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愛媛のエクロジャイト

愛媛県の珍しい鉱物として「エクロジャイト」があります。

(1)エクロジャイトとは
「エクロジャイト」(eclogite)は、高温高圧下でできた広域変成岩です。
榴輝岩(りゅうきがん)とも言い、赤色の柘榴石(鉄礬柘榴石〜苦礬柘榴石)と緑色の輝石(オンファス輝石)を主成分とし、橄欖岩などに伴って産します。
主な産地はノルウェーですが、世界的にも比較的産出は稀で、日本では愛媛県の東赤石山山頂付近が主な産出地で、この他には四国では愛媛県の他には、徳島県の一部で産出しています。
また、世界でも20ヶ所くらいのごく限られた場所でしか見つかりません。
化学組成は玄武岩とほぼ同一で、玄武岩質の海底プレートが沈み込み、高圧により変成して生成したものと言われています。
また地殻深部でも生成しますが、比較的低圧で生成したものは鉄礬柘榴石Fe3Al2(SiO4)3成分に富み、より深部の高圧で生成したものは苦礬柘榴石Mg3Al2(SiO4)3成分に富むとされています。

(2)エクロジャイトの分布
愛媛県内の「エクロジャイト」の分布は、
①東赤石山から二ッ岳まで広がる五良津岩体
②西赤石山の東平(とうなる)岩体
③瀬場谷中流付近

の3箇所に分かれています。
特に東赤石山の山頂には「エクロジャイト」の巨岩があって他を圧倒しています。
これらの山の斜面を源流とする川が何本か流れていて、その川原を探せば「エクロジャイト」が見つかります。
北斜面では関川や浦山川及び国領川、南斜面では瀬場谷や床鍋谷及び保土野谷などで見つかっています。
銅山川にはそれらの谷川が多く流れ込んでいます。
そして、「エクロジャイト」も押し流され、谷の出口周辺から少し下流までを探すと、赤い柘榴石を含んだ緑色片岩が見つかります。
柘榴石の粒径は数ミリから1センチくらいで、母岩は深緑色を基調として白い筋やうす緑色の部分もあります。

(3)エクロジャイトのパワー
「エクロジャイト」は、複数の鉱石が高温、高圧力によって安定、共生した変成岩です。
柘榴石はガーネットとも言い、このガーネットとオンファス輝石を主成分とするため、ワインレッドに近い赤色、緑色に輝きます。
橄欖岩だけでなく、キンバーライト、玄武岩の捕獲岩として採掘されることもあります。
5億4,000万年前の先カンブリア時代の地殻変動によって生成されたと考えられ、キンバーライトと同じように内部にダイヤモンド原石を内包した状態で採掘されることがあります。
パワーストーンとしても利用されていますが、地質学的にも重要なため研究、調査が行われ、1983年にフランスのシュトラスブールで第1回国際エクロジャイト会議が開催され、2001年9月1日には愛媛県新居浜市で第6回国際エクロジャイト会議が開催されました。
パワーストーンとしての肉体的な作用としては、血液の循環を良くし心臓病の治療に用いられ、また、体内の毒素を排除するとも言われています。

赤色、緑色に輝く「エクロジャイト」
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