ不足による表土の流出
・保水性の低下による水質の悪化
・松食い虫除去のための農薬散布
⑤その他
・ダム建設による水量の低下
・鉱山の排水
・閉鎖鉱山の鉱毒
・コンクリートによる河川護岸整備

(2)地下水の汚染の原因について
汚染の原因は色々考えられます。
排水や農場から出る動物のフンなどは有機的な廃棄物と呼んでいます。
これがたくさん水に入るとバクテリア(細菌)が分解をはじめます。
すると水中の酸素が使われ、徐々に水中から酸素が急速に無くなってしまい、動物や植物は死んでいってしまいます。
化学肥料もおなじで、川に流れ込むと、ラン藻とよばれる植物プランクトンだけが水中でどんどん増えます。
ラン藻は水面をおおって水中を暗くするため、他の植物に陽が当たらなくなります。
やがてラン藻は死に、酸素が水中から失われて動物や植物が死んでしまうのです。
他には、川や海へのゴミのポイ捨てなども原因の1つです。
『恐るべき水汚染』を出版した医学博士の小林勇さんによれば、日本の水源は400~500種類の化学物質で汚染され、水道水として浄化後も約200種類が残留していると言われています。
しかも、そのうち約20種類は発ガン性物質だそうです。
中規模・大規模の工場は、排水量や河川の所在地によって、市町村別に排水基準が定められていますが、中小河川における一日排水量50トン未満の場合は見逃されているケースが多いとも言われています。
日本であった水質汚濁の被害の代表的なものとしては、
①水俣病
熊本県水俣湾で発生し、工場から水俣湾に流れたメチル水銀が原因で多くの人が亡くなっています。
②赤潮の発生
瀬戸内海で発生し、海面が赤く変色し魚や貝に被害が出ました。
③イタイイタイ病
富山県神通川流域で発生し、上流の鉱山が流したカドニウムが原因で多くの患者が出ました。
④アオコの発生
琵琶湖で発生し、湖面が緑色に変色し、魚に被害が出ました。
このように、地下水の汚染は周囲の陸から廃棄物や他の汚染物質が流れ込んできた時に発生していることが多いのですが、これは水の循環のどの段階でも起こっています。
その中の一つに酸性雨があります。
酸性雨が地上に降ってきて、水が汚染されています。
スウェーデンでは、約4分の1の湖が酸性雨の影響を受けています。
多くの湖海では魚がもはや生きていけなくなり、いくつかのいくつかの湖では生物がまったくいなくなっています。
アメリカ合衆国東部の数千の湖やカナダのオンタリオ湖でも、ほとんどの魚が死んでしまうほど酸性が強くなってしまいました。
危険な科学物質による被害もあります。
例えば殺虫剤に使用されるジェルドリンなどは空気によって運ばれます。
北アメリカの五大湖の1つであるスペリオル湖はこうした物質のせいで80%が汚染されています。
川や湖を汚染する物にはいろいろな種類があります。
有機的汚染や重金属類などは海にも影響をあたえています。
北極のアザラシや南極のペンギンそして3000mの深海からすくいあげられたソコダラなどの魚から DDTやPCBが発見されました。
多くの国で、今も有毒な化学物質や下水汚泥あるいは町からでるゴミが海に捨てられています。
地中海に流された排水の3分の2がほとんど、あるいはまったく処理されていませんせした。
黒海やバルト海などの陸に囲まれた海がとても汚染されさすいのです。
それは海水の出入りしづらい海岸線が多いのでそこから汚染物が流れ込んでくるからです。

(3)地下水の汚染を防ぐには
私たちが、地下水の汚染を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?
身近にできることから考えてみました。
①洗剤を使いすぎないこと
洗濯用洗剤や食器洗い用洗剤は、たとえそれが環境にやさしいものであっても、使い過ぎないようにする必要があります。
②油やペンキを流さないこと
油やペンキやその他の化学物質を下水溝やトイレに流すのはやめましょう。
地方自治体のゴミ処理場には、有毒な化学物質を安全に処理する設備があるのでそこへ持っていくようにしましょう。
③漂白剤や殺虫剤は環境にやさしい物を
本当に必要でなければ漂白剤や他の強い殺虫剤を使わないようにしましょう。
家庭にいる殺菌を残らず殺してしまうような物は、他の物もすべて殺してしまうからです。
それに変わる物でもっと環境にやさしい物を使いましょう。
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