彼岸花の季節

今の季節では、田んぼの畦道などで、真っ赤に彼岸花が咲き乱れています。

ヒガンバナ(彼岸花、学名 Lycoris radiata)は、ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草です。
クロンキスト体系ではユリ科です。
リコリス、曼珠沙華(マンジュシャゲ、またはマンジュシャカ サンスクリット語 manjusaka の音写)とも呼ばれています。
学名のLycoris(リコリス)とはギリシャ神話の女神、海の精ネレイドの一人、Lycoriasの名前からとられたものだそうです。
そして、radiata は「放射状」の意味だそうです。
日本では中国から伝来した帰化植物と考えられています。
赤い花をつけるが、稀に白い花もあります。
生長の仕方は独特で、夏の終わりから秋の初めにかけて、花茎が葉のない状態で地上に突出し、先端に5~7個前後の花がつきます。

翌春になると葉は枯れてしまい、秋が近づくまで地表には何も生えてきません。
開花期には葉がなく、葉があるときは花がありません。
有毒で、特に鱗茎にアルカロイド(リコリン、ガランタミン、セキサニン、ホモリコリンなど)を多く含む有毒植物です。
うっかりして食べた場合には、吐き気や下痢、ひどい場合には中枢神経の麻痺を起こして死に至ることもあるそうです。
彼岸花の名は、秋の彼岸ごろから開花することに由来しています。
但し、別の説には、これを食べた後は「彼岸(死)」しかない、というものもあるそうです。
別名の曼珠沙華は、法華経に出てくる梵語で、赤い花を意味するそうです。
梵語での発音は「まんじゅしゃか」に近いそうです。
異名も多く、死人花(しびとばな)、地獄花、幽霊花、狐花(きつねばな)、捨子花(すてごばな)、はっかけばばあ、などと呼んで、日本では忌み嫌われているようです。
但し、「赤い花・天上の花」の意味もあり、めでたい兆しとされることもあるそうです。
韓国では、夏水仙のことを花と葉が同時に出ることはないから「葉は花を思い、花は葉を思う」という意味で「相思華」と呼んでいますが、彼岸花も同じく花と葉が同時に出ることはないので彼岸花も「相思花」と呼ぶことが多いそうです。
日本では上記の「花と葉が同時に出ることはない」という理由から「葉見ず花見ず」とも言われています。
赤い彼岸花の花言葉は、「情熱」「独立」「再会」「あきらめ」「悲しい思い出」「想うはあなた一人」「また会う日を楽しみに」だそうです。
白い彼岸花の花言葉は、「また会う日を楽しみに」「想うはあなた」となり、赤い彼岸花よりは嫌われてはないようです。

彼岸花は、水田の畦や墓地に多く見られますが、これにはいろいろな理由があり、人為的に植えられたと考えられているそうです。
理由の一つとして、ネズミ、モグラ、虫など田を荒らす動物がその鱗茎の毒を嫌って避けるため
他の理由として、虫除け及び土葬後、死体が動物によって掘り荒されるのを防ぐため
と、理由はいろいろあるようです。
ただしモグラは肉食のため、彼岸花に無縁という見解もありますが、エサのミミズが彼岸花を嫌って土中に住まないので、この草の近くにはモグラが来ないとも言われています。
また、有毒なので「農産物ではない」として、年貢の対象外とされたため、救荒作物として田畑や墓の草取りのついでに栽培されたこともあるようです。
鱗茎(黒っぽい色をした球根のことです)はデンプンに富んでいます。
有毒成分であるリコリンは水溶性なので、長時間水にさらせば無害なので、救飢植物として第二次世界大戦中などの戦時や非常時において食用とされた事もあったそうです。
また、花が終わった秋から春先にかけては葉だけになり、その姿が食用のノビルやアサツキに似ているため、誤食してしまうケースもあるそうです。
鱗茎は石蒜(せきさん)という生薬名であり、利尿や去痰作用があるそうですが、有毒であるため素人が民間療法として利用するのは危険だそうです。
有毒は、危険なのは間違いないのですが、彼岸花にも入っている、毒成分の一つであるガランタミンは、アルツハイマー病の治療薬として利用されています。

先ほど、稀に白い花もあると書きましたが、欧米では園芸品種が多く開発されています。
この品種には、赤のほか白、黄色の花弁をもつものもあります。
白い彼岸花は、白花曼珠沙華(シロバナマンジュシャゲ)と呼ばれ、鍾馗水仙(ショウキズイセン)と彼岸花の交雑種だそうです。
真っ白ではなく、クリーム色だったり、やや赤みを帯びている場合が多いようです。

福岡県築上町の「正光寺」は、白い彼岸花で有名です。
鎌倉時代から戦国時代にかけて、豊前地域を治めた豊前宇都宮氏初代の信房が豊前の地に入国する時、一族の守り本尊である文殊菩薩を招来させ開基した寺ですが、境内には、約4000本もの白い彼岸花が、咲き誇っています。
この彼岸花は、54年前に、もともと前伝法寺地内の田の畦に生えていた白い彼岸花の球根を所有者から譲り受け、正光寺境内に植えたことから 始まったといわれています。
9月21、22日には、境内で「白い彼岸花まつり」が開かれ、野菜、漬物、新米といった特産品の販売や、自転車などが当たる福引が行われました。
また、「正光寺」周辺の田んぼの畦には真っ赤な彼岸花の群生も見られるそうです。
こうした紅白の取り合わせが見られる地域は、日本でも珍しいそうです。

 

















白い彼岸花です
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