ハリケーンの「サンディ」

ニューヨークが大変なことになっています。

10月29日午後8時に、米ニュージャージー州アトランティックシティの海岸に上陸したハリケーンの「サンディ」は、ニューヨーク、ニュージャージー、バージニア、デラウェア、ペンシルバニア州など北東部を襲って通過し、30日午前3時現在、少なくとも13人が死亡する人命被害を出しました。
倒木が通行人や車を襲い、ニューヨークだけで5人が死亡しました。

もともとは、ハリケーンの「サンディ」は、カリブ海に最初に上陸し、この諸国の死者は、29日までに計69人に上っていました。
この中で最も被害の大きい国は、2010年の大地震からの復興が遅れ、現在も約35万人がテント暮らしを強いられているハイチです。
南部で川が氾濫するなどして52人が死亡しました。
キューバでも東部を中心に11人が死亡し、13万棟の建物に被害が出て、うち1万5千棟余りが全壊しました。
このほかバハマとドミニカ共和国でそれぞれ2人、ジャマイカと米自治領プエルトリコでそれぞれ1人が死亡しました。

「サンディ」は26日時点で最大風速約36mで、5段階で一番下のカテゴリー1に勢力をやや落としていたのですが、29日夜(日本時間30日午前)、強い温帯低気圧に変わった直後、ニュージャージー州に上陸し、最大風速も約40mに達しました。
「サンディ」が上陸したニュージャージー州アトランティックシティをはじめ、デラウェア州リホボスビーチ、メリーランド州オーシャンシティなどの海岸地域は、大人の背丈の2倍に達する波が襲い、海岸道路が冠水し、周辺の建物が大きく破損しました。

100年ぶりに訪れたこのハリケーンを「フランケンストーム」とアメリカメディアは呼び始めました。
首都ワシントンではすべての学校が休校し、官公庁もすべて休業し、「ゴーストタウン」みたいになっています。
停電も相次ぎ、北東部13州650万世帯に電力供給が途絶えました。
イースト川とハドソン川が氾濫し、ニューヨーク・マンハッタン南部は1m近く冠水しました。
地下鉄と地下車道に水が溢れ、建物や車などへの被害も続出しました。

アメリカのメリーランド、ニュージャージー州などに10ヶ所の原子力発電所があります。
ニューヨーク州インディアンポイント原発3号機が送電網の変動に伴い29日午後10時41分頃、自動停止したほか、ニュージャージー州セーレム原発1号機も30日午前1時10分に手動停止しました。
ニューヨーク州ナインマイルポイント原発1号機も停止し、ペンシルベニア州リメリック原発などが出力を低下させています。
この「サンディ」は、今後、ロードアイランド、マサチューセッツ、メイン州を通過してカナダまで移動し、今週中もさらなる被害をもたらすものと予想されています。
「サンディ」の移動速度が遅いため、洪水被害の拡大で「数百万人に影響が出るだろう」と予想され、ニュージャージー州などの沿岸部では、先に述べたように、高潮で多くの民家に冠水の被害が出ており、東部州の山岳部では、寒気の影響で90cmの大雪が降る可能性もあると言われています。

予想被害の規模ですが、昨年この地域を襲った「アイリーン」よりも大きく、2005年にニューオリンズに襲来した「カトリーナ」並みで、アメリカの人口の20%が今回のハリケーンの直接・間接的な影響を受けると報じていました。
被害額は100億~200億ドルにのぼるとの見通しだそうです。


ハリケーン「サンディ」の上陸したアメリカ東海岸では大きな被害が発生しています。
イースト川の河口に近いニューヨーク・マンハッタン橋のたもとは、一帯が冠水しました。
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